秦野市

【弘法山】ゴールは温泉地!初心者にやさしい神奈川ハイキングコース

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:47都道府県

2021年12月14日更新

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写真:えいぶゆう/TossyPhoto

神奈川県にある、わずか標高200メートルの低山である弘法山をご存知でしょうか?県立自然公園に指定されており、バッチリ整備されたハイキングコースがとっても歩きやすいんです。さらに、コースの終わりでは温泉地を通るので、ハイキング&温泉という最高の時間を過ごせますよ。

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自然公園「弘法山公園」とは

首都圏からのアクセスのいい、神奈川県秦野市にある弘法山公園(こうぼうやまこうえん)。実はこの公園は、とっても広く、浅間山(せんげんやま)、権現山(ごんげんやま)、弘法山(こうぼうやま)の3つの山一帯を、まるっと弘法山公園としているのです!

山3つ分が公園って想像がつかない広さですが、そこはさっそく現地に行って確かめてみましょう!

弘法山公園
秦野市 / 公園 / 紅葉 / 桜の名所 / ハイキング
住所:神奈川県秦野市曽屋地図で見る
電話:0463-82-8833
Web:http://www.kankou-hadano.org/hadano_point/point_ko...

まずは小田急線「秦野駅」からスタート

冒頭でもご紹介した通り、ハイキングをしたあと温泉も楽しみたいので、コースの最後に温泉地を通過するように計画を立てます。ということで、今回のスタートは小田急線の「秦野駅」。ここからどのように温泉地までたどり着くかこうご期待。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto秦野駅

ここでアドバイス!

  • 弘法山公園は自動販売機はありますが、売店などないので、秦野駅改札前にあるスーパー、コンビニでおやつやお弁当など確保しておきましょう。もちろん飲み物も忘れずに!
  • 弘法山公園はトイレが設置されていますが、チップ制トイレ(50円)なので、小銭の準備を忘れずに。公園の環境維持のために必要なお金ですので、多めに入れて頂いても大丈夫ですよ!
秦野駅
秦野市 / 駅
住所:神奈川県秦野市大秦町1−1地図で見る

秦野駅~登山道入り口まで

秦野駅北口を出て、階段を下りて一般道に出ます。交差点前にはブロンズ像もあったり、アートな雰囲気。ちなみに秦野市は「彫刻のまち秦野」として、各地にオブジェを設置しているんです。40近くのオブジェが様々な場所に設置されているので、それらを探しながら歩くのも楽しそうですね。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto駅前の像

さて、川沿いに歩いていきます。(写真右側が川)

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto川沿いに進む

10分程度で不二家のあるT字路に到着。ここを左折してぐんぐん進みます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto左折する

道路右側に「弘法山公園入口」の案内があるので、お見逃しなく!ここから登山道に入ります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto登山道への案内

浅間山(せんげんやま)へ

最初はちょっぴり急な階段。ですが、ここで挫折してはいけません!ちょっと登ればあとは、傾斜がゆるめの坂が続きます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto登山道

15分ほどでしょうか・・・。拍子抜けするほどアッという間に、浅間山(せんげんやま)登頂を果たしてしまいましたー!!!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto浅間山

休憩用のあずま屋がありますが、ちょっと歩いて体が温まってきたころなので、このまま直進します。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoあずまや

ここにチップ制トイレがあります。自然公園と言う感じのデザインで目を引きますね。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoチップ制トイレ

このチップ制トイレから、一般道が見えるのですが、次の山はこの道を横断して進みます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto道路をわたる

権現山(ごんげんやま)へ

一旦道路に出ると、また登山道の入り口が。ここからちょっとキツめの階段が続きますので、無理せずゆっくり行きましょう。階段を越えてしまうと、あとはアップダウンがあんまりないので、ゆるゆると歩いて行けます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto少し急な階段

そしてまたアッという間に、展望台が見えてきました。ここが権現山の山頂です。さっそく展望台に登ってみましょう。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto展望台

