厄除け大師として知られる川崎大師がある京急大師線「川崎大師駅」から徒歩3分の所に金山神社があります。そこで年に1度開催される、外国人観光客で溢れる奇祭「かなまら祭」をご紹介します。なお、当記事には男性器に関連した露骨な画像、記述があります。そのような内容が苦手な方は閲覧をお控え下さい。
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金山神社とかなまら祭
京急大師線「川崎大師駅」から徒歩3分の所に若宮八幡宮があり、その境内(若宮八幡宮本殿の左)に金山神社があります。
この神社は鉱山や鍛冶の神である金山比古神と金山比売神の二柱が祭神として祀られていますが、性の神様でもあり、不妊治療の成功や安産祈願、性病快癒を願う方が多く参拝し、境内には多数の男根形が奉納されています。
かなまら祭は江戸時代に性病除けや商売繁盛の願掛けを行った「地べた祭」に端を発するそうですが、昭和40年代くらいから性信仰が残る神社として民俗学者達から注目されるようになり、1977年から男根神輿や仮装行列などの祭事を取り入れつつ、年々盛大に開催されるようになったそうです。
現在は毎年4月の第1日曜日に開催されていて、2016年の来場者は3万人、そのうち6割が外国人と日本人よりも外国人に知られているお祭りとなっています。
開催日:4月7日(日) 10:00~17:00
開催地:金山神社
10:00~10:15 御火取祭
10:15~10:45 例祭
10:45~11:00 神輿御霊入れ式
11:00~11:30 大根刷り
11:30~14:30 面掛行列(男根神輿が繰り出します)
12:00~17:00 奉納演芸
かなまら祭の様子(2017年4月2日)
かなまら祭の開始は10時からですが、9時半頃には既に境内は人で溢れていました。開始前にも関わらず物凄い人で、やはり外国人が沢山居ます。
境内の中にはお祭りならではの商品も販売されています。
1番人気の男根の形をした飴の行列は、境内を出て境内をぐるっと取り囲むように続いていました。
男根形の飴はタイミングを外すと写真のように行列で購入までに時間がかなりかかってしまいますが、川崎大師に向かう途中にある評判堂川崎大師本店前でも300~500円で購入できますので、そちらに足を伸ばして購入してもいいかもしれません。
- 評判堂 川崎大師本店
- 川崎市 / スイーツ
- 住所:神奈川県川崎市川崎区大師町12-9地図で見る
- 電話:044-266-5825
- Web:http://www.hyobando.co.jp/
3基の神輿
なお、境内には、
内部に黒光する鉄製の男根が上向きに納められている「かなまら舟神輿」
内部に木製の男根が上向きに納められている「かなまら神輿」
巨大なピンク色の男根が上向きに乗せられた「エリザベス神輿」
の3基の神輿が飾られています。
皆さん沢山写真を撮っていましたが、10時を過ぎる頃には境内は人で溢れ、ゆっくり写真を撮るのは難しくなるので、写真を撮るなら祭りの始まる10時よりも前に行くのがおすすめです。
また、かなまら祭では金山神社社殿の内部が公開されるようです。ただ、こちらも人がかなり来ますので内部を見るには行列と混雑必死です。
大根刷り
境内の一角ではニンジンや大根を男根形に削るという野菜細工の一種が行われます。(写真は2018年4月3日に撮影したものです。)
神輿の巡行
お昼頃になるとメインイベントでもある面掛行列が始まります。
面掛行列とは3基の神輿が繰り出すイベントで
「かなまら!でっかいまら!」
との掛け声と共に大勢の人の中を神輿が練り歩きます。
皆で掛け声を掛ける一体感と神輿を担ぐ人の熱気で見ているだけでも夢中になってしまいますが、神輿が練り歩く道は写真のように人で溢れますので、周りや足元の段差などに十分注意して下さい。
かなまら祭コラボ飯
当日は地元のお店がこのかなまら祭に合わせて創作した、男根の形をした特製料理が食べられます。コラボしているお店とメニューが分かるチラシも配られているので、こちらでチェックしてお店を選べます。
コラボしているお店の前にはコラボしているメニューなどの看板が出ているので、そちらでもチェックしてみましょう。
松月庵
コラボ飯を提供しているお店の中に「子宝そば・うどん」を提供する松月庵というお店があります。
メニューについては実際に確認してもらいたいと思いますが、このお店は神輿の巡行ルートに面してお店がある為、タイミング良く2階の窓際の席で食事をする事ができると、食事をしながらゆっくりと神輿の巡行を見る事ができます。
神輿を担ぐ熱気や掛け声等を味わう事はできませんが、ゆっくりと見たい方はタイミングを狙ってこのお店でコラボ飯を食べるのも1つの方法かもしれません。勿論、必ずしも窓側の席に着席できるとは限りませんので注意が必要です。なお以下の写真は2018年のかなまら祭の時のもので、2階席からの眺めです。
カレー厨房 笑楽味(わらび)
※こちらのお店は2019年2月26日現在、営業の確認が取れておりません
こちらは2017年のかなまら祭の2週間ほど前にオープンしたばかりの「カレー厨房 笑楽味(わらび)」というお店です。こちらのお店は、バラエティー豊富な創作カレーと洋食が500円~800円前後、高くても1,000円とリーズナブルに楽しめます。
2017年のコラボ飯は「かなまらぱいちんカレー」で、ご飯や韓国のり、らっきょう、ソーセージなどで作られています。味は全体的に少し辛めですが、ボリュームもあるので、味も量も十分満足できる一品だと思います。
このお店に限らず、チラシを見ると面白いネーミングや「どんなものかな?」と思うようなメニューがあるので、いくつか食べ歩くのも面白いかもしれません。
早起きして出かけてみませんか?
今回ご紹介した「かなまら祭」は年に1度のお祭りですが、お祭り会場となる金山神社は境内が広くはないので、お昼頃になると境内に入れずに境内に入る為の順番待ちが出来るほどの行列が出来ていました。
写真ではわかりづらいと思いますが、黄色いテープの向こうが境内に入る為の順番待ちの行列で川崎大師駅の方まで続いています。
祭り開始の10時前であれば、昼間の混雑に比べれば比較的空いていて、男根の形をした神輿と一緒に写真を撮る事もできるので、4月最初の日曜日は少し早起きして出かけてみては如何ですか。