物価が安くお得感満載の旅行を楽しめるマレーシアのクアラルンプール(通称:KL)には、近代的なタワーや古い寺院、カラフルで迫力ある映えスポットが沢山あります。今回はクアラルンプール観光が初めての方におすすめの名所&人気スポットをご紹介します。
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【1】1960年代のマレーシアにタイムスリップできる「鬼仔巷(Kwai Chai Hong)」
チャイナタウンの路地裏に壁画アートで話題のスポットがあります。「鬼仔巷」と書かれた門があり、一見その奥には何があるのかわからない不思議な感じですが、門をくぐり赤い橋を渡ると、なんと1960年代の中華街の日常風景が広がっているんです。まるでタイムスリップしたかのようなノスタルジックな雰囲気!
かつては暗くて廃墟のような場所だった路地裏を、何とかして生まれ変わらせたい!と、2019年に街の開発プロジェクトがスタート。わずかな期間で地元民や観光客が沢山集まる場所に。筆者が訪問した時は、JAMESONウィスキーのプロモーションをやっているようでしたが、この場所で様々なイベントが行われているようです。
壁画に描かれているのは、ビー玉で遊ぶ子供たちや、二胡を演奏するおじさん、書道家などなど。それぞれの壁画にはQRコードが設置されていて、スマホをかざすと簡単な説明が表示されます。
階段の上にある巨大な壁画には、縄跳びをする子供たちや、床屋さんのアートが。設置されている椅子に座ったり、縄跳びの前でジャンプをすれば、とっておきの1枚を撮影することができますよ。1960年代のマレーシアの雰囲気を感じたい方は、ぜひ訪問してみてください。
- 鬼仔巷
- クアラルンプール / 町・ストリート / 観光名所 / フォトスポット
- 住所:Lorong Panggung, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, マレーシア地図で見る
- Web:https://www.instagram.com/kwaichaihong
【2】ツインタワーの夜景を満喫できる「SkyBar(スカイバー)」
ラグジュアリー4つ星ホテル「トレーダーズホテル」の最上階(33F)にある「スカイバー」からは、目の前にペトロナス・ツインタワーの絶景を堪能できます。一般観光客でもカジュアルに利用でき、夕方早めの訪問であれば予約も必要ないので、天気が良さそうな日にぜひ訪れていただきたいバーです。
昼間はホテルのプールとして利用されていますが、夜になるとプールサイドがバーになり、ガラス窓側には掘りごたつのようなソファー席があり、ゆったりくつろぎながらツインタワーを眺められます。また、20時、21時、22時にタワー前で行われる噴水ショーも見えるので、お見逃しなく!
このバーはチャージ料はないですが、RM100(約3,100円)以上の注文が必要ですのでご注意ください。自分の携帯電話でテーブルにあるバーコードを読み取り、メニューの中からオーダーしたいものをチョイスし、スタッフさんを呼んで注文します。
お酒は、ハッピーアワーでもビールがRM28(約868円)するので、決して値段は安くはないですが、フードメニューはそれほど高くはないので、数品オーダーしても良いかと思います。筆者は、スイートポテトフライ(14.15RM/約439円)と、レモングラスと海老の串揚げ風(34.13RM/約1,058円)をオーダーしてみましたが、どちらもサクッと軽い食感でお酒のおつまみにピッタリでした。
ソファー席はプールサイド脇にあるので、帰る際はプールにうっかり落ちてしまわないように、足元にはくれぐれもお気をつけください。
- スカイバー
- クアラルンプール / バー / 展望・景観
- 住所:Level 33, Traders Hotel Kuala Lumpur, Kuala Lumpur City Centre, 50088地図で見る
- 電話:(60 3) 2332 9911
- Web:https://www.shangri-la.com/kualalumpur/traders/din...
