品川駅から、港区の高級住宅街を歩くこと数分。閑静な街並みの中に、パイプ式オルガンやアンティークオルゴールの音色が鳴り響くチャペル。そこに併設されているのは、ドイツ人建築家の手掛けたパーティールームとフレンチレストラン''fait maison''です。華やかで上質な雰囲気のなか、相場よりもリーズナブルな価格で楽しめるフレンチコースの数々を、ぜひ一度堪能してみてはいかがでしょうか。
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港区の閑静な住宅街に現れるドイツの街並み
品川駅から徒歩6分、大使館も多く立ち並ぶ閑静な港区の住宅街の中に、突如現れる洋風の建物群。そこにあるのは、パイプ式オルガンやアンティークオルゴールの音色が鳴り響くチャペル。
ドイツ人建築家の手掛けたパーティールームとレストランも併設されており、夜になるとライトアップされた建物が、より一層華やかな雰囲気を醸し出します。
中庭にはドイツのライン河の畔にある石畳が敷きつめられ、中世の街並みそのもの。出会ったふたりを幸せにするとされる、菩提樹が植わっています。建物の内装は、代々受け継がれるヨーロッパのアンティーク家具や床を、現代のスタイルにリノベーションしたもの。
今回ご紹介するfait maison はフレンチレストラン。ブライダル事業を行う会社が手掛けるレストランだからこそ、華やかで上質な雰囲気のなか、相場よりもリーズナブルな価格で楽しめるフレンチコースの数々を、ぜひご堪能いただければと思います。
ランチとディナーはコース制で各3種類から選択
ランチは2,500円、3,500円、5,000円の3コース、ディナーは5,000円、7,500円、10,000円の3コースが用意されています。20名から1人7,000円で貸切りなどもできるようです。
この中でもコスパが高く、特にお勧めの5,000円ディナーコースをご紹介いたします。
コスパの高い5000円ディナーコース内容とは?
前菜
海の幸のサラダ仕立て。カルパッチョや炙りなど、5種類の海鮮の食感の違いを楽しみながら、食前酒とともに味わいたい一皿となっています。
本日のスープ
パンプキンポタージュの上に、柔らかいパイが添えられています。スプーンで崩したり、そのまますくって食べてもOKです。常日頃インスタントスープを飲んでいる身としては、南瓜の旨みを活かすために手間のかかった上質な味わいに、改めて感動しました。
メイン料理
お魚またはお肉料理を選択できます。この日のお魚は真鯛のポワレ、お肉は牛ハラミのソテーでした。牛肉は、深みのある赤ワインにマスタードがアクセントとなったソースを使用しているため、飽きることなく食べ進められます。
筆者は最初、このコース内容だと量的に物足りないのでは?と思っていたのですが、ハラミ肉は歯ごたえがあり申し分ない量だったので、この時点で腹8分目以上に満たされました。
デザート
洋ナシのソルベ、またはモンブランのカシスジャムとチョコソース添え(+500円)を選べます。
選択したのはモンブラン。通常のモンブランとは異なり、ナッツの入ったムース、栗の渋皮煮、マロンクリームと板チョコが層になった複雑な味わいと食感です。
プティフール
コースの最後にコーヒーまたはハーブティーとプティフールが出されます。プティフールは4種類もあり、お口直しにも最適です。
サービス料10%分の、上質な接客を味わうために
10%サービス料が加算されるのですが、接客は一流です。たとえば料理ができた直後に席を立った場合でも、席に戻るとすぐに適切な温度でスープが運ばれてきました。
また食後の化粧直しで女性が席を立つと、すぐ男性の会計に応じ、女性が戻ったらスマートに店を出られるように手筈を整えたりも。
筆者は夜に訪れたのでランチがどれだけ混み合うのかは分かりません。ですが、ディナーの方がゆっくりと寛げて、いいサービスが味わえる可能性は高いはず。
折角サービス料をわざわざ払うのであれば、クリスマスなどの混み合う時期を避けて、かつ夜に訪れるのがよいのではないでしょうか。
これまでご紹介してきた通り、一番安い5,000円のコースでも、コストパフォーマンスが高く存分に料理や上質な接客が楽しめますよ。
煙草を吸わない方と行くのがおすすめ
こちらは完全禁煙のため(店外に喫煙スペース有)、煙草を吸わない方と訪れる方が、より楽しめるのではないかと思います。
ワインセラーがありソムリエも常時いるようなので、煙草ではなくワインの香りを存分に味わいながら料理に合うのはどれかを相談してみるのもいいのではないでしょうか。