名古屋から車で約2時間程。愛知県北東部の設楽町に、自然豊かな「段戸裏谷原生林」があります。ブナを主体とする天然林で、設楽町の雄大な自然の象徴として、「きららの森」という名で親しまれています。季節を問わず、自然を楽しめるスポットですが、ここでは筆者が訪れた秋の紅葉シーズンの写真と共に紹介します。
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愛知県内で最大規模のブナ林
「きららの森」と呼ばれている段戸裏谷原生林は、愛知県内で最大規模のブナ林です。200年以上のモミ、ツガの木などの常緑針葉樹や、ブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹の巨木がそびえます。
名古屋や豊橋、浜松など、中部圏の街からでも日帰りで訪れることができる、きららの森。雄大な手つかずの大自然で、森林浴やバードウォッチングなどを楽しんだなら、きっと都会の暮らしの疲れも取れて、心身共にリフレッシュできるでしょう。
学術的、社会的にも貴重なブナ原生林
この天然林は、大正初期に約700ヘクタールが保護され、昭和25年にはその一部が学術参考保護林として指定を受けました。自然度の最も高い特定植物群落として指定されるなど、学術的にもとても貴重な原生林となっています。
さらに、原生ブナ林は大地に染み込んだ水を大量に保ち続けるということから、別名「緑のダム」とも呼ばれています。特に段戸裏谷原生林は、他の森林よりも保水力に優れていることから、産業や生活の面からも貴重な存在と言えます。
ハイキングを楽しもう!
段戸湖を起点に、「きららの森」をゆっくりと回れる散策コースが設けられています。散策路に沿った木々には名前のプレートがかけられていたり、休憩場所が途中に設けられているので、森の中でゆったりとすることが出来ますよ。いろいろなコースがあるので、是非あちこち歩いてみてください♪
標高900メートルの高地にある段戸裏谷原生林は、例年5月の連休明けに新緑の葉が拡がり始めます。近年は暖かい年が多いので、少し早くなる傾向。紅葉は10月下旬から11月の第1週くらいまでの10日間程が見頃とのことですが、いつ訪れても魅力が沢山あります◎
フィッシングを楽しもう!
きららの森の入口にある段戸湖。ここではルアーやフライフィッシングを楽しむことが出来ます。こんな素敵な景色の中で釣りをするというのもまた、心休まる時間ではないでしょうか。ここでは釣り大会なども行なわれているようです。
最後に
愛知の奥三河地方は、昔ながらの風景が残る、こころ安らぐスポットです。きららの森では、自然保護の為にキャンプなどはできませんが、近くには「きららの里」という宿泊施設もあります。きららの里も自然に囲まれているので、宿泊して、大自然の中で星空を見上げるというのも良いですね。(きららの里営業期間:4月28日から11月30日まで)
また、定期的にアウトドアイベントなども開催されていますので、自然好きの方はチェックしてみるといいかもしれません◎
キラッと奥三河観光ナビ →http://www.okuminavi.jp/
設楽町観光協会HP → http://sitarakankou.on.arena.ne.jp/index.html
基本情報
住所
愛知県北設楽郡設楽町田峯字段戸1番地1
電話番号
0536-62-1000(設楽町観光協会)
駐車場
30台
☆駐車場にきららの森観光案内所があります。そちらできららの森のマップが貰えます。
アクセス
- 東名 名古屋ICから猿投グリンロード、国道153号、県道33号線を経由 → 約120分
- 新東名 新城ICから国道151号、257号、県道33号線を経由 → 約90分
- 東名 豊川ICから国道151号、257号、県道33号線を経由 → 約120分
- 三遠南信自動車道 鳳来峡ICから国道151号、257号、県道33号線を経由 → 約90分
- きららの森
- 設楽町(北設楽郡) / 自然・景勝地 / 紅葉 / ハイキング / 巨木・名木
- 住所:愛知県北設楽郡設楽町田峯字段戸1番地1地図で見る
- 電話:0536-62-1000(設楽町観光協会)
- Web:http://www.shitara-trail.jp/nature/kirara/