【3】雑貨天国「セントラルマーケット・クアラルンプール」
チャイナタウンの北にある「セントラルマーケット」は、マレーシアの伝統工芸品や雑貨店、フードコートやレストランなど、約130店舗が入る楽しいマーケット。クアラルンプールで外せない観光スポットになっています。果物売り場では、ドリアンの試食もできますので、ぜひトライしてみてください。
おすすめ店のご紹介「ペーパー・アドベンチャー(Paper Adventures)」
数あるお店の中で筆者が気に入ったのは、「ペーパー・アドベンチャー(Paper Adventures)」というオリジナルのカードやステッカーなど、紙を中心とした雑貨が豊富なお店です。
マレーシアの美味しい食べ物がステッカーになっていたり、ノスタルジックなポップアップカードやマグネットなど、ポップでカラフルなイラストが多く、かさばらないので、旅の記念に購入したりお土産にしても喜ばれそうです。
- ペーパー・アドベンチャー
- クアラルンプール / 雑貨 / お土産 / ギフト
- 住所:Lot G33&34, Ground Floor, Central Market, jalan Hang Kasturi, 50050, Kuala Lumpur地図で見る
- 電話:603 8081 2611
- Web:https://lokamade.com/
- セントラルマーケット・クアラルンプール
- クアラルンプール / 市場・朝市
- 住所:Jalan Hang Kasturi, 50050 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan地図で見る
- 電話:+60 3-2274 6542
- Web:http://www.centralmarket.com.my/
【4】カラフルで圧巻の塔門は必見!「スリ・マハ・マリアマン寺院」
チャイナタウンにあるヒンドゥー教の「スリ・マハ・マリアマン寺院」は、創建は1873年ですが、2023年12月に改修され、カラフルに美しく生まれ変わりました。通りに面したゴプラムと呼ばれる高さ22mの塔門に祀られた神々は大迫力で必見です。御本尊のマリアマンのほか、ガネーシャも祀られています。
また、観光客でも寺院内部の祭壇を靴を脱いで見学することができます。お土産探しに便利なセントラルマーケットからも歩いてすぐなので、ぜひ立ち寄ってみてください。
- スリ・マハ・マリアマン寺院
- クアラルンプール / 社寺・教会
- 住所:alan Tun H S Lee, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur地図で見る
【5】世界的にも珍しいピンク色のモスク「マスジット・プトラ」
クアラルンプール中心地から、Grabタクシーで約30分ほど(40RM/約1,200円)のプトラジャヤという行政都市にある、ピンク色のモスク「マスジット・プトラ」。通称ピンクモスクとも言われ、入場は無料です。
見学前には、入り口でローブを無料で借りれますので着てから礼拝堂へ入りましょう。女性だけではなく男性も着ることが可能です。
高さ約76mもあるドームやホールにはキラキラ光るガラスが施され、ピンクと白が基調となっていて美しいです。綺麗なドームを眺めているだで神聖な気持ちになれます。
【6】屋内遊園地「タイムズスクエアテーマパーク」
ブギッ・ビンタンにある大型複合施設「ベルジャヤ タイムズ スクエア(Berjaya Times Square)」には、ホテルやショッピングセンター、映画館もあり、ショッピングモールの5〜8階には、マレーシア最大の屋内遊園地「タイムズスクエアテーマパーク」があります。
5階から8階までのどこをどう走っているのか分からない絶叫系のローラーコースターや、魅力的なアトラクションもありながら、小さい子供たちも遊べる乗り物もあり、独特の雰囲気を持つ遊園地です。
入場料金が安くて天候を気にする必要もなく、混んでいないので、ベルジャヤ タイムズスクエア ホテルに宿泊して遊園地通いしたくなりそうです。
大人(13歳以上) RM75(約2,325円)、子ども(3〜12歳)RM70(約2,170円)
- タイムズスクエアテーマパーク
- クアラルンプール / テーマパーク・レジャー
- 住所:Berjaya Times Square Theme Park Sdn. Bhd. (352052-U) No. 09-103, 9th Floor, Berjaya Times Square, No.1, Jalan Imbi, 55100 Kuala Lumpur, Malaysia.地図で見る
- 電話:+603 2117 3118
- Web:https://www.berjayatimessquarethemeparkkl.com/
【7】巨大ショッピングセンター「パビリオン」
ブギッ・ビンタンで一番目を引くショッピングセンター「パビリオン」は、クアラルンプール最新の流行発信地として、バラエティに富んだ700店舗以上のお店と8つのテーマ別エリアがあります。地下1階と1〜7階の全8フロアから構成されていて、メインエントランスがあるのは3階です。
館内にショップガイドはありますが、新館と旧館があり、1フロアが広すぎてなかなか目当てのお店に辿り着けないかもしれません。とにかく広くてわかりにくいので、疲れないように休憩しながらショッピングを楽しんでくださいね。
1階にはマレーシア土産の定番チョコレートブランド「Beryl’s(ベリーズ)」の店舗や、2階にはシンガポールの高級ティーブランド「TWG Tea」の店舗も入っており、マレーシア系のフードコートやレストランも充実しているので、お土産探しや食事に訪れるのもおすすめです。
また、6階にはダイソーや、山頭火、一風堂など日本の人気店が集まるエリア「東京ストリート」もあり、まるで羽田空港のエアポートガーデンのようです。
- ベリーズ パビリオン KL アウトレット店
- クアラルンプール / チョコレート / お土産 / スイーツ
- 住所:Lot. TL1. 107.00, Level 1, Pavilion KL Shopping Centre, 168 Jalan Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur, Malaysia地図で見る
- 電話:603 2110 0829
- Web:http://www.berylschocolate.com.my/
- TWGティー パビリオン店
- クアラルンプール / 紅茶 / お土産 / スイーツ
- 住所:Pavilion Kuala Lumpur, Level 2, Lot 2.16 & 2.17, 168, Jalan Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur, Malaysia地図で見る
- 電話:603 2142 9922
- Web:http://www.twgtea.com
- 東京ストリート
- クアラルンプール / その他グルメ / その他ショッピング
- 住所:168, Jln Bukit Bintang, Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, マレーシア地図で見る
- Web:https://www.pavilion-kl.com/store-precinct/tokyo-s...
