座間味村(島尻郡)

【沖縄】サンゴを知って二倍感動!阿嘉島の絶景ポイント3選

取材・写真・文:

茨城在住
訪問エリア:45都道府県

2021年5月14日更新

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写真:Sosyu Kikuchi

沖縄県の離島、阿嘉島(あかしま)。人口約270名の小さな島です。多くのサンゴが生息し、ここでしか見られない青い海を鑑賞することができます。本記事では阿嘉島でおすすめの絶景スポットと、サンゴについて学べる施設をご紹介します。

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【絶景ポイント1】阿嘉大橋(あかおおはし)

阿嘉大橋は、阿嘉島を代表する絶景ポイントです。阿嘉島とお隣の慶留間島(げるまじま)を繋いでいます。

  • 写真:Sosyu Kikuchi阿嘉大橋

架橋以前の交通手段は小型船舶のみだったそうで、悪天候や急患が出た際に不便を強いられていましたが、平成10年6月にようやく開通しました。橋長530メートルで、ゆるやかなアーチを描いているのが特徴です。製作、設計、施工において特色を有するとして、平成10年度土木学会田中賞(作品部門)を受賞しています。

  • 写真:Sosyu Kikuchi緩やかなアーチを描く阿嘉大橋

橋の中央付近では、海の青さをばっちり望むことができます。グラデーションになっている様子に思わず息が漏れてしまいます。

  • 写真:Sosyu Kikuchiサンゴ礁がよく見える

阿嘉島から見て橋の右側に広がる景色と、左側に広がる景色が全く違うので、どちらも鑑賞することをおすすめします。

  • 写真:Sosyu Kikuchi阿嘉島側から見て「左」を向くと
  • 写真:Sosyu Kikuchi阿嘉島側から見て「右」を向くと
阿嘉大橋
座間味村(島尻郡) / 展望・景観 / 橋 / サイクリング
住所:沖縄県島尻郡座間味村阿嘉地図で見る

【絶景ポイント2】ニシハマ展望台

阿嘉島を代表するビーチにニシハマビーチがあります。そのニシハマビーチを一望できるのが、ニシハマ展望台です。

  • 写真:Sosyu Kikuchiこちらが頂上

木の階段を登ること10分程度で頂上に到着します。階段を登っている最中にも、少しずつビーチの美しい表情が見えています。

  • 写真:Sosyu Kikuchi徐々にビーチが見えてくる

頂上からは、ひときわ青いニシハマビーチを眺めることができます。サンゴ礁の様子もよく分かります。阿嘉島は島内のほとんどが森林原野で占められていますので、海と反対側の景色を見ると森が一面に広がっています。

  • 写真:Sosyu Kikuchiビーチを一望

帰りはもと来た階段を下ります。余談ですが、筆者はニシハマビーチの近くで天然記念物のケラマジカと出会いました。人には慣れていますが、触れないように注意しましょう。ケラマジカにはノミがいるそうで、触れるとかゆみがひどくなる場合があるそうです。

  • 写真:Sosyu Kikuchi木の階段
ニシハマ展望台
座間味村(島尻郡) / 展望・景観 / 展望台
住所:沖縄県島尻郡座間味村阿嘉地図で見る
ニシハマビーチ
座間味村(島尻郡) / ビーチ / 夏のおすすめ観光スポット
住所:沖縄県島尻郡座間味村阿嘉地図で見る

【絶景ポイント3】天城展望台

こちらはコンクリートの坂道を登った先にある展望スポットです。大きな駐車場広場から海を見渡すことができます。

  • 写真:Sosyu Kikuchi広場の様子
  • 写真:Sosyu Kikuchi広場奥の小道を進む

また、広場の脇に小道がありますので、さらにその道を進んでいくと、ダイナミックな景色が広がります。道が狭く足元も悪いのでご注意下さい。

  • 写真:Sosyu Kikuchiオーシャンビュー

特にサンセットが美しいと評判ですので、お時間のある方は夕方に訪問してみてもいいかもしれません。

  • 写真:Sosyu Kikuchi日が沈むタイミングもおすすめ
天城展望台
座間味村(島尻郡) / 展望・景観 / 展望台
住所:沖縄県島尻郡座間味村阿嘉2092−2地図で見る

