愛知県岡崎市にある岡崎城は、江戸幕府を開いた徳川家康が生まれたお城。現在は再建された天守を中心に岡崎公園として城址が整備されています。家康ゆかりの遺構は開運スポットとしても人気!歴史を学びながら、家康の出世パワーを感じてみましょう。
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岡崎城の歴史と徳川家康
岡崎城は15世紀前半、西郷頼嗣(よりつぐ)が築城したのが始まりです。その後、1531年に家康の祖父である松平清康(きよやす)が現在の地に移し、改築を行いました。
そして1542年、徳川家康がこの地で誕生しました。6歳で織田信長の父である織田信秀、8歳で今川義元の人質となるという不遇の少年時代を過ごしましたが、1560年桶狭間の戦い後、岡崎城を拠点に三河統一を果たします。1600年、豊臣秀吉の死後起こった関ケ原の戦いに勝利し、その後265年も続くこととなる江戸幕府の初代将軍となりました。
江戸時代には「神君出生の城」として重要視され、家格の高い譜代大名が城主となりました。城郭の大部分は明治の始めに取り壊されてしまいましたが、昭和34年に天守が再建されました。現在は桜や藤の名所としても有名な岡崎公園として、歴史と自然を楽しめる散策スポットとなっています。
岡崎城の見どころ
1.大手門
まずは岡崎城の表玄関となる大手門をくぐって園内へ。この大手門は、地元産の御影石を使用し、1993年に再建されました。
2.二の丸井戸跡
2007年の発掘調査で発見された井戸跡。当時この付近に建っていた二の丸御殿には、絵図上北東側に二つの井戸が描かれており、そのうちのどちらかと考えられています。
3.三河武士のやかた家康館
家康のルーツと功績が学べる資料館です。地下1階の常設展示室では、家康の祖先である松平家の説明に始まり、幼少期の人質時代、三河統一、そして関ケ原の戦いの勝利から江戸幕府を開くまで、家康の生涯とそれらに関わる武将の資料が、映像やパネルで分かりやすく説明されています。中でも、関ケ原の戦いを映像と武将フィギュアで再現した「決戦!関ケ原」の展示は必見!各軍の動きを俯瞰で見ることができ、非常に分かりやすい内容となっています。
入館料は大人360円ですが、天守(入館料200円)と合わせた2館共通チケットが510円となっていますので、両方訪れる方はこちらがお得です。
- 三河武士のやかた家康館
- 岡崎市 / 博物館
- 住所:愛知県岡崎市康生町561 岡崎公園内地図で見る
- Web:https://okazaki-kanko.jp/okazaki-park/feature/ieya...
4.岡崎城天守
昭和34年に再建された3層5階建ての天守の中は、歴史資料館となっています。受付のある1階には、旧天守の心柱の礎石が展示されています。
こちらの礎石、家康の居城、岡崎城を支えた石としてパワーがあるとされています。直接触れば、家康の出世パワーにあやかれるかも!?
また、展望台となっている最上階まで上ったら、そこにある望遠鏡を覗いてみてください。そこから見えるのは約3キロ離れた大樹寺。徳川家の菩提寺であり、桶狭間の戦いの敗戦後、家康が再起を誓った場所でもあります。岡崎城と大樹寺をつなぐ直線は「ビスタライン」と呼ばれ、約370年間、この二か所の間に建造物などを作ることなく、歴史的眺望が守られてきました。
5.龍城(たつき)神社
天守横に鎮座するこちらの神社には、家康が誕生した朝、城楼上に金の龍が現れ、昇天したという伝説が残っています。出世、開運、安産、厄除けのご利益がある岡崎のパワースポットの一つです。
6.東照えな塚
家康のえな(へその緒・胎盤)を埋めたと伝えられる塚です。古来日本にはえなを埋めて子供の成長を願う風習がありました。戦乱の世を生き抜き、天下を治めることができたのもこの塚のご利益かもしれませんね。
7.東照公産湯の井戸
1542年12月26日、家康誕生の際、この井戸の水が産湯に使われたと言われています。先ほどのえな塚と合わせて、家康誕生にまつわる開運スポットとされていますので、合わせて訪れてみてください。
- 岡崎城
- 岡崎市 / 城 / 紅葉
- 住所:愛知県岡崎市康生町561番地-1地図で見る
- 電話:(0564)22-2122
- Web:http://okazakipark.com/museum/ka171.htm