日本最南端の有人島「波照間島」。信号がなく人口も500人弱とのどかな島であり、決してリゾートとは言い難いいたってシンプルな島です。しかし島の雰囲気や透き通るような海に自然、そして満点の星は言葉を失うほどの美しさなのです。
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魅力その1・波照間屈指の海「ニシ浜」
沖縄、八重山諸島、離島といえばまずは気になるのが海ではないでしょうか。こちらのニシ浜はなんと2017年「日本のベストビーチトップ10」で1位に選ばれているビーチなのです。
そんな「ニシ浜」の、昼と夜の魅力をご紹介します。
日中のニシ浜
遠浅の透き通るような海には魚もいっぱい。多々ある沖縄のビーチの中でもこれだけ透明度が高く、快適に過ごせるビーチはなかなか珍しいものです。波照間島には大きなリゾートホテルや一度に多くの観光客を収容できる施設はありません。
それだけ沖縄の中でも未開拓かつ素朴さが残っている島なのです。
夕方のニシ浜
夕方になると一転変わって、夕日がきれいに見えるスポットになります。水平線の向こうに沈みゆく夕日はなんともロマンチック。波の音が響きわたり、ただゆったりと時が流れてゆきます。
観光客の多い沖縄本土や周辺の島よりも比較的人が少ないので、がやがやした雰囲気ではなく落ち着いて眺めることができる点も魅力のひとつです。
魅力その2・日本最南端の星空
別名「星降る島」と呼ばれる理由
波照間島は緯度が低く、国内では南十字星を好条件で観測できる数少ない島でもあります。それに加え、波照間島では88個ある星座のうち84個も見る事ができるのです!
南十字星が観測出来る時期は12月~6月で、おススメは4月~5月です。しかしそれ以外の季節でも、天の川や満点の星空を観測することができます。ちなみに写真は8月に撮影したものです。
満点の星空に出会える条件
- 1.晴れていて空気が澄んでいること
- 2.新月の夜(新月の夜は光が弱く、星空観測に適しています)
- 3.雲がないこと(雲があるとせっかくの星も隠れてしまいます)
このように気象状況によって左右されるため、波照間島で星空を楽しみたい方は、事前に気象状況を確認することをおすすめします。
魅力その3・見どころ、食べどころもたくさん!
星空観測タワー&日本最南端平和の碑
日本最南端の星空観測タワーは、周囲に街灯や民家がないため夜は真っ暗です。しかしその分満天の星空が広がります。
他にも大型望遠鏡やプラネタリウムを使用した夜間観測会や星空ガイドツアーもやっているので、参加するのもいいですね。
ここでは日本最南端の証を購入することができます。旅の記念にいかがでしょうか。
少し隣には「日本最南端平和の礎」の石碑があるのでここにも足を運んでみてください。
- 波照間島星空観測タワー
- 竹富町(八重山郡) / 展望・景観 / 星空鑑賞スポット
- 住所:沖縄県八重山郡竹富町字波照間3905地図で見る
- 電話:0980-85-8112
- Web:https://painusima.com/1009/
かわいいかき氷やさん「みんぴか」
暖かい南の島に来たのです。せっかくなのでひんやりスイーツを食べてみたいですよね。このみんぴかは、沖縄らしい種類豊富なかき氷屋さんで観光客にはとても人気です。
日本最南端の郵便局
日本最南端の郵便局といえどいたって普通の郵便局です。しかしせっかく最南端まで来たのでここで一通、旅の思い出に大切な人にハガキを送ってみませんか。
- 波照間郵便局
- 竹富町(八重山郡) / その他スポット
- 住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間106−2地図で見る
- 電話:0980-85-8342
- Web:https://map.japanpost.jp/p/search/dtl/300170407000...
魅力その4・波照間島ならではのお土産
①黒糖ちんすこう
沖縄の他島で味わえるちんすこうとはまた違い、波照間島の黒蜜付きの、黒糖香るちんすこうです。
②黒糖ショコラ
甘すぎない食べやすい味のショコラで黒糖の味がします。お土産ウケ間違いなし。
③ラスク
クセのないシナモン味のラスクです。「ヤギ」のパッケージが独特で島のあたたかさを感じます。
④泡波
波照間島産の泡盛です。沖縄と言えば泡盛ですよね。お酒好きの方は特に必見です。
⑤入浴剤
旅の疲れも吹っ飛ぶほどの優しい香りのする入浴剤です。
上記の①から⑤のお土産は、島の中心部にある「名石共同売店」で購入可能です。また、一部旅客ターミナルでも購入できます。
⑥波照間島Tシャツ
小さな島ですが、波照間島限定のグッズは掘り出せばあるものです。島の西方面(前述で紹介したかき氷や「みんぴか」すぐ横)にはこじんまりとした屋台風のTシャツ屋さんがあります。波照間島と書かれたTシャツはここにしかないレアものです。
波照間島へのアクセス
現在波照間島へは、石垣島から船でしかアクセスできません(飛行機では行けません)。船は一日3便。片道3,550円、約60分~70分です。また、この航路は波が高いうえ風雨の影響を受けやすいので、北風が吹く1月~2月は欠航率が高めです。乗り物酔いが心配な方は、酔い止めの持参をおすすめします。
おわりに
日本最南端だからこそ見ることができるもの、触れることのできるもの、感じることができるものに溢れている波照間島。信号もなくただのどかな島時間が流れる波照間島は、日本の宝といっても過言ではないでしょう。手つかずの自然に抜群の海。そして圧巻の星空。朝から夜中まで、そしてどの季節に訪れたとしても島の魅力は感じられるかと思います。
訪れた際は、車のスピードの出しすぎにはくれぐれもご注意くださいね。