香川県三豊市詫間町に属する人口17人程の離島、志々島(ししじま)。船で約20分で到着できる小さな島には、樹齢1,200年以上という巨大な楠が島を見守っています。また、島の山頂からの展望も絶景。どちらも港から徒歩30分程。半日あれば楽しめる自然好きにはオススメの島を紹介します。
この記事の目次表示
志々島とは
香川県三豊市詫間町の宮ノ下港からフェリーで約20分で到着できる有人島の志々島。周囲3.8kmと小さな島にも、かつては1,000人もの人が暮らし、農漁業や「花の島」と呼ばれる程、花(か)き業が盛んな島でした。高齢化が進んだ現在、人口は17人程となりました。
自然の魅力溢れる島
神々しい大楠
根元の周囲は12.2m、高さ約40mを誇る大楠。県の天然記念物にも指定されています。港から30分程で辿り着ける大楠は圧巻です。
通常の楠とは異なり、地面に近いところから幹が伸びているのは、土砂崩れによって幹が数mも地中に埋まっているため。そう、枯れてもおかしくない状態なのです。それでも、幹が折れた所から新しい幹を延ばすなどして生き延びている、生命力溢れる楠です。
長い間、島の人々の生活を、その移り変わりを見守ってきたのでしょう。とても迫力のある楠。今では島のシンボルとも言える大楠に、是非会いに行ってみて下さい!
楠の倉展望台
大楠の木の近くには、絶景ポイントがあります。こちらにも是非足を運んでください。島の小高い場所にあり、島並みや、大楠の木を見下ろすことができます。島の人が建てたという小屋で一息するのも、風が気持ち良くてオススメです。
島内最高峰、標高109mの横尾の辻
島の最高峰である横尾の辻は、360度の展望が広がる三角点です。標高109mと言えど、道中は勾配のキツい道もありますが、辿り着いた時の絶景には疲れも吹き飛ぶことでしょう。
映画のロケ地にもなっています!
映画『男はつらいよ 寅次郎の縁談(1994年公開)』では「琴島」として、『機関車先生(2004年公開)』では「葉名島」として、志々島で撮影がされました。島には当時の写真などが飾られています。
- 『男はつらいよ』寅次郎の縁談ロケ地パネル
- 三豊市 / その他スポット
- 住所:香川県三豊市詫間町志々島地図で見る
志々島へのアクセス
宮ノ下港(香川県三豊市詫間町)からフェリーで約20分。片道340円です。フェリーの中に券売機があり、そちらでチケット購入後、係員に渡します。粟島汽船が運航しているフェリーの時刻表、乗り場などは三豊市のHPにて確認できます。
フェリーに乗ってしまえば近い志々島ですが、一日に3便しか運航していません。オススメは、宮ノ下港を8時30分出発。志々島を11時30分発のフェリーで戻ってくるプランです。朝早いですが、今回オススメした場所を全てまわることができます。
- 宮ノ下港
- 三豊市 / 港
- 住所:香川県三豊市詫間町宮ノ下地図で見る
- 電話:0875-83-3204
- Web:https://www.city.mitoyo.lg.jp/kurashi/kotsu/5333.h...
最後に
自然の魅力がいっぱいな志々島。筆者は香川県三豊市を訪れるまで、知りませんでした。長閑でとても素敵な島。また訪れたい場所です。小さな島にも一軒ゲストハウスがあるみたいなので、宿泊してゆっくりと島を訪れることも可能です!
また、筆者の訪れた3月下旬は天気がよく、爽やかで快適でしたが、夏は蚊が多いそう。蚊除け対策は必須のようです!夏に行かれる方は蚊取り線香(これが一番効くみたいです)、虫除けスプレーなどご持参ください。歩きやすい靴や服装で行くこともお忘れなく!