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【ソウル】乙支路の路上ビアホール、ノガリ横丁とコルベンイ横丁

取材・写真・文:

愛知在住
訪問エリア:3ヶ国

2019年7月16日更新

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写真:s0ng

新しい銘柄のリリースや、続々とオープンするクラフトビール店など、ここ数年盛り上がりを見せる韓国のビールシーン。そんな韓国・ソウルで、40年の歴史を持つ生ビールの聖地についてご紹介します。

この記事の目次表示

乙支路3街駅周辺、オープンエアでビールを楽しめる2つのエリア

地下鉄乙支路3街(ウルチロサムガ)駅周辺には、駅の真上にある乙支路(ウルチロ)という通りを挟んで北と南に、ビアホールが集まったエリアがあります。60年代後半から80年代にかけて、周辺の印刷所や町工場で働く人々を相手に形成されたものでした。

似たような経緯で発祥、発展してきた2つの通りですが、ここ数年でかなり雰囲気に違いが出てきました。距離も近いので是非ハシゴをおすすめします。

  • 写真:s0ngアクセスマップ

ノガリ横丁

ノガリとは

  • 写真:s0ng生ビール 3,500ウォン(約320円)ノガリ1枚 1,000ウォン(約90円)

ノガリとは、スケトウダラの幼魚の干物のこと。魚卵(たらこ)を取った後残った、アシの早い身を活用するために、乾燥させて加工する技術が発展したと言われています。他にもスケトウダラを乾燥させた食品には、加工方法によってファンテ、モッテ、プゴ、トンテ、コダリ等、多くの名前があります。

乙支路でノガリとビールを出すようになったのは、一帯で一番最初にオープンした「乙支OBベア」の先代が、故郷で食べたノガリの味を思い出しおつまみに加えたのが始まりでした。練炭で炙ったノガリを辛い特製ソースにつけて食べると、ビールとの相性抜群です。

いつでもお祭り気分!

筆者が訪れた日は平日にもかかわらず、まだ明るい内からすれ違うのもやっとの人並み!ノガリ横丁は19時から23時まで歩行者天国となり、屋外営業をしている4月から10月までの間、毎晩こんな光景が繰り広げられているのです!

  • 写真:s0ng

この周辺には17軒ものビアホールが軒を連ねていますが、筆者はその中でも一番歴史のある店「乙支OBベア」に行きました。それぞれのビアホールでは、ノガリ以外にも店ごとに少しづつ違う料理が用意されています。乙支OBベアで筆者がおすすめするのは、こちらのソーセージ!練炭で香ばしく焼き上げたソーセージは、キャンプ場で食べるような味わいで、新鮮な生ビールにとても良く合います!

  • 写真:s0ng生ビール 3,500ウォン(約320円)ソーセージ4,000ウォン(約370円)

今では信じられませんが、リーマンショックの頃には一時客足が遠のき、少なくなった客を巡って店舗同士の雰囲気が良くない時期もあったそうです。

  • 写真:s0ng

これは2014年の同じ場所の写真。街の雰囲気が大きく変わったのがわかりますね。

現在の状態まで盛り返したのは、店同士協力しあって一念発起し、区に掛け合って路上の全面使用許可を得たのがきっかけでした。それ以降は以前に増して人が集まるようになり、街全体が大きなビアホールのようになりました。以前の客層は中高年が中心でしたが、現在は老若男女幅広い年齢層が思い思いにビールを楽しんでいます。

乙支OBベア
ソウル / 居酒屋・バー
住所:12 Chungmu-ro 9-gil, Euljiro 3-ga, Jung-gu, Seoul地図で見る
電話:02-2264-1597
ノガリ横丁
ソウル / その他レストラン
住所:ソウル特別市 中区 乙支路3街地図で見る

コルベンイ横丁

コルベンイとは

  • 写真:s0ngコルベンイ 29,000ウォン(約2,700円)

コルベンイとは、韓国で螺旋形の巻き貝を指す総称。今では主に缶詰になったものを指します。日本ではツブ貝、ツメタガイとして紹介されていることが多いですが、それは韓国でコルベンイとして一番多く流通しているのがツメタガイの缶詰だからです。韓国の居酒屋で出会うコルベンイ料理も、ツメタガイである可能性が高いです。

ただし乙支路のコルベンイ横丁で使われているコルベンイは、また別格。コルベンイ横丁の専門店では、風味が良く柔らかな韓国産のバイ貝の缶詰を使用しています。通常、コルベンイ料理というとにんにくと酢やコチュジャンを加えた酸味のあるものが一般的ですが、乙支路では唐辛子とにんにくのみのシンプルな味付けで、質のいいコルベンイ自体の味が引き立ちます。

静かに楽しみたい夜に

ノガリ横丁に押されている感が否めないコルベンイ横丁ですが、実は歴史はこちらの方が長いんです。よろず屋の店先で、軽く一杯お酒を飲む文化のある韓国。乙支路のコルベンイ料理は、そんなよろず屋で缶詰のコルベンイをおつまみにする客に、サービスで簡単に味付けするようになったのが始まりでした。

  • 写真:s0ng

ノガリ横丁のような盛り上がりはありませんが、「韓国の映画やドラマでよく見る、野外テーブルでお酒を飲みたい!」という憧れがある方の場合、その雰囲気を味わえるのはむしろコルベンイ横丁の方です。通行人の話し声、車の通り過ぎる音を聞きながら、街の真ん中で飲む気持ち良さを満喫できる穴場です。

  • 写真:s0ng

周囲に10軒ほどコルベンイのお店がありますが、どこも同じ一級品の韓国産コルベンイの缶詰を使用しています。コルベンイは一皿29,000ウォン(約2,700円)。高いように感じますが缶詰まるまる一缶使用しているボリューム感に、サービスで提供されるチヂミや生野菜、オデンスープ、卵焼きやケランチム(蒸し卵)はお代わりもOK!実質お得です。

明洞からも近く、近隣に新しいホテルがオープンしたこともあり、筆者以外にも外国人の訪問者を複数見かけました。筆者が立ち寄った「ベンベンコルベンイ」ではゆったり営業しているのもあって、面倒見のいい女将さんが食べ方を教えてくれたり、冷めたスープを温め直してくれたり、とても親切にしてもらいました。

ベンベンコルベンイ
ソウル / 居酒屋・バー
住所:43−2 Supyo-ro, Jeodong 2-ga, Jung-gu, Seoul地図で見る
電話:02-2266-7767
コルベンイ横丁
ソウル / その他レストラン
住所:ソウル特別市 中区 苧洞2街地図で見る

生ビールで感じるソウルの歴史

  • 写真:s0ng

近隣にある同じような通りでありながら、変化を選んだノガリ横丁と、昔のままのコルベンイ横丁。両者とも、ソウルの発展を支えた労働者が生んだ通りという歴史を持っています。気持ちよく生ビールを流し込みながらそんな事をふと思い出せば、より一層深い味を感じられるのではないでしょうか。

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※この記事は2019年7月17日に公開した情報です。
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この記事を書いたトラベルライター

食と猫を愛する旅写真家
韓国旅行のリピーター。韓国在住・就労経験有り。旅写真、猫写真を撮るアマチュア写真家。無類の猫好きで野良猫ストーカー。猫との出会いを求め国内外の猫スポットも巡る。食に異様な執着心があり、旅先では特にその傾向が強い。国内では鄙びた温泉地を好む。基本一人旅。

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