ユダヤ教、イスラム教、キリスト教という世界三大宗教の重要な聖地であり、イスラエルが自国の首都であると主張するなど、世界的に注目されているエルサレム。では実際にどんな所なのか?平日の夜の様子をかいつまんで紹介します。
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エルサレムの概要
- 出典:en.wikipedia.orgphoto by Andrew Shiva / Wikipedia
エルサレム(Jerusalem)は、イスラエル東部に位置する都市で、人口はイスラエル国内としては最大の80万人です。イスラエルが自国の首都と自称している都市で、イスラエルの首相官邸や外務省などがあります。
宗教や歴史の観点からも大きな注目を集めている街です。エルサレム旧市街を始め、イエス・キリストの墓があるとされる「聖墳墓(せいふんぼ)教会」や、ユダヤ教最大の聖地である「嘆きの壁」などが存在し、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教という三大宗教の聖地と考えられています。
※エルサレムはパレスチナの土地という認識(パレスチナは東エルサレムを自国の首都と宣言しています)も存在し、また国際社会的にイスラエルの都市としては認められていないといった議論も存在しますが、本記事ではエルサレムをイスラエルの都市として取り扱っています。
エルサレムへの行き方
エルサレムまでは、イスラエル第2の都市&実質的に首都として機能しているテルアビブからは70kmほどしか離れておらず、車で1時間ほどで移動できます。
観光客はテルアビブからバスに乗って行くことが多いと思うのですが、その場合はテルアビブの中央バスステーションから405番か480番のバスで行くことができます。なお、運賃は片道18シェケル(540円)、往復30シェケル(900円)です。
- テルアビブ中央バスステーション
- イスラエル / 駅・空港・ターミナル
- 住所:Levinsky 108, Tel Aviv-Yafo地図で見る
「普通」なエルサレムの様子
上記でも説明したように、エルサレムはイスラエルにとってだけではなく、世界的にも重要で、注目を集めている場所と言えます。
しかしながら、イスラエル自体がシリアなどの中東諸国と国境を接し、その地域的な印象から「なんとなく危ない」と思われることがあるのも事実です。
本記事ではそういった局地的な印象とはまた違った、普通の街としてのエルサレムの様子を紹介します。ちなみに今回紹介するのは、エルサレムのダウンタウン「ザイオン・スクエア(Zion Square)」周辺の平日の夜の様子となります。
(「これって普通かな…?」という感覚で読んでいただければ面白いかもしれません。)
1. マクドナルド
エルサレムにもマクドナルドはあります。しかし看板はイスラエルのイメージカラーである青で装飾されています。さらに看板には、ユダヤ教の食のルールである「コーシャ(Kosher)」の文字も書かれています。
2. トイザらス
トイザらスはイスラエル全土でよく見ます。余談になりますが、イスラエルのおもちゃ売り場でほぼ必ず売っているのが、ディズニー、ピカチュー、キティちゃん、妖怪ウォッチorベイブレード、の4つのキャラクターグッズです。
3. コンビニ
"ほぼ"24時間年中無休のコンビニで、「24/6」と書かれています(※)。イスラエルの国民の約7割を占めるユダヤ教徒には「安息日(Shabbat)」という強制的に休まなければいけない日があるので、その影響が見受けられます。
※「24/7」は英語で「7日間24時間営業=年中無休」という意味です。つまり「24/6」は「6日間24時間営業=ほぼ年中無休」となります。
4. キッパーの店
「キッパー」とは、ユダヤ教徒が頭につけている帽子のことです。エルサレムだけでなく、イスラエル全土にはこういったお店がたくさんあります。店名は英語で「KIPPA MAN」と書かれています。
5. ケバブ屋
ケバブはイスラエルの定番料理であり、最も身近なファストフードと言っても過言ではない食べ物です。エルサレムでもこのようなケバブ屋をよく目にします。なお、イスラエルで一般的なファストフードは主に以下の3種類あります。
- 肉のケバブ「Shawarma(シャワルマ)」
- ひよこ豆のコロッケ「Falafel(ファラフェル)」
- ユダヤ教のサンドイッチ「Sabich(サビーフ)」