日本の中華街(チャイナタウン)と言えば、日本三大中華街の、①横浜中華街、②神戸南京町、③長崎新地中華街、が有名ですよね? こちら、もちろんれっきとした中華街なのですが、やはり観光地・・ 観光に来た日本人向けの商売が盛んな街となっています。では、華人による華人のための、真の意味での「中華街」はあるのでしょうか? 実はあります。しかも、誰もが知ってるであろう、東京都豊島区池袋に!「池袋中華街ってどういう雰囲気?」といった問いに答えられるよう、1時間でさらっと見て回れるコースをご紹介しましょう!
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【1】池袋駅北口を出るとそこはまるで中国の雰囲気!
池袋駅北口への階段を上がると、そこはもう「池袋中華街」。もちろん、日本の街ですし、日本語の看板もちゃんと目に入りますが、想像以上に目立つのが中国語の看板。耳に入ってくるのは中国語。チラシを配っている人も中国人。
何も知らないで北口を出ると、びっくりするかもしれません。さあ、ここがあなたの知らない池袋への入り口です。
【2】上海で有名な焼き小籠包・日本の名店「永祥生煎館」
北口から50mほど歩くと見つかる、上海で有名な焼き小籠包が名物の「永祥生煎館」。いつも人が並んでいます。
幼少期を上海周辺で過ごした中国人の知人は、「これは本物の味」と太鼓判。行列ができるのもうなずけます。
焼き小籠包以外にも様々なメニューがあり、店内で食べることも、持ち帰りもできます。もちろん、日本語でもオーダーできるので、立ち寄ったらぜひ味わってみてください! 値段は一品500円くらいなので、(中国よりは高めですが)リーズナブルに本場の味が楽しめます。
- 所要時間:空いていれば10分
- 永祥生煎館 池袋店
- 池袋 / 中華料理
- 住所:東京都豊島区西池袋1-29-2 サンシティーホテル西側1F地図で見る
- 電話:0369141566
- Web:http://www.ei-show.com/ikebukuro/
【3】中華スーパー「陽光城」
もはや、この池袋中華街に完全に溶け込んでいる中華スーパー「陽光城」。様々な食材があるので、本格的に中華料理を作りたかったらここで食材を調達してもいいですね!
- 所要時間:さらっと見るなら10分
- 陽光城 池袋店
- 池袋 / スーパー・コンビニ
- 住所:東京都豊島区西池袋1-25-2地図で見る
- 電話:03-5960-9188
- Web:http://www.yokou.co.jp/sunShop.asp?NID=32
【4】品揃え豊富な「問聲堂 中文書店」
上記スーパーの向かいにあるビル。このビルの2階に、「問聲堂 中文書店」という中国語の本屋があります。
様々なジャンルが揃えられているので、中国人だけでなく、中国語を学んでいる人が訪れても楽しめますね! 本だけではなく、CDやDVDも置いてあります。
エスニックタウンについて詳しい方が言うには、中国本土で扱えないような書籍も並んでおり、なかなかなディープスポットだということです。知的好奇心を大いに満たしてくれます。
- 所要時間:さらっと見るなら10分
- 問聲堂 中文書店
- 池袋 / 本屋
- 住所:東京都豊島区西池袋1-28-6 大和産業ビル2F地図で見る
- 電話:03-3590-0688
- Web:http://www.wensheng.jp/shop/
【5】ウィンドウショッピングでも楽しい「友谊商店」
「問聲堂 中文書店」が入っているビルの4階には、先ほどご紹介した「陽光城」の5倍くらいの売り場面積がありそうな、広いスーパーが。お客さんの多くは中国系の方のようです。匂いも、中国を思い起こさせる香辛料に何かが混じったような香りで満ちています。
商品名の表示はもちろん?中国語。日本のスーパーには置いてなさそうな、食材、商品のオンパレードです。犬の肉もあります。 ウィンドウショッピングするだけでも、大変興味深いです。
「中国旅行行ったのにお土産買い忘れちゃった・・」という方は、ここで買うといいでしょう(笑)。
- 所要時間:さらっと見るなら10分
【6】本場中国東北地方・朝鮮族の料理が楽しめる「四季香」
最後に、オススメのレストランを一つご紹介しましょう! 東京近郊在住の中国人で賑わう「四季香」です。ここを紹介してくれた北京出身の中国人の知人が言うには、「紛れもなく本場の味」とのこと。中国東北地方・朝鮮族の料理です。
店内は中国人ばかりで、日本人には若干肩身が狭く感じられるかもしれませんが、紛れもなくここも日本、日本語も通じるのでご安心ください。
中国東北地方では、バーベキュー(串焼き等)が有名です。羊の足の串焼きや、春雨・キャベツ・ニンニク・肉の炒め物等を注文しました。味良し・ボリューミーなので、満足できます。
東北地方は寒さが厳しく、キャベツが重宝されています。夜でも、一人2,000円も出せば満足できるでしょう!
日本においてはなかなかニッチなジャンルである、中国東北地方・朝鮮族の本場料理を味わいたい方はぜひ! 他の店ではなかなか出会えない味に出会えること請け合いですです! あれもこれもと頼みすぎてしまったら、お持ち帰りもできます。嬉しい中国の文化です。
人気店のため、特に夜は中国系の方で混むことが多いので、先に予約をしておくと良いでしょう。
- 所要時間:軽く食べるなら20分、時間が許せばのんびり食べてください。
終わりに
「池袋中華街」はいかがだったでしょうか? 日本に、しかもよく知っていると思っていた池袋にこんな場所があるなんて、衝撃的でしたか?? 筆者も最初は衝撃を受けましたが、それと同時に、こんな身近な場所で、本場の中国の文化に触れることができることを、嬉しく思いました!
少子高齢化と言われて久しい日本社会。外国の方がどんどん移民して来ることは避けられません。つまり、日本の様々な地域、特に都市部には、「池袋中華街」のような、観光目的ではない、自然形成されたエスニックタウンが徐々に増えていくと考えられます。そんな時に、元からの住民である日本人が新参者を排除するのではなく、食事など、共感しやすいところから、異文化交流を広げていくことを、筆者は願ってやみません!
ぜひ、より多くの方に、エスニックタウンを訪れ、その地の雰囲気を実際に感じ取ってみていただきたいです! もちろん、フィールドワークをする際は、そこで生活している方の迷惑にならないようにすることを、お忘れなく!