城下町の名残を見つけて歩く佐賀市内ぶら散歩の旅

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• 佐賀藩鍋島家の居城だった佐賀城
•    日本の歴史公園100選のひとつ佐賀城公園
•    佐賀藩祖「鍋島直正」が祀られている佐嘉神社
•    武家屋敷の門
• 街のあちこちに水路がある
• 宿場町として栄えた銀行や商店
•    佐星醤油株式会社
• 長崎街道の美しい景観を残す佐賀県遺産
•    佐賀市歴史民俗館　旧古賀銀行
•    旧森永家
•    旧久富家
• ぶら散歩のおまけとして
•    時代を物語るレトロな建物たち
•    佐賀県庁「星空のすいぞくかん」

佐賀藩鍋島家の居城だった佐賀城

古くは佐嘉城と書き、平坦な土地に目隠しの意味で周りにたくさんの樹木が植えられたため、まるで木の中に沈み込んで見えたことから沈み城とも言われたそうです。また、攻撃にあった場合は水路をせき止めて城を水没させ、天守閣を浮かばせる仕組みになっていたことから、亀甲城の別名もあったそう。

佐賀市は、その佐賀城を中心に城下町として、また同時に長崎街道の宿場町として栄えた一面も持っています。

• 出典：www.google.co.jp

日本の歴史公園100選のひとつ佐賀城公園

佐賀城跡は、本丸御殿を復元した佐賀城本丸歴史館をはじめ、博物館や美術館、図書館、体育館などを有し、大きな濠や池がある広大な公園になっています。四季折々の自然も美しく、県民の憩いの場所です。

道路に面した石垣を見ながら、「この場所を昔、ちょんまげで刀をさした侍も歩いていたんだ」と思うと、不思議な感じがします。

• 写真：hithit何度も火災に遭い焼失した佐賀城の石垣は今も残っています

• 写真：hithit水と緑が美しい佐賀城跡のお堀
• 写真：hithit街の中心にあって自然豊かな佐賀城公園

佐賀藩祖「鍋島直正」が祀られている佐嘉神社

佐賀城跡の北側に位置し、入口には大砲が置かれています。これは、ペリー来航に慄いた幕府が佐賀藩に製造を依頼した、日本初の鉄製のカノン砲を復元したもの。佐嘉神社では毎年大晦日に年明けを祝って、このカノン砲を打つそうです。

• 写真：hithit
• 写真：hithit

• 写真：hithit
• 写真：hithit

武家屋敷の門

現在は、佐賀地方検察庁の官舎の門になっています。建てられた年代などは不明だそうです。

• 写真：hithit

街のあちこちに水路がある

歩いていてすぐに気が付くと思いますが、街中あちこちに水路があります。地図で見ても、碁盤の目のように細い水路が張り巡らされているのが分かります。これもかつての城下町の名残で、現在は水路の周りも整備され、佐賀市街の風情のひとつとなっています。

• 写真：hithit
• 写真：hithit

• 写真：hithit
• 写真：hithit

宿場町として栄えた銀行や商店

江戸時代の佐賀藩は、長崎の出島の警備を引き受けたことから最新の西洋文化を積極的に取り入れ、当時の日本の中では、色々な面で最先端を行く藩でした。

それに伴い、佐賀は宿場町としても経済的な発展をとげます。銀行や大店の優雅な建物が今なお佐賀県遺産や佐賀市の都市景観賞として大事に保存されています。

• 写真：hithit江戸時代から続く呉服屋さんの横に残る恵比寿像と京都から持ち帰ったという左三千院の道標

佐星醤油株式会社

創業120年を誇る老舗のお醤油屋さんで、昭和6年頃に建てられたというアールデコ風のレトロな建物は、佐賀市の都市景観賞を受賞しています。1階はギャラリーとして改装され、約100年前に使用していた物など、歴史的な資料の展示を誰でも気軽に見学できるようになっています。

• 写真：hithit

• 写真：hithit昔の建物がそのままギャラリーになっています
• 写真：hithit毎年初夏には燕が巣を作ります

長崎街道の美しい景観を残す佐賀県遺産

佐賀市歴史民俗館　旧古賀銀行

佐賀県遺産として保存されている旧古賀銀行は、佐賀銀行の前身で、両替商だった古賀氏によって設立されました。現在は歴史民俗博物館として、またコンサートやイベントの会場としても使用されています。

佐賀市歴史民俗館がある通り一帯には、重要文化財などに指定されている数々の古民家が保存されているので、ひとつひとつ眺めながら散策を楽しめます。

• 写真：hithit

旧森永家

もともとは佐賀藩御用達の煙草屋として財をなした後、煙草の専売化に伴って呉服屋に転向した旧家。この付近には呉服元町という地名が残っており、呉服関係の商店が多かったことが伺えます。現在は、和紅茶の専門店や鍋島緞通という織物の工房、工芸品店になっています。

• 写真：hithit

• 和紅茶専門店　紅葉
• 織ものがたり（鍋島緞通手織工房）
• さがしもの（手仕事の工芸品店）

旧久富家

大正時代には、県下有数の大規模な履物問屋だった久富商店の建物をそのままリノベーションした、カフェや写真館、スモールオフィスが入った複合施設。2階にはレンタル着物（着付け無料）もあるので、着物を着てレトロな気分で街歩きもできます。

• 写真：hithit中庭へ続く通路もまた趣があります
• 写真：hithit向かって左側には写真館「ハレノヒ」があります

• 写真：hithit昔ながらの佇まいをそのままカフェにした「こねくり家」
• 写真：hithit履物屋だった店内をそのまま活かしたつくりになっています

• 写真：hithit重厚な梁や柱が時代を物語っている店内
• 写真：hithit広い庭は豪商の証

• こねくり家（ものづくりカフェ）
• ハレノヒ（写真館）
• よそほひ処　二葉（美粧スタジオ・和装小物販売）

ぶら散歩のおまけとして

城下町の名残ではありませんが、ぶら散歩のついでにいくつか立ち寄ってみてはいかがでしょうか？

時代を物語るレトロな建物たち

佐賀県で最古の写真館「薮内写真館」や、明治時代の警察部庁舎「さがレトロ館」も趣があり、ぜひ見学してほしい場所のひとつです。

• 写真：hithit佐賀県で最古の写真館「薮内写真館」

• 写真：hithit明治時代の警察部庁舎「さがレトロ館」
• 写真：hithit佐賀名物のシシリアンライスが食べられます

上の写真で紹介している以外にも、鍋島家伝来の資料を展示している、昭和2年創設の徴古館（国登録有形文化財）など、古い建物がたくさん残っています。

佐賀県庁「星空のすいぞくかん」

江戸末期の佐賀藩は、日本のどこよりも早く西洋文明を独自に取り入れ、最先端を行く藩でした。その心意気を現代に引き継いで、県庁らしくないことをやるという、佐賀県庁としての試みが、アート県庁プロジェクト。

プロジェクションマッピングで有名な「ネイキッド」とコラボした星空のすいぞくかんを、県庁内展望ホールで上映しています。これは、日が落ちて暗くなった展望ホールに映像を投影するものです。

4月～9月は20:00〜22:00、10月〜3月は18:30〜22:00（※9月からは日曜・祝日は21:00まで）、入場無料。

• 写真：hithit佐賀県観光課提供

• アート県庁プロジェクト