積丹町(積丹郡)

【北海道】絶景「積丹ブルー」とウニの旅

取材・写真・文:

トラベルライター

2021年7月4日更新

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写真:トラベルライター

ウニで名高い積丹(しゃこたん)半島。小樽から近く、札幌からならば片道2時間半の絶景ドライブを楽しむと、その先に待つのは透き通るような積丹ブルー。積丹半島の絶景とウニを代表格とする積丹グルメを楽しむ旅はいかが?

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積丹ブルー

積丹半島は、北海道の西部、日本海に突き出した半島。札幌から2時間半ほどのドライブ、もしくは小樽から1時間半ほどの車旅でたどり着く、比較的アクセスが容易なロケーションです。

積丹半島は、その美しい海の風景とグルメで名高い名所。まずは、絶景ポイントをご紹介!

絶景ポイント1

最初は、神威岬(かむいみさき)。

積丹半島にはいくつか風光明媚なポイントがありますが、その中でも随一の景観が広がる岬です。

  • 写真:トラベルライター

駐車場から、舗装されたきれいな坂道を歩いて上ると、「女人禁制」と書かれた門にぶつかります。かつては、この門より先、岬の先端までは女人禁制だったそうです。岬が女人禁制となった背景には、源義経とアイヌの娘「チャレンカ」の悲しい物語が隠されています。

北海道には、東北で討たれたはずの義経が実は亡くなっておらず、北海道へと逃れて海を渡り、その後チンギスハンになったという伝説が各地に残されています。

そして神威岬には、こんなお話があります。恋仲となった義経を慕う「チャレンカ」というアイヌの姫が、大陸へと向かう危険な旅路を前に、義経が自分を置いていったことを知り、義経一行を追って岬へと向かいました。

しかし岬にたどり着いた時には、既に義経は岬を離れて旅立ったあと。悲しみのあまり、チャレンカ姫は岬から身を投げて、現在の「神威岩」になったといわれています。

その後も、女性が岬を通りかかると、姫の嫉妬により船が沈没するなどと言われたことから女人禁制となっていたようです。

現在は、もちろん女性も立ち入り可です。ただし、強風の日には、この門は閉じられてしまい、老若男女問わず全員門をくぐることができません。

仮に門が閉まっていても心配することなかれ。絶景は門の手前にも、後にも。

門が開いていれば約30分で岬の先端までたどり着けて、360度ぐるりと見渡せる海原が。

見渡す限りの美しい青色をたたえる海原を眺めていると、いつまでもいたくなってしまう。そんな絶景ポイント、神威岬です。

神威岬
積丹町(積丹郡) / 自然・景勝地 / パワースポット / 夏のおすすめ観光スポット / ハイキング / ツーリング / 岬 / 観光名所
住所:北海道積丹郡積丹町神岬地図で見る
Web:https://www.kanko-shakotan.jp/spot/%E7%A5%9E%E5%A8...

絶景ポイント2

絶景ポイント2つ目は、島武意海岸(しまむいかいがん)。「日本の渚百景」に選ばれた海岸です。

駐車場につくと、出迎えるのはこのトンネル。

  • 写真:トラベルライター

川端康成の「雪国」さながら、トンネルを抜けるとそこには…大きな奇岩と、真っ青な海。

トンネルには照明などはありませんが、さして長くないので反対側の光が見え、安心して歩けます。トンネルの高さは180センチほど。

トンネルを抜けたところから海岸を見下ろすことができ、そこから海岸線まで続く道で下まで降りることもできます。・・・が、なかなかに急な勾配の細い道ですので、サンダルやヒールの方、体力にあまり自信のない方は、やめたほうがいいかもしれません。

島武意海岸
積丹町(積丹郡) / 自然・景勝地
住所:北海道積丹郡積丹町大字入舸町字沢地図で見る
電話:0135-44-2111

絶景ポイント3

続いては、積丹ブルーを臨む露天風呂「岬の湯しゃこたん」。

神威岬からもほど近い場所にあるこの温泉施設は、高台に位置しており、露天風呂の左手側には神威岬を一望できます。

  • 写真:トラベルライター

施設も新しく、バリアフリー仕様なので、安心して利用できます。絶景露天風呂が2つあるほか、湯温高めの高温のお湯と、ぬるめの中温のお湯などもあります。入浴料は大人610円。

旅の疲れを癒しながら、海の風と海原を楽しんではいかがでしょうか?

岬の湯しゃこたん
積丹町(積丹郡) / 日帰り温泉
住所:北海道積丹郡積丹町野塚町212-1地図で見る
電話:0135-47-2050

積丹グルメ

岬までの道を歩いたり、海岸までの急な坂道を往復したり、温泉に入ったりして、お腹がすいたら…積丹のウニのお時間です!

お客の絶えない名店「みさき」。添加物等を使用していない最高級のウニを味わえます。ウニは昆布を食べて育ちますが、積丹半島では良質な昆布が育つため、ウニの味も格別。

  • 写真:トラベルライター生うに丼2,600円

このウニを目当てに、夏のウニシーズンには、開店前からの大行列ができることもあるそうです。6月から8月にしか食べられない「赤ばふん生うに丼」(4,950円)は、1日限定15食。できれば早い時間に行きましょう。

ウニのほかにも、新鮮な海鮮が食べられます。筆者が驚いたのが、つぶ貝を焼いた「つぶ焼」。

  • 写真:トラベルライターつぶ焼600円

手のひらに乗り切るかどうか、というくらい巨大なつぶ貝…!美味しいだしが貝の中から溢れてきます。貝の身は、しっかりとした歯ごたえと味があります。これも絶品!

※みさきの営業期間は4月下旬から10月下旬まで。

お食事処 積丹の幸 みさき
積丹町(積丹郡) / 魚介・海鮮料理 / ランチ / 海鮮丼 / うに / 郷土料理 / いくら
住所:北海道積丹郡積丹郡積丹町日司町236地図で見る
Web:http://osyokujidokoromisaki.com/

まとめ

今回ご紹介した場所はいずれも近接しているので、さくさくといけば、半日程度で回りきることができるかと思います。国道をまっすぐ海岸線沿いに走るドライブは、短時間なのに海原の美しい景観を楽しめて、ストレスなく積丹を楽しむことができます。

札幌、小樽、ニセコなどへ行く機会があれば、是非是非積丹ブルーと積丹グルメを堪能しに、積丹半島まで!

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