街並みが一望できることに加え、ばっちり富士山も見えます!この付近には、バードウォッチングのためにカメラを抱えた人も多く、本格的なカメラで富士山を撮影している方々もたくさんいらっしゃいました。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto展望台から見た景色

この権現山の山頂は、ひろーい公園となっており、お昼をとるのに最適です。ということで、筆者が訪れた日も、多くの方がお昼を召し上がっていました。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto広場

弘法山(こうぼうやま)へ

この広場からは、馬場道(ばばみち)と呼ばれる道を下っていきます。その昔、近所の人々が、競馬を楽しんだことが名前の由来になっているそう。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto馬場道

この馬場道が非常に良く整備されています。また、この道沿いにはちょいちょいチップトイレがあるので、ことさら整備が行き届いているなぁという印象があります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto整備された道
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoチップ制トイレ

大部分が舗装レベルで整備された道なので、ハイキングというのを忘れそうですが、またまたあっという間に(筆者体感で15分くらい)で、弘法山(こうぼうやま)の山頂到着!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto弘法山

弘法大師と弘法山

さてさて、山の名前が「弘法山」ですので、多くの方は察しがついているかもしれません。その名の通り、弘法大師に関連のある山です。

ちょっと面白いお話が残っています。

その昔、弘法大師がこの山で修業していました。付近の住民たちは、弘法大師が修業するために、山の上に小屋をたてました。その恩返しか、弘法大師は村に起こる火事を予言し、そのことを事前に住民に教えてあげました。そして予言が的中し、火事が起こりました。住民は弘法大師に感謝をして、この山を弘法山と名付けました・・・というストーリーだと美しいのですが、そういう流れにならないのが人間の面白いところ。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto弘法山山頂

予言した弘法大師の力を疑い、「火をつけたのは弘法大師ではないのか?」と住民たちは思い始め、弘法大師を追い出そうとします。そこで再び弘法大師が予言をします。しかし今度は、人間の力で意図して起こすことができない天災が起こります。さすがにこれは予言であると認めた住民たちは、これ以降は弘法大師を尊敬し、この山を「弘法山」と呼ぶようになりました。

吾妻山(あづまやま)

弘法山公園は、浅間山、権現山、弘法山の3つの山が含まれています。弘法山公園からは外れますが、ハイキングではこの吾妻山(あづまやま)もコースの一部。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto吾妻山へ

これまで整備されていた公園でしたが、吾妻山はこれぞハイキングという感じです。弘法山公園が整備されすぎて物足りないなぁという気持ちを満たしてくれつつも、全体的にゆるやかな道なので、気軽にハイキングできます。

弘法の里湯(こうぼうのさとゆ)で汗を流す

小一時間ほど、吾妻山の登山道を下ると、急に一般道が。このコースの最大の魅力ともいえる温泉地は、下山後なんと・・・

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto下山後一般道に入る

5分程度で到着。ハイキングコース出てすぐ温泉地といえるこの立地。最高ではないでしょうか。その中でもハイカーがよく利用するのが、ここ弘法の里湯(こうぼうのさとゆ)。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto弘法の里湯

公営の日帰り温泉です。ハイカーの利用が多いためか

  • 大型ザック置き場が、脱衣スペースとは別に用意されている。
  • 登山用品で有名なmont-bell会員の場合、入浴料が割引される。

といった配慮やサービスもあります。入浴後は、大休憩所もあるので、ノンビリすることもできますよ。次のお休みの行き先の候補としていかがでしょうか。

【利用料】
平日 1日1,000円(市内在住・在勤の人は800円)、2時間800円(市内在住・在勤の人は600円)
土・日・祝日 2時間1,000円(市内外共通)
弘法の里湯
秦野市 / 日帰り温泉
住所:神奈川県秦野市鶴巻北3-1-2地図で見る
電話:0463-69-2641
Web:https://www.city.hadano.kanagawa.jp/kanko/kobo.htm...

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