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【東京】「バンクシーって誰?」展、ストリートアートの世界を体験!

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:29都道府県

2021年11月8日更新

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写真:SF_logbook

「芸術テロリスト」の異名を持つ、謎多きペイントアーティストのバンクシー。メッセージ性の強い作品は、新作がリリースされるたびに世界中で大きな話題を呼んでいます。そんな世界が注目するバンクシーが日本に上陸!アートの街、天王洲で展示会が開催されています。今回は、「バンクシーって誰?」展の体験レポをご紹介します!

この記事の目次表示

バンクシーとは?

  • 写真:SF_logbook

バンクシーは、イギリス・ブリストル生まれのアーティストです。「芸術テロリスト」の異名を持ち、アート界の異端児とされています。反戦争反権力反資本主義を訴える、インパクトのある作品が毎回話題を呼び、全世界から注目されている人物です。

謎に包まれたアーティスト

  • 写真:SF_logbook

素顔を明かさず、正体不明の人物ということでも有名です。ストリートという公共性のある場所の作品が多いにもかかわらず、人目に触れずに作品を生み出し、毎回大きな話題となっています。

作品スタイル

  • 写真:SF_logbook

ステンシルと呼ばれる技法で、型を作ってスプレーで描くスタイル。バンクシーの描く作品の多くは無許可で描かれることが多く、その行為自体が違法と見なされています。

そのため、短時間でゲリラ的に作品を仕上げる製作スタイルと言われていますが、創作活動の全容は謎に包まれています。反戦争、反権力、反資本主義を訴える、とてもメッセージ性が強い作風も、バンクシー作品の特徴の一つです。

「バンクシーって誰?」展の魅力

  • 写真:SF_logbook

「バンクシーって誰?」展は、2016年に世界5都市を巡回した、「ジ・アート・オブ・バンクシー展」の作品を、日本オリジナルの切り口で紹介する展示会となっています。秘蔵のオリジナル作品が多数日本に上陸。2021年8月21日(土)〜2021年12月5日(日)東京・天王洲の寺田倉庫で開催されています。

美術作品として鑑賞するのではなく、ストリートに描かれた作品の世界観を体感して欲しい、そんな思いの詰まった、体感型の展覧会です。

「バンクシーって誰?」展の魅力1:プライベートコレクター秘蔵のオリジナル作品

  • 写真:SF_logbookポール・スミス蔵:「Congestion Charge」
  • 写真:SF_logbook爆弾を抱きしめる少女
  • 写真:SF_logbook風船と少女(Girl with Balloon)

通常の展示会や、ストリートでは見ることができない、プライベートコレクターが所有する作品を多数展示しています。中でも注目なのが、世界的に有名なデザイナーのポール・スミス氏所有の作品。バンクシー自身がプライベートコレクターに作品を譲ることは大変珍しいので、必見です。

「バンクシーって誰?」展の魅力2:映画セットのような美術展

  • 写真:SF_logbook
  • 写真:SF_logbook

ストリートアートを再現した展示が魅力で、会場は映画の撮影セットのようなリアルな空間が広がっています。内装をテレビ局の美術チームが担当し、実際のストリートのような臨場感がある空間で作品を鑑賞できます。バンクシーの活動の3大地域と言われるヨーロッパ、アメリカ、そして中東の街並みの情景が感じられる展示です。

  • 写真:SF_logbook辛うじて合法(Barely Legal)

公共の場に描かれたバンクシーの絵は、消されて残っていないものも多くあります。この展覧会では、街中の迫力あるグラフィティを完全再現し、リアルな展示として鑑賞することができます。

「バンクシーって誰?」展の魅力3:公式アンバサダーの中村倫也さん

  • 写真:SF_logbook

こちらの展覧会では、アンバサダーに俳優の中村倫也さんが就任。音声ガイドを担当されています。様々な社会的なメッセージが込められたバンクシー作品をどなたにもわかりやすくガイドしてくれます。

<音声ガイド概要>
所要時間 :約30分
価格 :600円(税込)

見逃せない作品を少しだけご紹介!

花束を投げる男(Flower Thrower)

  • 写真:SF_logbook花束を投げる男(Flower Thrower)

2005年頃にパレスチナ・ベツレへムのガソリンスタンドに描かれた作品を、原寸大で再現。紛争地帯で身の危険も迫る中描いた作品です。覆面の男性が花束を投げようとしています。「愛こそが平和をもたらす」という、人類共通の課題をメッセージとして込めたとされ、5m程の原寸大で展示された作品は、とても迫力があります。

鼓膜の破れた少女(girl with a pierced eardrum)

  • 写真:SF_logbook鼓膜の破れた少女(girl with a pierced eardrum)

イギリス・ブリストルのレコーディングスタジオの外壁に、2014年に描いた作品。世界的名画をモチーフにした作品ですが、2020年4月、何者かによって、医療用マスクが描かれました。ストリートアートの魅力の一つは、誰でも作品に自由に関わることができる点です。こちらの作品は、新型コロナに翻弄された時代を強く反映する作品となっています。

Whitewashing Lascaux (The Cans Festival)

  • 写真:SF_logbookWhitewashing Lascaux (The Cans Festival)

2008年にイギリスのウォータールー駅近くのトンネルに描いた作品。ラスコーの洞窟壁画を清掃員が高圧洗浄機を使って消している様子です。ストリートアーティストの描いた作品が消されてしまうことへの皮肉が込められた作品と言われています。実際の作品も誰かに上書きされて、現在はもう存在しません。この展覧会では、再現として蘇った作品をみることができます。

風船と少女(Girl with Balloon)

  • 写真:SF_logbook風船と少女(Girl with Balloon)

バンクシーの代表作の一つ。2002年イギリス・ロンドンの外壁に描かれた作品です。赤い風船は、愛や希望を表していると言われています。

世界一眺めの悪いホテル(The Walled off Hotel)

  • 写真:SF_logbook世界一眺めの悪いホテル(The Walled off Hotel)
  • 写真:SF_logbook世界一眺めの悪いホテル(The Walled off Hotel)

2017年に、イスラエルとパレスチナを分ける分離壁の前にオープンしたホテル。壁で国を分断するイスラエルの政策に疑問を持ったバンクシーがプロデュースしたホテルです。 このホテルは、窓から見える景色が分離壁だけであることを皮肉って作られました。展示会では、実際のホテルの窓際からの景色を再現しています。

「バンクシーって誰?」展のアクセスと詳細

会場:寺田倉庫G1ビル (東京都品川区東品川2-6-4)
開催期間:2021年8月21日(土)〜2021年12月5日(日)
(名古屋、大阪、郡山、高岡に巡回予定)
アクセス
・りんかい線「天王洲アイル駅」 B出口より徒歩4分
・東京モノレール羽田空港線「天王洲アイル駅」南口より徒歩5分
入場料:前売券・平日:一般1,800円/前売券・土日祝(日時指定):一般2,000円
バンクシーって誰?展
品川・目黒・大井町 / イベント・祭り
住所:東京都品川区東品川2丁目6−4 寺田倉庫 G1ビル地図で見る
Web:https://whoisbanksy.jp/

この記事を書いたトラベルライターから一言

今回は、「バンクシーって誰?」展の体験レポをご紹介しました。バンクシーを知らない人でも、楽しむことができる、大変魅力的な展示会となっています。中でも一押しは、セットへのこだわり。会場全体が作品のようでバンクシーの世界観を体感できます。会場内のほとんどが撮影可能な点も嬉しいポイントです。芸術の秋、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?(SF_logbook)

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