阿嘉島は小さな島ですので、ご紹介した絶景スポット同士はレンタサイクルで巡ることが可能です。各スポットの移動時間は10分~15分程度です。それぞれ違った魅力がありますので、ぜひ複数ポイントの散策にチャレンジしてみて下さい。

  • 写真:Sosyu Kikuchi絶景スポット位置関係

【立寄りポイント】さんごゆんたく館

サンゴのことを知ろう!

「さんごゆんたく館」とは、慶良間諸島国立公園が有するサンゴ礁の保全と情報発信を目的とした施設です。2018年3月にオープンしたばかりで、観光客向けのビジターセンターも兼ねています。

  • 写真:Sosyu Kikuchi「さんごゆんたく館」外観

まだ新しく、施設も清潔感が溢れています。外にはベンチがあったり、館内でも飲み物が頂けたりと休憩所としても利用可能です。

  • 写真:Sosyu Kikuchi館内の様子
  • 写真:Sosyu Kikuchi書籍コーナーと休憩スペース

館長さんはサンゴの研究者ということで、館内にはたくさんの書籍やサンゴについてのパネル展示が並んでいます。自然環境について学びたい方にはもってこいの施設となっています。スタッフの対応も大変丁寧で、たくさんのお話を聞くことができます。

  • 写真:Sosyu Kikuchiアンケートに答えるとポストカードがもらえる

阿嘉島もサンゴの恩恵を受けて発展してきた島です。ここで少しサンゴについてご紹介します。

サンゴとサンゴ礁の違いは?

サンゴは動かないけれども動物です。イソギンチャクに近い仲間だそうで、近付いてくるプランクトンを触手を使って捕まえ食べます。

体の中に住む「褐虫藻(かっちゅうそう)」が光合成によって作る栄養も利用しているため、光合成に必要な光を十分に得るよう、浅くて水の透き通った海に住むのだとか。美しい海にサンゴが多い理由が分かりますね。光合成をするということで、植物のような性質を持っているのも大きな特徴です。

  • 写真:Sosyu Kikuchiサンゴ

一方サンゴ礁とはサンゴが死んだあと、長い時間がかかってその石灰質の骨格が積み重なってできる地形を呼ぶのだとか。サンゴ礁は自然の防波堤の役割があり、外洋から打ち寄せる激しい波を食い止め、住民の暮らしを守っています。

また観光・漁業資源の提供、生物多様性、教育・研究の場になるなど、サンゴ礁からの恩恵は数えきれません。阿嘉島を旅して、ぜひサンゴのこと、サンゴ礁のこと、地球環境のことに思いを馳せてみませんか?「さんごゆんたく館」はその意味で大変おすすめのスポットです。

  • 写真:Sosyu Kikuchiサンゴ礁保全情報が豊富のビジターセンター
さんごゆんたく館
座間味村(島尻郡) / 観光案内所・ビジターセンター
住所:沖縄県 島尻郡 座間味村字阿嘉 936-2地図で見る
Web:https://ja-jp.facebook.com/sangoyuntakuvc/

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この記事を書いたトラベルライター

大自然に魅せられて
江ノ島出身、現在は霞ヶ浦湖畔で暮らしています。自然に触れる旅が好きで、これまで国内45県、海外13か国を訪問。地域に根付く食と文化を探るのも楽しみの一つです。

▶よくある執筆ネタ
・湧き水、ネイチャースポット
・焼き芋、食文化、町の飲食店

▶Awards
・H30.10 環境保全茨城県民会議主催「いばらき自然環境フォトコンテスト」部門賞
・H31.01 羽田空港主催「私の旅する日本語2018」大塚製薬賞
・R01.08 tripnote主催「トラベルライターアワード2019上半期」審査員特別賞
・R03.08 tripnote主催「トラベルライターアワード2021上半期」SNSシェアトップ賞

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