兵庫県美方郡新温泉町にある上山高原では、秋になるとススキ草原と紅葉の美しいコラボレーションを楽しむことができます。一面を銀色に染めるススキと、赤や黄色などの色とりどりの紅葉が合わさった景色はまさに絶景です。今回は、ひときわ美しい秋の上山高原の見どころについてご紹介します。
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上山(うえやま)高原とは?
上山高原は、兵庫県の北部にあり、鳥取県境の扇ノ山の山麓に広がっています。かつての火山活動により、山地に溶岩が広がることでできた高原です。
四季折々の美しい景色を楽しめる上山高原ですが、秋になるとその美しさは一層増します。
高原一面がススキで覆われ、銀色の絨毯を敷いたような神秘的な光景が広がり、周囲の紅葉とのコラボレーションも素晴らしく、訪れた人々を魅了します。
この見事なススキ草原は、すぐ近くにある自然性の高いブナ林とは違い、人の営みのなかで育まれていきました。
かつては、この一帯で採草や放牧が行われていましたが、時が経つに連れ人の手が入らなくなり、笹が密集した草地へと変わってしまっていったのです。
ですが現在では、この素晴らしい景観のススキ草原を後世に残すため、手刈りや火入れ・牛の放牧が行われ、笹やススキを飼料としても活用するなどして、再生への取り組みが実施されています。
人と自然とが関わりを持ちながら作りあげられた景色はなんとも美しいです。
今回は、ススキ草原が一番の見ごろを迎える秋の上山草原の見どころについてご紹介していきます。
ススキに囲まれた道のドライブを楽しもう!
上山草原の山頂までは車で向かうことができます。
高原に向けて車を走らせていくと、どんどんと標高が上がっていき、それに伴い景色も良くなっていくのでドライブにも最適です。
上山高原に近づいてくると、車は次第に銀色のススキに取り囲まれ始め、気が付けば道路の両脇はふさふさのススキでいっぱいになっています。
カーブを曲がっても曲がっても、ススキの道が延々と続き、幻想的な景色を楽しむことができます。
日頃は味わえない、ススキが作る道のドライブを、ぜひ楽しんでみて下さいね。
絶景の上山三角点を目指そう!
ススキの道をずっと進んでいくと、上山三角点に続く道に到着します。
道の前には駐車スペースがあるので、そちらに車を停めて、上山三角点までは徒歩で向かいます。
上山三角点までは約0.25kmあり、その道も、もちろんススキに囲まれています。
空にまで続いているかのようなススキの道を歩み進めていくと、標高が次第に高くなっていき、振り返った際の景色はまさに絶景です。
一面のススキと、周囲の紅葉とのコラボレーションが大変美しく、いつまでも見ていたくなります。
また、上山三角点のすぐ横には、木で作られた台も設置されており、そこからの景色も格別です。
どこまでも続くススキ草原と、その奥に見える紅葉の山々がたまりません。
上山三角点の周囲には、いくつかの遊歩道が設けられているので、より美しい景色が楽しめるお気に入りのスポットを、ぜひ探してみて下さいね。
上山山頂でススキ草原を楽しもう!
上山三角点の駐車スペースから車を走らせると、ほどなくして上山山頂に到着します。
簡易的な休憩スペースがあり、その横を通り抜けて奥にまで進むと、ススキが一面に広がっています。
こちらからは、紅葉とのコラボレーションはあまり見えませんが、ふさふさと生い茂るススキをより間近で見ることができます。
静かな山頂に広がるススキ草原を眺めていると、少し感傷的な気持ちにもなりますが、それもまた心地良いものです。
ゆっくりと時間が流れているような感覚のなかで、どこまでも続く銀色のススキ草原をじっくりと楽しんでいかれて下さいね。
おわりに
見渡す限りのススキ草原と紅葉のコラボレーションが楽しめる、秋の上山高原の見どころはいかがだったでしょうか?
本当にいつまでも見ていたくなるような絶景ポイントがいっぱいあります!
上山高原のススキの見頃は9月中旬~10月中旬といわれていますが、紅葉とのコラボレーションを楽しむなら10月下旬以降に訪れることをお勧めします。
秋が深まっていく連れて、より美しい広大なススキ草原を楽しめるので、新温泉町を訪れた際には、ぜひ上山高原にまで足を運んでみて下さいね。