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【佐賀】有明海を感じるにはここ!初めてでも楽しめるおすすめ観光スポット6選

取材・写真・文:

茨城在住
訪問エリア:45都道府県

2019年5月30日更新

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有明海と聞いて、どんな景色を思い浮かべるでしょうか?有明海には、たくさんの生き物が住む広大な干潟と美しき砂泥の世界が広がっています。本記事では、有明海をたっぷりと満喫できる観光スポットを厳選してご紹介します。

この記事の目次表示

干潟観光のポイントはコレ!

まず初めに、有明海の観光ポイントを簡単にご説明します。「有明海に行ったら、せっかくだから一面の干潟を見たい!ムツゴロウが跳ねている姿を見たい!」そう思う方も少なくないと思います。こちら場所と時間帯が分かれば干潟を見学することは可能です。

場所に関して

有明海に横たわる干潟は広大です。そこで、行く場所をしぼって見学することをおすすめします。

特に、国際的な環境条約「ラムサール条約」に登録されている干潟を見学することをおすすめします。理由は、条約登録地には展望台や買い物スポットや駐車場などが整備され、訪問しやすいからです。

2019年現在、有明海のなかでラムサール条約に登録されている干潟は、3か所あります。(東よか干潟・肥前鹿島干潟・荒尾干潟)本記事でご紹介するのはうち佐賀県の2か所です。

時間帯に関して

干潟(砂泥地)は、潮の満ち引きで出現したり、消えたり(海になったり)します。季節によって干潟が見える時間帯が異なりますので、事前に確認しておくと安心です。

各干潟にはお問合せ先がありますので、ご参照下さい。ちなみに筆者が3月に訪問した際は、13時頃が干潟の見頃(引き潮)でした。

それではさっそく観光スポットをご紹介していきます!

【1】東よか干潟

有明海のなかで、国際的な環境条約「ラムサール条約」に登録されている干潟の1つです。面積は218ヘクタールで、登録年月は2015年5月です。

  • 写真:Sosyu Kikuchi佐賀県佐賀市にある「東よか干潟」

有明海の最奥部である北岸(佐賀県佐賀市)に位置しています。佐賀空港から車で約15分、佐賀駅から車で約30分にて訪問可能です。

ここはクロツラヘラサギなどの絶滅危惧種を含む水鳥の、渡りの中継地や越冬地となっています。筆者が訪問した際も、たくさんの水鳥を望むことができました。

  • 干潟は鳥にとって大切な餌場

また、海岸堤防上にある「東与賀海岸展望台」からは、秋になると一面の真っ赤なシチメンソウを鑑賞することができます。シーズン以外は、赤色ではありませんので、ご注意を。

  • 秋にはシチメンソウが紅葉し、赤い絨毯となる

※なお、こちらの干潟を見学する際は、【2】でご紹介する「干潟よか公園」を目的地に設定すると便利です。

東よか干潟
佐賀 / 自然・景勝地 / 紅葉 / 穴場観光スポット / 花畑(10月) / 花畑(11月) / 秋のおすすめ観光スポット
住所:佐賀県佐賀市地図で見る
電話:0952-45-1804
Web:http://www.ramsarsite.jp/jp_49a.html

【2】干潟よか公園

【1】でご紹介した「東よか干潟」に隣接する公園です。芝生広場が広がっていたり、遊具が設置されていたりと、大人も子供も楽しめる公園となっています。

  • 写真:Sosyu Kikuchi「干潟よか公園」案内マップ

敷地内には「紅楽庵」と呼ばれる建物があり、こちらはなるべく訪問しておきたい重要なスポットです。江戸後期の民家を再現したという建物内は、ガイダンスルームとして活用され、干潟について学べる場となっています。

  • 写真:Sosyu Kikuchi「紅楽庵」内はガイダンスルームとなっている

干潟についてのビデオ放送、生き物の写真展示、パンフレット配布などを行っています。筆者が訪問した際は、大変フレンドリーな係の方が出迎えてくれ、干潟について詳細な説明をして下さいました。

  • 写真:Sosyu Kikuchi芝生が広がる
  • 写真:Sosyu Kikuchi公園近くの川には研究者も多く訪れるという
紅楽庵
佐賀 / 博物館
住所:佐賀市東与賀町大字下古賀2885-2地図で見る
電話:0952-45-5366
Web:https://www.sagabai.com/main/119.html?cont=kanko&f...
干潟よか公園
佐賀 / 公園 / 子供が喜ぶ / 穴場観光スポット / 遊び場
住所:佐賀県佐賀市東与賀町下古賀2885-2地図で見る
電話:0952-45-5366
Web:https://www.sagabai.com/main/119.html?cont=kanko&f...

【3】肥前鹿島干潟

有明海のなかで、国際的な環境条約「ラムサール条約」に登録されている干潟の1つです。面積は57ヘクタールで、登録年月は2015年5月です。

  • 写真:Sosyu Kikuchi一面の干潟(泥が広がる)

有明海西岸(佐賀県鹿島市)の狭く奥まった場所に位置しています。佐賀空港から車で約1時間、肥前七浦駅から車で約10分にて訪問可能です。

ここの干潟は粘土質が微細で、深いところは数10メートルも泥が堆積しているのだとか。そのため足が泥にのめりこんで、歩くのは大変です。筆者も泥に手を入れてみましたが、ふわんふわんでとても柔らかい触感でした。

  • 写真:Sosyu Kikuchi柔らかい泥

そこで「潟スキー」と呼ばれるものが考案されたそうです。これは幅30センチ、長さ2メートルほどのを干潟の上に置き、片膝を乗せ、もう一方の足で泥を蹴って進む方法です。現在も伝統的な漁業に使われています。

  • 潟スキー

また、年に一度、干潟の運動会「鹿島ガタリンピック」も開催されています。参加者が泥だらけになり楽しむとともに、干潟の重要性を知ってもらう機会となっています。

  • 2019年のガタリンピックは6月2日開催

※なお、こちらの干潟を見学する際は、【4】でご紹介する「道の駅鹿島」を目的地に設定すると便利です。

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この記事を書いたトラベルライター

大自然に魅せられて
江ノ島出身、現在は霞ヶ浦湖畔で暮らしています。自然に触れる旅が好きで、これまで国内45県、海外13か国を訪問。地域に根付く食と文化を探るのも楽しみの一つです。

▶よくある執筆ネタ
・湧き水、ネイチャースポット
・焼き芋、食文化、町の飲食店

▶Awards
・H30.10 環境保全茨城県民会議主催「いばらき自然環境フォトコンテスト」部門賞
・H31.01 羽田空港主催「私の旅する日本語2018」大塚製薬賞
・R01.08 tripnote主催「トラベルライターアワード2019上半期」審査員特別賞
・R03.08 tripnote主催「トラベルライターアワード2021上半期」SNSシェアトップ賞

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