雨に輝く紫陽花は、限られた季節だけのお楽しみ。城跡に咲き乱れる紫陽花を愛で、なかがわ水遊園で生き物たちと戯れ、最後は歌川広重の浮世絵の世界に迷い込む。世界的建築家・隈研吾氏設計の建物の美しさにも感動です。
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「黒羽城址公園(くろばねじょうしこうえん)」で紫陽花を楽しもう
この公園は、黒羽藩一万八千石を治めた那須の支族・大関氏の黒羽城があった場所です。現在お城はありませんが、土塁や空濠(からぼり)が残されており、当時のおもかげを残しています。晴れていれば、本丸跡から日光連山を一望できます。
本丸跡やお堀の斜面を覆い尽くすように、たくさんの紫陽花が咲き乱れる様は圧巻の一言。間近に紫陽花を愛でられる場所、橋の上から眼下に広がる紫陽花を楽しめる場所、両側に咲く紫陽花の中を歩ける場所と、様々なシチュエーションで楽しめます。
例年、6月下旬から7月上旬には紫陽花まつりが開催され、多くのファンが訪れます。開催中はライトアップも行われるので、昼間とは違った景色も広がります。
黒羽城址公園へのアクセス
- 西那須野塩原ICから車で30分
- 矢板ICから車で40分
- 黒羽城址公園
- 大田原市 / 公園 / インスタ映え / 穴場観光スポット / 花畑(6月) / 花畑(7月) / あじさい名所
- 住所:栃木県大田原市黒羽前田地図で見る
- Web:https://www.city.ohtawara.tochigi.jp/docs/20130827...
芭蕉の足跡をたどる「芭蕉公園」
城址公園には、松尾芭蕉の足跡をたどれる散策コースが整備されています。芭蕉は『奥の細道』の旅で、弟子の曾良(そら)と共に黒羽に一番長く滞在したと記されています。14日間にわたって周辺を散策し、多くの句を残しています。
近くには「黒羽芭蕉の館」もあり、館の前には芭蕉と曽良のブロンズ像が立っています。館内では、芭蕉に関わる資料と、藩主大関家の資料を見ることができます。
黒羽芭蕉の館の概要
- 開館時間:午前9時~午後5時
- 休館日:毎週月曜日(祝日のときは翌日)、年末年始
- 料金:大人300円 、小人100円(小・中学生)
- アクセス:西那須野塩原ICから車で35分、矢板ICから車で40分
- 黒羽 芭蕉の館
- 大田原市 / 博物館
- 住所:栃木県大田原市前田980-1地図で見る
- 電話:0287-54-4151
- Web:https://www.ohtawara.info/spot_detail.html?id=23
「なかがわ水遊園」で川の生き物たちとふれあおう
栃木県唯一の水族館である「栃木県なかがわ水遊園」では、300種2万尾もの生き物たちと出会うことができます。他の水族館では類を見ない「川の生き物たち」に特化した施設で、県内を流れる那珂(なか)川から南米のアマゾン川、サンゴ礁の海まで、大小様々な水槽が存在します。
中でも、400トンの巨大水槽を使って再現されたアマゾン大水槽では、巨大ナマズにピラニア、アマゾン最大の巨大魚ピラルクーまで、個性豊かな魚たちが大迫力で迫ってきます。
他にも、カメやザリガニなどを手に取って観察できるタッチング水槽や、水族館の裏側を探険するバックヤードツアー、工作や料理を体験できる各種教室などもあり、小さな子も楽しめる工夫が一杯です。
また館内のアマゾンカフェでは、アマゾンの巨大魚ピラルクーを使ったメニューもあり、日本でここだけの味を楽しめます。臭みもなく、美味しく味付けされていますので、一度お試しください。
なかがわ水遊園の概要
- 開館時間:午前9時30分~午後5時
- 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、毎月第4木曜日(祝日の場合は開園)
- 料金:大人900円、小・中学生300円、幼児無料
- アクセス:西那須野塩原ICから約45分
- 栃木県なかがわ水遊園
- 大田原市 / 水族館 / 子供が喜ぶ / 穴場観光スポット / 遊び場
- 住所:栃木県大田原市佐良土 2686地図で見る
- 電話:0287-98-3055
- Web:http://tnap.jp/
「那珂川町馬頭広重(なかがわまち ばとうひろしげ)美術館」で建築美と浮世絵に酔う
こちらの美術館は、歌川広重の肉筆画、版画を中心に展示している美術館ですが、まず建物の美しさに感動してしまう場所です。「広重の芸術と伝統を表現する伝統的で落ち着きのある外観」をコンセプトとして設計したのは、世界的建築家・隈研吾(くま けんご)氏。
切妻の大屋根が手をのばすようにゆったりとした空間を作り出している平屋建てで、砂利が敷き詰められた広い庭の先には、小さな竹林が風雨を受けてそよぎます。
裏手に広がる裏山までも借景として、計算された景色が広がります。美術館全体を覆う細い格子が光と影を織りなし、天気や時間によって、さまざまな表情を見せることでしょう。
歌川広重の浮世絵の世界も、改めてみてみると、その繊細な描写や技法に感嘆せずにはいられません。木版画とは思えない緻密さを間近で見学できるほか、珍しい浮世絵制作用の道具なども展示されており、知識がなく見学しても、十分楽しめる美術館です。
那珂川町馬頭広重美術館の概要
- 開館時間: 午前9時30分~午後5時
- 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は火曜日)、祝日の翌日、年末年始
- 料金: 一般500円、大高校生300円、中学生以下無料
- アクセス:那珂インターより60分、矢板インターより50分、宇都宮インターより50分
- 那珂川町馬頭広重美術館
- 那珂川町(那須郡) / 美術館 / インスタ映え
- 住所:栃木県那須郡那珂川町馬頭116-9地図で見る
- 電話:0287-92-1199
- Web:http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/
さいごに
「黒羽城址公園」をメインに、「黒羽芭蕉の館」、「なかがわ水遊園」、「那珂川町馬頭広重美術館」と、梅雨の一日を楽しめるスポットをご紹介しました。紫陽花を愛で、日本の歴史や文化にふれ、アマゾンの巨大魚を食す!こんな一日があっても楽しいですね。