台北で一番人気のフードといえば小龍包!そして夜市のフードも美味しいし、台湾では胃袋がいくつあっても足りないくらいおいしい食べ物が沢山ありますね。今回は、客家料理という、ちょっと聞きなれないお料理をご紹介します。「客家」という字からすると、「お客さんをおもてなしする豪華な食べ物かしら」と思ってしまいますが、そうではないんです。そして、今回は、そのおいしい客家料理を手軽に食べられるレストランをご紹介します。
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客家料理(はっかりょうり)とは?
- 出典:www.flickr.com老頭擺客家料理 by lohasteru
漢民族の一支流である「客家」の人々の郷土料理のことです。この客家の人々は、昔から大規模な集団移動を繰り返し、中国の各地へ移住したり、海へ渡ってアジア各地に移住した人々も多くいます。それぞれの地で客家の人々はその地で育てた家畜や野菜で料理をしていましたが、共通することは、たくさんの「移動」に体力的に備えるためにも、脂こく、塩辛い、味付けの濃い料理だったということです。
ここ台湾では、周りに海があることから新鮮な海産物も簡単に手に入るため、海鮮を使ったり、台湾特産のパイナップルを使ったり、と独特の発展を遂げてきたのも特徴です。
客家料理をカジュアルに食べられる「六堆伙房」
- 出典:www.flickr.com六堆伙房-中山店002 by 羽諾 諾咪
今回ご紹介するのは、客家料理をカジュアルにいただける「六堆伙房」というレストランです。中山駅から徒歩ですぐ、そして、お土産のお買いものスポットとして有名な金興發生活館からもすぐ、というアクセスがとてもいいお店です。
- 出典:www.flickr.com六堆伙房-中山店001 by 羽諾 諾咪
地下1階にあるため、入口が分かりにくいのですが、歩道の上に看板が出ているので、この看板を目印に探しましょう。
- 金興發生活館
- 台北 / おみやげ屋 / 雑貨・インテリア
- 住所:台北市南京西路5-1號地図で見る
- 電話:(02)2100-2966
- Web:http://www.jsf.com.tw/
店内はとても清潔感があり、きれい
- 出典:www.flickr.com六堆伙房-中山店013 by 羽諾 諾咪
- 出典:www.flickr.com六堆伙房-中山店007 by 羽諾 諾咪
中に入ると、日本のファミレスのような雰囲気でとても清潔感があり好感が持てます。スタッフもきびきびと動いていて、これも好印象。日本語が少しできる方もいるので、その点も安心です。
店内にはお友達同士やカップル、家族で来ている人もいたり、一人で来ている人もいたり、まさに「老若男女」に愛されているお店だということが分かります。筆者が訪れたのは夜8時くらいですが、ウェイティングが5組くらいいました。テーブルに案内されて閉店間近の時間でもお客さんは絶えず。なかなかの人気店なのだということが分かります。
メニューは日本語も併記されているので安心!
ご覧の通り、メニューは全て写真付きで日本語も併記されていますので、とても分かりやすく、安心です。
前菜も人気!種類が豊富!
今回は「よだれ鶏(123元・約455円)」と「大根おろし付け茄子(42元・約155円)をオーダー。よだれ鶏の方は柔らかくジューシーな鶏肉にちょっとピリ辛のソースがかかり、トッピングのナッツで歯ごたえもよく、お酒に合う一品です。茄子の方は、日本で「おうちの夕飯のおかず」として出てきそうな、あっさりとした一品。どちらもご飯に合いそうです。
その他にも前菜はたくさんあります。
- 出典:www.flickr.com六堆伙房-中山店018 by 羽諾 諾咪
金柑ソース付山菜(63元・約233円)
- 出典:www.flickr.com六堆伙房-中山店029 by 羽諾 諾咪
ピーナッツ豆腐(73元・約270円)
- 出典:www.flickr.com六堆伙房-中山店060 by 羽諾 諾咪
塩漬け豚肉ダーピン(台湾風クレープ巻)(108元・約400円)
いよいよメインの麺登場!
今回は3種類オーダーしました。
1. 鹹蛋絲瓜麵線(108元・約400円)
塩漬け卵へちま素麺、と日本語で書いてあったこの一品はこのお店の名物。塩漬け卵、ということでしょっぱいスープなのか、と思いきや、日本人の感覚で言うと「卵粥」のような優しい味。へちまがアクセントになっていてとてもいい味を醸し出しています。
麺がとても細麺なのでツルツルいける一品です。
2. 芋頭米粉湯(108元・約400円)
お芋がごろっと入っているのが特徴のこの一品。こちらも「野菜で出汁をとった」というような優しい味です。1品目の鹹蛋絲瓜麵線とは違い、ビーフンのお料理です。
が、このビーフン、ぶつ切りになっており、麺をすする、というよりは麺を食べる、という印象でした。
3. 小巻南瓜米粉(108元・約400円)
こちらは「海鮮のお出汁」が効いている一品。イカと南瓜が入っているので食べごたえがあります。こちらのビーフンは先ほどの芋頭米粉湯とは違って、麺はぶつ切りにされておらず、普通の「麺」でした。
スープやデザートも豊富
周りを見渡してみると、前菜や麺料理のほか、スープやデザートまでオーダーしている方もちらほら。どのお料理も美味しい、ということが分かります。ぜひ、お腹に余裕がある人は挑戦を!
最後に
客家料理でよく言われている「味の濃さ」をこのレストランで出されたお料理の味で比べてみると、そんなに脂っこくも、塩辛くも、味が濃くもありませんでした。客家料理に挑戦してみたいけど、味が心配だわ、という方はこちらの「六堆伙房」を強くお勧めします。お値段もお手頃ですので、小龍包や夜市のフードと共に「台湾で食べるリスト」の中に入れてみてくださいね!
- 六堆伙房 中山店
- 台北 / 台湾料理
- 住所:104 台北市 中山區中山北路2段2號B1地図で見る
- 電話:886 2 2563 6239
- Web:https://www.facebook.com/6dkitchen/
※記事内の台湾元から日本円への換算は2017年12月現在のレートを利用しています。(1台湾ドル/元=約3.7円)