スウェーデン
スウェーデン観光
水の都ストックホルムは世界一美しい首都

【スウェーデン】ストックホルムでノーベル賞を身近に感じてみませんか?

取材・写真・文:

トラベルライター

2017年4月14日更新

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写真:トラベルライター

スウェーデンの著名人と言えば、ダイナマイト発明者で、世界に貢献した人達に送られるノーベル賞の考案者である、アルフレッド・ノーベルの名前がまず挙がるのではないでしょうか。毎年世界のノーベル賞受賞者達が招かれて、晩餐会が開催されるストックホルム市庁舎の内部ツアーと、ノーベルが世界に貢献した軌跡や世界のノーベル賞受賞者達について学べるノーベル博物館を紹介します。

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ノーベル賞とは?

スウェーデン出身でダイナマイトの発明家のアルフレッド・ノーベルの遺言に従って、ダイナマイトで得た莫大な富の遺産の一部を、物理学、科学、医学、文学、平和、経済学の「5分野+1分野」で世界的に功績を残した人物に贈られる、世界が注目する最も有名な名誉賞です。

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この「+1分野」ですが、「経済学賞」だけではノーベルの死後に設立されたため、「正式なノーベル賞とは言えない」との意見もあるようで、このように表記されることが多いそうです。

メダル、賞状、賞金は、毎年ノーベルの命日の12月10日に送られます。

ストックホルム市庁舎へ

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ストックホルム市庁舎はその名の通り、スウェーデンの首都ストックホルムの市庁舎です。テレビのニュースでご覧になったことのある方も沢山いらっしゃると思いますが、ノーベル賞の記念晩餐会とパーティーが行われる場所としても有名です。

こちらでは時間指定の英語の館内有料ツアーがあり、市庁舎内を観光できます。

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美しいレンガ作りの建物を見るだけでも一見の価値がありますが、市庁舎から見るストックホルムの景色も美しいと評判です。

館内ツアーガイドの丁寧な説明

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ツアー開始時間になると館内に案内されて、ガイドさんが市庁舎の歴史、ナショナル・ロマンティシズムという建築スタイル、ノーベル賞で市庁舎がどのように利用されるかなど、各部屋ごとに詳しく説明してくれます。

青の間

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ノーベル賞の晩餐会で使用される青の間。ここは一番始めに紹介される大広間です。

晩餐会の様子を写したテレビ映像などからは広く感じるのですが、実際は結構狭く、ここに1,300人が集まってディナーをするには、かなり密接した空間になるのが想像できます。実際のディナーで使われたテーブルセッティングの見本も飾られています。

  • 写真:トラベルライター
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晩餐会会場に続いている大理石の階段。ノーベル賞受賞者が階段を下りてきて、テーブルに着くまでの模様などを映像で見た事がある方もいらっしゃると思います(最近では、山中教授がスウェーデン王女をエスコートして、こちらの階段を降りて来ました)。

この市庁舎の建築家が、女性が下を見ながら降りなくても良く、また転んだりしないようにと、奥様に何度も何度も試してもらい、何年もの月日をかけて設計した階段です。今の所、まだ公の場で転んだ人はいないみたいです。

黄金の間

  • 写真:トラベルライター
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約1,900枚の金箔のモザイクで壁面が覆われたキラキラで華やかな大広間は、黄金の間と呼ばれています。正面にはメーラン湖の女王と呼ばれる女神像が、新大陸とアジア大陸の間に立っていると言われている壁画があり、西洋の建築の中に少し東洋を感じさせる部屋です。

ここはノーベル賞晩餐会の後の、ダンス会場として使用されます。

ツアーへの参加の仕方

当日ツアーが始まる前に市庁舎へ行き、お土産屋さんの中のレジでお金を払い予約します(事前予約は不要です)。開始時間5分前に土産屋さんの奥のドア前で待機してると、開始時間にスタッフが呼んでくれます。所要時間は約45分です。

英語ツアーの時間
10時、11時、12時、13時、14時、15時
料金
【4月から10月】 大人 110SEKスウェーデンクローネ(約1,350円)、12歳から19歳 50SEK(約600円)、65歳以上と学生(学生証持参) 90SEK(約1,100円)、12歳以下 無料
【11月から3月】 大人 90SEK(約1,100円)、12歳から19歳 30SEK(約360円)、65歳以上と学生(学生証持参) 70SEK(約850円)、12歳以下 無料
ストックホルム市庁舎
スウェーデン / 観光名所
住所:Ragnar Östbergs plan 1, Stockholm, Sweden地図で見る
電話:+46 8 508 290 88
Web:http://international.stockholm.se/

ノーベル博物館へ

  • 写真:トラベルライター

ノーベル賞についてもっと知りたいという方にはとっておきの場所、ノーベル博物館。2001年のノーベル賞100周年記念として、旧市街ガムラスタンにある証券取引所の跡地に建てられました。

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ここはノーベル賞考案者ノーベルの軌跡や、今までの受賞者について学べる博物館です。小さな博物館なので、すぐに見てまわれます。

  • 写真:トラベルライター
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18世紀に建てられた美しい建物の中は、とてもスタイリッシュでハイテクです。建物に入るとすぐに、最近の受賞者の写真が出迎えてくれます。館内の天井にある回転ケーブルには、歴代のノーベル賞受賞者の肖像画や写真が展示されています。

年代ごとに分けられた受賞者情報

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10年ごとに分けられたコンピューターが建物中央に並べられていて、時代ごとの受賞者の詳細を見る事ができます。

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日本人受賞者達を見つけると、やはり嬉しいですね。画面をクリックして受賞者がどんな貢献をしたかを見る事ができます。その時代の社会情勢や歴史も一緒に学べるので、とても興味深いですよ。

アルフレッド・ノーベルの軌跡の部屋

  • 写真:トラベルライター

ノーベル賞考案者のノーベルがどのようにダイナマイトを発明し、富を得たのかという過程や、平和を愛するはずが戦争の道具を発明してしまったという彼の苦悩、ノーベル賞を設立するという遺言などを詳しく学べます。実際にノーベルが使っていた道具や、直筆の手紙などが展示されています。

館内カフェ、ビストロノーベル

  • 写真:トラベルライター
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館内にある小さなカフェ「ビストロノーベル」では、晩餐会で食べられるものと同じアイスクリームが売っています。そして、なんと、カフェの利用者が使用する椅子の裏には、歴代受賞者の手書きサインが書かれているんですよ。

ノーベル賞は難しいから興味ないという方でも、ここのカフェだけ利用する方は沢山いらっしゃるみたいです。

ビストロ ノーベル
スウェーデン / カフェ・喫茶店
住所:Stortorget 2, 103 16 Stockholm,Sweden地図で見る
電話:+46 8 534 818 00
Web:http://www.nobelmuseum.se/en/bistro-nobel

お土産はノーベル賞メダルチョコ!

  • 写真:トラベルライター

館内のギフトショップでしか売っていない、ノーベル賞で授与されるメダルと同じサイズのメダルチョコは、スペシャル感満載で、お土産に大人気です。あの山中教授も大量買いされたみたいですよ。10枚入りが130SEK(約1,580円)、バラ売りもあり1枚15SEK(約180円)です。

ノーベル博物館
スウェーデン / 博物館・美術館 / 博物館
住所:Stortorget 2, 103 16 Stockholm地図で見る
電話:+46 8 534 818 00
Web:http://www.nobelmuseum.se/

*レートは2017年4月現在、1SEK=約12円

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