- パビリオン
- クアラルンプール / ショッピングモール・デパート
- 住所:168 Jalan Bukit Bintang,KL地図で見る
- 電話:+60 12-659 4182
- Web:http://www.pavilion-kl.com/
【8】街を360度見渡せる「KLタワー」
ブキッ・ナナスの丘に立つ、通信塔としても利用される421mのタワー。展望台は2つあり、地上276mにガラス越しに360度市街を一望できる「オブザベーション・デッキ」と、タワー最上部の300mにある開放的な屋外の「スカイ・デッキ」があります。入口にあるチケットセンターで当日券を購入でき、休日でも並ぶことなく入場できます。
スカイ・デッキとオブザベーション・デッキの共通券
大人RM110(約3,410円)、子ども RM65(約2,015円)
おすすめの展望台は、スカイ・デッキです。タワーから空中に飛び出したガラスキューブ「スカイ・ボックス」にも入ることができ、思わず足がすくんでしまうスリリングな体験ができるからです。スカイ・ボックスは2箇所設置されていて、それぞれ整理券を渡されます。
観光シーズンや休日には、スカイ・ボックスは1時間以上待つこともあるため、熱中症にならないよう、ペットボトルの飲料水を所持するのがおすすめ。飲み物は入場券が買えるフロアで販売されています。
KLタワーへは、筆者はGrabタクシーで行ったのですが、タワーは丘の上にあるため、徒歩で行くことも可能ですが、タクシーで行くのがおすすめです。
- KLタワー
- クアラルンプール / 展望・景観
- 住所:Jalan P Ramlee, 50250 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur地図で見る
- 電話:+60 3-2020 5499
- Web:https://www.menarakl.com.my/
【9】KLのシンボル的存在!「ペトロナス・ツインタワー」
88階建ての現代イスラム建築の「ペトロナス・ツインタワー」は、高層ビルが立ち並ぶクアラルンプールの中でも一際目立つ存在。86階の展望デッキと、41階のスカイブリッジ(高さ約170m)への入場が可能で、定員制で時間制限がある見学になります。
入場チケットは、地下1階のチケットカウンターかオンラインで購入でき、見学は入場予定時刻の15分前までに入場口に集合しなければなりません。筆者は、チケットカウンターで当日券を購入しようとしたところ売り切れだったので、次の日の見学可能な時間でチケットをその場で購入しました。
大人(13歳以上)RM98(約3,038円)、子ども(12歳以下) RM50(約1,550円)
また、入場の際には飲み物や食べ物は持ち込めず、大きな荷物はフロントに預けなくてはならないのでご注意ください。
41階のスカイブリッジ
まず見学するのは、41階のスカイブリッジ。15分間と見学に時間制限がありますが、空中散歩しながらタワー1とタワー2を行ったり来たりしつつ、思い思いの写真撮影をするには十分な時間です。橋なので大勢の人が歩くとやや揺れを感じて怖いですが、近未来都市のKLCCが間近に眺められます。
88階の展望デッキ
次に見学するのが、88階の展望デッキです。ここでは45分間の時間制限があります。映像や模型、パネルも展示され、隣に立つタワー1を間近に見られるので、大興奮間違いなし!
- 写真:bluemoon88階の展望デッキからの眺め(左に見えるビルはKLCCにある世界2位の高さの「Merdeka 118」、真ん中は「ペトロナスツインタワー」、右はスカイラインを360度見渡せる展望デッキがある「スカイタワー」)
お土産ショップ
展望デッキのある88階と出口付近の地下1階には、お土産ショップがありますが、地下1階の方が商品の種類が多いのでおすすめです。
- ペトロナス・ツインタワー
- クアラルンプール / 展望・景観
- 住所:Kuala Lumpur City Centre, 50088 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur地図で見る
- 電話:+60 3-2331 8080
【10】マレーシア最大の屋台街「ジャラン・アロー」
約200mほどの通りの両側に飲食店や屋台が立ち並ぶ、KL随一の屋台街「ジャラン・アロー」。昼間はのどかな感じでお店も所々しか営業していませんが、夕方からは沢山の人で賑わう楽しいストリートです。
屋台では果物のデザートやカラフルな点心、海鮮料理や中華料理にマレー料理、タイ料理、インド料理など、名物ローカルフードが目白押しです!
筆者は「ホッケン・ミー」と呼ばれる黒い福建風焼そばと、空芯菜炒めを大瓶ビールと共に頂きましたが、全部でRM50(約1,550円)くらいでした。ホッケン・ミーは魚介出汁が効いていて、甘辛い味がクセになる美味しさで今まで食べたことのない味の焼そばです♪
この記事を書いたトラベルライターから一言
古くて新しい街・クアラルンプールのご紹介はいかがでしたか。一番初めにご紹介した「鬼仔巷」は、チャイナタウンを散策中に偶然見つけたのですが、なんとも言えないノスタルジックな雰囲気で一番のお気に入りのスポットです。近くには美味しいお店も多く、セントラル・マーケットやスリ・マハ・マリアマン寺院も近いので、ぜひ訪れてみてくださいね。
※レートは2024年1月現在、RM(マレーシアリンギット)は1RM=31円で計算しています。