南知多町(知多郡)

昭和ノスタルジーな滞在が刺激的!愛知県日間賀島【旅館中平】で島時間

取材・写真・文:

愛知在住
訪問エリア:45都道府県

2021年2月15日更新

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写真:mikish(石川美佳)

最新設備が充実した綺麗なリゾートホテルで、快適に過ごすことが当たり前になりつつある令和の旅のスタイル。今回は、そんなスタイルに一石を投じる「ちょっと懐かしくて」「ちょっと不自由で」だからこそ刺激的で面白い、そんな滞在を演出してくれる日間賀島の旅館中平(なかへい)をご紹介します

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旅館中平(なかへい)で昭和ノスタルジーな滞在が面白い理由

まずは、こちらの旅館に滞在するからこそ味わえる面白さについてご紹介します!

カオス!風情溢れる玄関!

  • 写真:mikish(石川美佳)

旅館内に一歩入った瞬間、一気に昭和にタイムスリップさせてくれる玄関のインテリアが素晴らしい!最近では、モノが少なくてさっぱりした空間が「洗練」という名のもともてはやされているということに、ハッと気付かされる、昭和のカオス溢れる空間です。

  • 写真:mikish(石川美佳)

壁に貼られているのはオシャレな名画などではなく、芸能人のサイン色紙。古い壁時計が心をくすぐります。玄関にはその他、おかみさん手作りの小物類などが所狭しと並び、見ているだけですっかり中平ワールドに没入していきますよ。

  • 写真:mikish(石川美佳)

小ぢんまりとした生け簀では、夕食でお腹に入ってくれる予定のお魚たちが静かに休憩しています。

大クセ有ります!思い通りにいかないお風呂!

  • 写真:mikish(石川美佳)

中平には大小2つの貸し切り風呂があり、館内では通称「おおぶろ」「こぶろ」と呼ばれています。こちらの写真が「こぶろ」の様子。

中平を味わい尽くしたいのなら、この「こぶろ」を経験しなくては始まりません。まず、一人用のような小さな丸い湯船ですが、入ると意外と深い!肩までしっかりと浸かって旅の疲れを癒しましょう。チェックイン時間の直後はものすごく熱い湯温に設定されていますが、時間が経つとともにほどよい湯温になってきます。

そして湯舟と同様にこぢんまりとした洗い場のシャワーは、温水と冷水の量を手動で微調整するタイプなので、一筋縄ではいきません。突然熱いお湯が出たかと思ったら冷え冷えの水が出たりと、アトラクション感満載です。

  • 写真:mikish(石川美佳)

ちなみに脱衣所はプールの脱衣所のようなすのこを敷いてあったりと、とことん非日常を味わうことができる浴室となっています。

大人だけなら絶対「こぶろ」を体験していただきたいのですが、小さな子供と一緒に入浴する場合は「おおぶろ」がおすすめです。

  • 写真:mikish(石川美佳)
  • 写真:mikish(石川美佳)

「おおぶろ」には写真のように立派な脱衣所とカゴもあり、浴槽は3人は余裕で入れる大きさで、体に良いといわれている光明石まで入っているのでよく温まります。

  • 写真:mikish(石川美佳)

シャワーの温度もワンタッチで調整してくれるタイプなので、子供も安心して浴びることができますよ。

貸し切り風呂のシステムとしては、基本的には空いていたら入れるという完全自由式ですが、込み合う時間にはお風呂の前に御年90余歳の大女将さんが座っていらっしゃって、ゆるく割り振りしてくれたりもします。

快適さを求めるのなら「おおぶろ」がおすすめですが、旅にちょっとした刺激を求めるのなら断然「こぶろ」がおすすめです。

眺望良し!民家フロントビュー!

  • 写真:mikish(石川美佳)

離島での宿泊と言えば、オーシャンフロントが人気ですが、ここ中平では珍しい民家フロントビューを楽しむことができます。

民家ビューと言っても見えるのはアパートやマンションなどではなく、昔ながらの漁村の風景が素晴らしいのです。車の音もほとんどしない静かな、入り組んだ路地で休む野良ネコを眺めながら、「ああ、島に来たなぁ」なんてしっとりと旅情に浸る、そんな島時間を過ごしましょう。

ちなみにこちらのベランダには物干し竿や洗濯バサミなども一通りそろっているので、濡れた水着やタオルを自宅同様にしっかりと干すことができますよ。

共同利用!洗面所がノスタルジック!

  • 写真:mikish(石川美佳)

旅館中平は「バス・トイレ・洗面共用」タイプ。他のお客さんとのちょっとした譲り合いや、すれちがい、挨拶など、懐かしくて温かい宿泊体験をさせてくれます。

筆者が気に入ったのは、洗面所の鏡に大きな文字で印刷された「〇〇建設寄贈」の文字!今はなかなかお目にかかることのないノスタルジックな鏡です。宿泊した際には是非探してみてくださいね。

共同と聞くと心配になりそうですが、こちらではトイレは温水洗浄付きの最新式のものですし、洗面台には十分な数の洗い場があったりと、ちゃんと安心して使うことのできる設備は整っていますよ。

旅館中平が素直に素晴らしい理由

次に、こちらの旅館に滞在すると味わえる素晴らしさについてご紹介します!

