ヨーロッパで人気の観光地、プラハ。カレル橋やプラハ城などは行くべき王道スポットですが、プラハをエンジョイするなら街歩きがオススメです。「世界一美しい街」と言われる市街地は「プラハ歴史地区」としてユネスコの世界遺産に登録されており、街の魅力は一級品。見どころエリアと、こんなものに出会える!という一例を紹介します。
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ショッピングならここ!旧市街ストリート
始まりは旧市街広場から
まず押さえたいのは、旧市街広場を中心に広がるショップ密集エリア。プラハにはゴシックやルネサンスなど、中世の複数の建築様式が残っていることから「建築の野外博物館」というアカデミックな呼び名もあります。
手前の旧市庁舎にはからくり時計がついているので、正時にはぜひ見上げて注目してみてください。奥に見える二本屋根のティーン教会は、ロマネスク様式ベースに尖塔などのゴシック様式が合わさっていて、優雅で重厚感があります。
そう思いながらぐるりと見回してみると、反対側にはカラフルでかわいい建物がずらり。まるでおとぎ話のよう!いろいろな雰囲気の建物が同居している楽しい空間です。
このあたりは細い道が入り組んでいて、見るのに夢中になってつい奥へ迷い込んでしまいます。もし道がわからなくなってしまっても、中心にある広場を目指せば大丈夫。かわいい看板が助けてくれます。また、日本では浅草や京都にいる人力車のような、クラシックオープンカーでの案内もあります。
- 旧市街広場
- チェコ / 観光名所
- 住所:Staroměstské náměstí 110 00 Praha 1地図で見る
- Web:https://www.prague.eu/ja/object/places/183/starome...
カレル通り周辺でお気に入りの雑貨を探そう
カレル橋の東岸まで続くカレル通りには、マリオネット劇場やビーズ雑貨などチェコらしいお店が並び、旅先で出会う宝物やお土産をゲットするのに最適。
「マニュファクトゥーラ」というショップは、木製小物やコスメなど、ナチュラルテイストでかわいい小物が揃っていてオススメです。プラハ城敷地内ほか、市内に店舗がいくつかあります。
カレル通りに近いハヴェルスカー通りでは、昼間はオーナメントや日用雑貨を売る市場ができます。ここが意外に穴場!アクセサリーやちょっとしたインテリアなど、プラハには専門店も多いですが、それらで売っているものよりも普段使いでリーズナブルなグッズが手に入ります。夕方には続々と店じまいするので時間には要注意!
他にもこのエリアにはアンティークやチェコビーズアクセサリーの店、キャラクターグッズの店など、いわゆる観光地土産のものから一点ものまでさまざま。通りそれぞれに違った楽しさがあります。
- マニュファクトゥーラ 旧市街店
- チェコ / 雑貨・インテリア / おみやげ屋 / コスメ・ボディケア
- 住所:Melantrichova 17, Praha 1地図で見る
- Web:https://www.manufaktura.cz/en/
- ハヴェルスカー市場
- チェコ / 市場・朝市
- 住所:Havelská 13, 110 00 Praha 1-Staré Město, チェコ地図で見る
- Web:http://www.prague.eu/ja
ついでにちょっと食べ歩き
ショップやカフェの合間に、バウムクーヘンのような形の看板がしばしば現れます。これはトゥルデルニークというコロネ風の菓子パンで、チェコでは有名なもの。通りのパン屋にも売っているし、屋台もあるので食べ歩きができます。チェコらしさが増して、街に馴染めたような気分になります。
眺めて楽しい、マラー・ストラナ エリア
高台にあるプラハ城からカレル橋の西岸までおりてくるまでに通るのが、昔は城下町だったマラー・ストラナというエリア。旧市街に負けず劣らず古くからの建物が残っています。城を見たあとに坂道か階段のどちらかで、建物やショップを見ながらおりてくるのが効率も良くオススメです。
王の辿った道、坂道ルート
「登城道」と呼ばれる石畳の坂道には、アーチ型の入口と窓の装飾が特徴のルネサンス様式の建物が続きます。日本でいうと倉敷や金沢のような、昔ながらの街並み。マリオネットやミニチュアグッズなどやや専門的なお店が多く、外観と中身の両方で伝統的なチェコを感じられます。
トラム停のある一番下までくると、スターバックスチェコ1号店が、伝統的な建物に馴染む形で今も営業しています。チェーン店もなんだかオシャレに見えるあたり、さすが世界遺産の歴史地区。
絶景をのぞみながらの階段ルート
坂道をショートカットするように階段ルートがあり、見晴らしがよくプラハの街を見渡せます。城がいかに高い場所に存在感を持って建っていたかがわかります。坂道ルートより人が少ないので、記念写真をとるならこちらがベター。
実はこの階段のすぐ隣にもう一軒スターバックスがあり、立地をいかした高台席はとても気持ち良さそう。
どちらのルートも18世紀当時のままの部分が多く、異国へトリップしながら時代もタイムスリップするかのよう。王が統治していたころのプラハを想像しながら歩くのも楽しみ方のひとつです。
- 登城道
- チェコ / 町・ストリート
- 住所:Thunovská, Malá Strana, 119 00 Praha 1 -Malá Strana-Praha 1, チェコ地図で見る
- Web:http://www.prague.eu/ja
個性派ショップとの出会い
古い建物が多く残されているため、街中にはいわく付きのスポットがあちこちにあります。またマリオネットによる人形劇が盛んだったせいか、おちゃめな国民性なのか、ユニークな看板もたくさん。そんな出会いの一部を紹介します。他にもたくさんあるので、注目ポイントのひとつにしてみてください。
まずは通称「黄金蛇の家」。18世紀当時の家主が家紋として飾ったもので、蛇は王冠のデザインに多く使われた威厳あるアイテム。その後ここはプラハで初めてオープンしたカフェとなりました。
日本人にはちょっと不気味に感じる看板のマリオネット店。景観保持で制限がある分、こんなアイデンティティは大事なのかもしれません。
そして、狭い路地では目立つこと間違いなし!な店頭の方々。オモシロ系のものから精巧なつくりのものまで様々ですが、建物やショーウィンドウに気を取られているとビックリします。ちなみに左の方は日本でも店舗ディスプレイとして販売されています。
- U zlatého hada 黄金蛇の家
- チェコ / カフェ・喫茶店
- 住所:Karlova 18, Praha 1 - Staré Město地図で見る
自分だけの街歩き
プラハの街は、これとこれとこれ!と一言では説明しきれないくらい、たくさんの魅力があります。見どころエリアはぜひとも押さえてほしいですが、観光地や施設などスポットからスポットへの間もちょっと歩いてみたり、足の赴くままにウロウロしてみたり・・・。自分だけの楽しさも見つかったりして、世界有数の街プラハを存分にエンジョイできます。