アートの島で有名な直島。岡山県側からのアクセスする場合は、玉野市の宇野港からフェリーに乗ります。そんな宇野港にも実はアートな空間が多くあり、直島に行くまでの高揚感を高めてくれます。岡山県の宇野港周辺のアートスポットをチェックしてみましょう。
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直島へは高松より岡山からが近い!
香川県に属する直島は実は岡山県側からのほうが近く、宇野港からはフェリーで15~20分で到着します。香川県の高松港からだとフェリーで50分、高速旅客船でも30分かかるので、ルートによっては岡山県側からのアクセスが便利。しかも直島行きの船が出る宇野港は、JR宇野駅の目の前ですので、乗換のアクセスもばっちりです。
- 出典:www.flickr.com直島行きのチケット
瀬戸内のアートを巡る旅行者に楽しんでもらおうと、宇野港周辺にも多くのアートスポットが存在しています。今回は宇野港周辺のアートスポットについてご紹介しますので、直島に行く前後に是非こちらもチェックしてみてください。
【1】宇野駅(JR宇野みなと線アートプロジェクト)
本州から島々への玄関口である宇野港への移動中も、楽しんでもらえるようにと考えられた「JR宇野みなと線アートプロジェクト」。宇野駅を含むJR宇野みなと線の4駅(他3駅は備前田井駅、八浜駅、常山駅)を、アート化しています。
これらはイタリア人作家のエステル・ストッカーによる作品で、色は白と黒によるシンプルな構成ながら、駅ごとに変化する風景とともに楽しんでもらえる作品です。駅舎だけでなく、ゴミ箱なども同じテーマカラーで統一されており、細部までこだわりが見えます。
- 宇野駅
- 岡山 / 駅 / 女子旅 / インスタ映え
- 住所:〒706-0002 岡山県玉野市築港1丁目1地図で見る
- Web:https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artwo...
【2】観光列車 La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)
瀬戸内エリアで運行されているJR西日本の観光列車La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)。車窓を黒い太線で囲いかばんのように見立て、旅情を誘う絵柄や言葉が白い車体に大胆にデザインされている車両が特徴的です。こちらも宇野駅のアートプロジェクトと、カラーコンセプトが一緒になっています。
記念乗車証や限定品の車内販売の他、しまなみ海道を自転車で旅する人には嬉しい自転車の積み込みスペースも確保されています。アート好きだけでなく、自転車愛好家や電車マニアにもおすすめ。直島に行くときには是非利用してみたいですね。
運行区間は岡山を起点とした3路線あり、岡山~宇野、岡山~尾道、岡山~琴平で、週に1往復程度の運行です。乗車券の他に普通列車の指定席グリーン券が必要になるので、運航日や時間は事前にチェックの上、混雑する時期は予約するようにしましょう。
【3】終点の先へ(レンタル自転車)
小沢敦志の作品で、放置自転車をもアート化するというプロジェクトです。放置自転車に鉄くずを溶接し、アートな自転車に再生させました。宇野駅の脇にある自転車置き場に展示されており、こちらもまた芸術の1つになっています。実際にレンタル保証金と一日レンタル料金を支払うことで自転車レンタルが可能なので、港と鉄道の終点があるこの町を走ってみてはいかがでしょうか。
- 終点の先へ
- 岡山 / レンタサイクル / インスタ映え
- 住所:〒706-0002 岡山県玉野市築港1丁目2地図で見る
- Web:https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artwo...
【4】宇野のチヌ/宇野コチヌ
宇野のチヌは、2010年の第1回瀬戸内国際芸術祭で設置された作品。空き缶やペットボトルなどのゴミ、家庭からの不要品、宇野港周辺の海岸などで集められた漂流物で制作された、チヌ(クロダイ)のオブジェです。またそのすぐ脇にある宇野コチヌは、2016年に誕生した作品で、頭からお尻へ抜ける滑り台が付いています。
ごみ問題について考えるきっかけづくりを目的に、ごみを材料に芸術作品を制作する淀川テクニックによる作品で、この2つは彼らの代表作でもあります。2019年の瀬戸内国際芸術祭会期中には、その年の干支であった猪をモチーフにした「真庭のシシ」という作品も展示されています。
- 宇野のチヌ/宇野コチヌ
- 岡山 / その他スポット
- 住所:〒706-0002 岡山県玉野市築港1丁目1−4地図で見る
- Web:https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artwo...
いかがでしたか?
直島へ行く前や帰りに立ち寄る岡山県の宇野港ですが、ここにもアートが散りばめられていて、十分に作品鑑賞を楽しむことができます。急がずにこうしたところにも目を向けて、ゆったりアートな旅を楽しんでください。