網元だから☆とにかく魚が美味い☆

  • 写真:mikish(石川美佳)

島のグルメと言えば、お魚ですよね!こちらでは、宿のご主人がその日の漁で獲れた魚の中から特に質の良いものを選んで出してくださいます。最高に美味しい舟盛りは、量がたくさんあるにも関わらず箸が止まらずあっという間に完食してしまいそう。

  • 写真:mikish(石川美佳)

そして日間賀島の名物として忘れちゃならないのが、タコの丸茹で!豪快にハサミで切って、そのままいただきましょう。自然の塩味が最高です。

ちなみに女将さんによると、タコは足が太くて短い個体が一番味が良いんだとか。写真のタコは理想的でした。「今日は特に良いタコが獲れたんですよ~」なんて嬉しい一言をくださいましたよ。

  • 写真:mikish(石川美佳)
  • 写真:mikish(石川美佳)
  • 写真:mikish(石川美佳)
  • 写真:mikish(石川美佳)

そのほかにも食べきれないかもしれないほどのお料理がどんどん運ばれてきます。シャコ、カレイ、大アサリ…その日によって出される魚の種類は異なるそうなので、泊まってみてのお楽しみ♪

  • 写真:mikish(石川美佳)

お食事の〆くくりは、たこめし。これがもう最高に絶品です。日間賀島の名物であるタコを、自家製のお出汁で炊いたものを「炊き立て」でいただきます。ご飯の色がほんのりタコのピンク色に染まっているのも食欲をそそる一品です。

  • 写真:mikish(石川美佳)

こちらは、朝定食。朝から美味しい干物や出汁の効いたあら汁など、海をたくさん感じられる食事をお腹いっぱいいただけます。

旅館中平では夕食、朝食ともにお部屋で出してもらえるので、グループだけで安心してゆっくりと過ごせるのも嬉しいポイントです。

徒歩すぐ☆中心地から近い☆

  • 写真:mikish(石川美佳)

こちらの写真は、旅館の玄関を出たところから海の方向を見たものです。突き当りの道を左手へ曲がると、すぐにお土産屋さんや船乗り場に出るという立地に旅館はあるので、ちょっと買い出し…なんて時も、もちろん行き帰りに船に乗る際も、圧倒的に便利です。

また、テレビ番組『孤独のグルメ』で取り上げられたことで一躍有名になったお食事処「乙姫」は、船乗り場のすぐ目の前にあるので、ランチに利用したい時にもおすすめです。

御やど 乙姫(桂三)
南知多町(知多郡) / 魚介・海鮮料理
住所:愛知県知多郡南知多町日間賀島西浜12地図で見る
電話:0569-68-2107
Web:http://www.otohime.net/keizan/

花火も可能☆ビーチまで200m☆

  • 写真:mikish(石川美佳)
  • 写真:mikish(石川美佳)早朝のビーチは貸し切り。宿泊者だけの特権だ

日間賀島で一番賑わうビーチと言えば「サンサンビーチ」!写真のように、綺麗な砂浜とクラゲネット完備のビーチは、海水浴や砂遊びなどを楽しむのにうってつけの場所です。ここも旅館から徒歩ですぐにアクセス可能!

また、夜にはこの浜辺へ花火をしに行くのもおすすめです。夕食をたくさんいただいてお腹がいっぱいでも、この距離なので億劫にならずに出かけられますよ(笑)。

  • 写真:mikish(石川美佳)
  • 写真:mikish(石川美佳)

ちなみに、旅館では花火は販売していないものの、バケツ・チャッカマンは貸していただけますし、終わった後の燃え殻の処理もしてもらえるので気軽に花火を楽しむことができます。宿泊する際は是非、花火を持参してくださいね。

親戚のおばさん?親切なスタッフさん☆

最後に忘れてはならないのが、この上なく親身になってお世話をしてくれるスタッフさん方です。つかず離れず、でもかゆいところに手が届くような接し方をしてくださるので、滞在中ずっと快適に過ごすことができるんです。

  • 写真:mikish(石川美佳)

帰る頃にはちょっと寂しくなるような、また会いに行きたくなるような…まるで親戚のおばさんの様な印象のスタッフさん方。旅館中平にお泊りするなら、彼女たちにいろいろと日間賀島のことを聞いてみると新しい発見があるかもしれませんよ。

網元旅館 中平
南知多町(知多郡) / ホテル
料金(目安):4,500円〜34,370円
宿泊時間:15:00〜10:00
住所:愛知県知多郡南知多町日間賀島小谷42地図で見る
電話:0569-68-2013
Web:http://www.nakahei.gr.jp/

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この記事を書いたトラベルライター

[国内97温泉地滞在]温泉旅をこよなく愛する子連れトラベラー
私にとって、未知なる場所へ行くことは最高の楽しみです。
目的地へ向かう道中も含めて、旅行が大好き。
そこで出会う人、景色、そして食べ物、すべてに心ときめきます。

大学卒業後は温泉に夢中になり、一日でも休みがあれば温泉旅行へ。
仕事帰りに夜行バスに乗って日本国内を周りました。

現在は1児の母として育児に奮闘しながら、のんびり家族旅行を楽しんでいます。

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