アフリカ大陸の東に浮かぶマダガスカル島は、世界で四番目に大きい島です。日本の1.5倍の面積を有し、そのほとんどが広大な豊かな自然に覆われた動植物の宝庫です。なかでも、神秘的な情景で世界中の人々を惹きつけて止まないのが、バオバブという大きな木の群れ。いくつも立ち並んだバオバブの並木道は、地球上の光景とは思えないほど美しく、何時間でもそこに留まりたい思わせる不思議な光景です。今回は、マダガスカル島の西方に位置する街モロンダバと、バオバブ並木をご紹介します。
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米粒の形をしたマダガスカル
マダガスカル島は、アフリカ大陸の横にある米粒の形をした島です。日本より大きいですが、人口は日本のおよそ1/5の2,500万人足らず。あまり広範囲に人々が住んでおらず、手つかずの自然が遺された最後の楽園ともいわれています。
以前、フランス統治下だったことがあるため、公用語は現地語(マラガシ)とフランス語。訪れる観光客は、圧倒的にフランス人が多いうえ、現地の人々との会話でも英語が通じない場面に度々遭遇します。
アンタナナリボからモロンダバへ
マダガスカルの首都は、アンタナナリボです。バオバブ並木に一番近い大きな街は、モロンダバ(現地の発音ではムールンダーバ)といい宿泊施設も充実しているため、バオバブ観光の拠点にすると便利です。
モロンダバへは、アンタナナリボより陸路バスかタクシー、もしくは、空路モロンダバ空港へのフライトとなります。
バスは、非常に安価(日本円で数百円)ですが24時間以上かかります。タクシーだと所要時間は16~19時間で、日本円にして3,000円前後です。陸路は、季節によって道路が陥没し、迂回する場合もあるため、更に時間のかかることもあるそうです。
空路は高価(250 EURO~/約3万2,500円〜)ですが、フライトは1時間。マダガスカルの国内線は主に2社あり、国営の「マダガスカル航空」と新進気鋭の「エア・マダガスカル」があります。
どちらの航空会社も、モロンダバへ就航していますので、ご自身のスケジュールに合わせてお選びください!(注:一日一往復程度で、フライトのない日もあります。)
モロンダバのオシャレな街並み
海沿いに位置するモロンダバの街並みは、意外にオシャレで散策も楽しいです。バオバブ並木へ行く前に、モロンダバの街を少しだけご紹介させていただきますね!
活気溢れる街中の商店街「Morondava Centran Market」
街の中心部へ行くと、大きな商店街があります。多少、雑然としてはいますが、あらゆる物が売られており、いつも沢山の人で賑わっています。
お店は、売られているものが大まかに固まって出店されています。
街中にもオシャレな店が点在します。
お店以外にも、公共施設などが点在します。青空に白壁が映えますね。様々な物がこの中心部にありますので、あらゆる人が行き交う活気のあるエリアです。
- モロンダバセントラルマーケット
- マダガスカル / 商店街
- 住所:Morondava Centran Market, Morondava マダガスカル地図で見る
物を運ぶときは頭に載せて
これはモロンダバの人々に限らないのですが、アフリカやアジアの方々は皆様、器用に物を頭に載せて運びます。手で押さえてないのに、よく落ちないですね。絶妙なバランスです。
このためか、皆様とても姿勢がいいです。荷物を載せたまま、別の買い物も!
インド洋
モロンダバは海に面した街です。街の中心部から西側には、広大なインド洋が広がっています。
コーラ瓶の入っていた箱でブランコを作ったのですね。ちょうどいい大きさ!
日中はとても日差しが強く暑いので、あまり人がいませんが、夕方になると砂浜でサッカーをしたり、バレーボールをしたりと、住人の方々は思い思いに楽しんでますよ。
子供たちも砂遊び。
インディペンデンス通り
モロンダバの街の海岸線と、エロ運河に挟まれた地域にあるインディペンデンス通りには、観光客の宿泊するホテルが密集しています。
この通りには、お土産屋さんを始め、オシャレな床屋さん、Cafe、ブティックが軒を連ねます。
- インディペンデンス通り
- マダガスカル / 町・ストリート
- 住所:Rue De L' Independance , Morondava マダガスカル地図で見る
人々の生活を支えるエロ運河
街の中心部から、西へ向かう手前で海に平行するように流れる運河があります。
ここエロ運河は魚が豊富で、この辺りに住む人々の食を支える大事な運河です。
こちらの運河では、カヌーに乗って釣りをする人を、よく見かけます。
また自ら運河に入り網を張って歩き、今夜の夕食を捕獲する人々も。
カヌーを使ったクルーズも人気です。
筆者の訪ねた二日前には、サイクロンが上陸したようで、浜辺が浸水してしまったとのことで、皆さま歩いて渡られていますね。
この運河は、あらゆる生活水が流れていますので、日本人の方はあまり入られない方がよろしいかと思われます。