豊岡市

【兵庫県】囲炉裏を囲んで食べられる絶品やまめ料理!

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:39都道府県

2023年8月2日更新

318view

お気に入り

写真:まき

自然豊かな兵庫県豊岡市にあります「やまめ料理 阿瀬」をご紹介します。まるで昭和時代にタイムトリップしたような雰囲気の中で、囲炉裏を囲みながらやまめ料理を堪能してみてはいかがでしょうか。

この記事の目次表示

「やまめ料理 阿瀬」とは?

兵庫県豊岡市日高町の山あいにあります。兵庫風景百選に選ばれている阿瀬渓谷がすぐ近くを流れていて、せせらぎや鳥のさえずりを聞きながらいただくやまめ料理が絶品!

  • 写真:まきお店の前の川

12~2月は雪が降るため休業されていますが、開業中には四季折々の豊かな表情が見られます。春は新緑が眩しく、夏には少し下流にある若宮神社付近などで川遊びができますし、秋には紅葉やお店のすぐ近くの銀杏の木も色付いて綺麗ですよ。

  • 写真:まきお店から見える大きな銀杏の木
  • 写真:まき若宮神社の向かいの川で遊ぶ人々

「やまめ料理 阿瀬」では、各コースでやまめの美味しさを思う存分楽しむことができます。お料理をより引き立てる器づかいも魅力的で、一品ごとに「これは何?」と会話が弾みます。スタッフは心から歓迎してくださり物腰は柔らかく、まるで祖父母のお家に居るような感覚がします。

「やまめ料理 阿瀬」の壱のコース

「やまめ料理 阿瀬」には壱のコース(4,500円)、弐のコース(3,100円)、参のコース(2,600円)の3つのコースがあります。一番品数が多い壱のコースが人気で、弐のコース、参のコースになると品数が減っていきます。

それでは、壱のコースについての全メニューをご紹介します。

弐のコースと参のコースで提供されるものには、それぞれメニューの横に(弐)(参)と記載しています。

完全予約制ですので、ご参考になさって予約の際に召し上がりたいコースをお伝えください。

おしぼりとお茶

  • 写真:まき
  • 写真:まき

夏は冷たいおしぼりが用意されます。冷たいお茶はセルフサービスです。

食前酒(弐)

  • 写真:まき一番左側が食前酒

アルコールは入っておらず、梅酢漬けのシロップを薄めたようなイメージで口の中がサッパリします。

やまめの唐揚げ

  • 写真:まき

唐揚げしたやまめが甘酢に漬け込んであります。しっかり味がついていて、噛みしめるほどにジュワっと想像以上の美味しさが口の中に広がります。もちろん頭から尾まで全て柔らかく食べられます。

わらびのお浸し(弐)(参)

  • 写真:まき

神鍋高原で採れたわらびだそうです。ヘルシーで身体に優しい味付け。ミントの葉の上にはおろし生姜が乗っています。ミントは飾りだそうですが、少しかじると清涼感が感じられて良いアクセントになります。

ふき・スズコ・長芋の煮浸し(弐)

  • 写真:まき

スズコはご存じないかたも多いかもしれませんね。山菜名では根曲竹(ネマガリダケ)と呼ばれ、見た目は小さいたけのこのようで食感もシャキシャキしています。ふきや長芋の食感もそれぞれ楽しめて、あしらわれた山椒の葉も色合いだけでなく、味を強調します。

やまめのお刺身

  • 写真:まき

新鮮だからこそ味わえるお刺身ですが、なかなか食べられないですよね。白味噌風味のつけだれが程よく絡んで、ほんのりとやまめの甘味が感じられ、コリコリした食感がたまりません。

やまめの塩焼き(弐)(参)

  • 写真:まき
  • 写真:まき

どのコースでも1人2尾づつ用意されています。火が付いた炭が囲炉裏に入れられると一気に部屋の温度が上がります。焼き始めると香ばしい香りが部屋中に広がり、旨味を逃さないようじっくり焼いていくにつれて期待が高まります。

  • 写真:まき

付きっ切りでこんがりと焼き上げたやまめの身はホロっとほぐれてホクホク。蓼酢をつけてガブリと味わいましょう。

茶椀蒸し

  • 写真:まき

具にやまめのぶつ切りが入っている所が「やまめ料理 阿瀬」ならでは!それだけではなく、ぎんなん・生椎茸・花形人参・三つ葉など具沢山の内容です。プルンと蒸しあがった熱々の茶碗蒸しは一度食べたら忘れられない味です。

焼きぎんなん(弐)(参)

  • 写真:まき
  • 写真:まき

竹の器に風情が感じられますね。お店周辺の銀杏の木から1年分を収穫されているそうです。こんがり焼けた銀杏は美味しさが凝縮されています。薄い塩味がついています。

豆餅(弐)(参)

  • 写真:まき
  • 写真:まき

青豆入りのお餅です。網をセットして軽く温め、上に乗せて焼きます。火力を見ながら網の中心や隅のほうへと移動させて焼き上げるのも楽しい時間です。塩味がつているのでそのままいただきます。

やまめの甘露煮(弐)

  • 写真:まき

なんとも柔らかく味のしみ込んだ甘露煮で、噛むほどに旨味が深まります。トッピングされている実山椒が時々ピリッとします。

天ぷら盛り合わせ

  • 写真:まき

わらびのかき揚げ・よもぎ・生姜・万願寺唐辛子・茄子・さつまいもがカリッと揚げられ、熱々で提供されます。絶妙な分量の塩が振ってありますのでそのままいただきます。万願寺唐辛子は時々辛い物があるそうですので運試しですね(笑)

冷やしそうめん(弐)(参)

  • 写真:まき

揖保乃糸がちょうど良い感じに湯がかれて、しっかり冷やされてモチモチしています。つゆを絡めて食べると美味しさが倍増。葱がトッピングされているだけですが、まさにシンプルイズベストです!

炊き込みご飯と大根の糠漬け(弐)(参)

  • 写真:まき
  • 写真:まき

すでにお腹がいっぱいになっていますが、お櫃に沢山の炊き込みご飯が入っています。軽く1人2杯分以上はあるのではないでしょうか。お持ち帰りのパックも一緒に持って来てもらえるので、食べきれなければ詰めて持ち帰りましょう。

  • 写真:まき
  • 写真:まき

自家製の大根の糠漬けも癖になる忘れられない美味しさで、作り方を聞くと大根を干してから糠に漬けるそうです。夏は塩を多めにして水抜きをして提供されるそうですが、冬はまた一味違う糠漬けを味わえますよ。

やまめのアラの赤だし汁

  • 写真:まき

お刺身で残ったアラで作られています。あっさりしていますが後味にコクが残り、おかわりしたくなる味。

冷やしぜんざい(弐)

  • 写真:まき

程よい甘さに炊きあげられた小豆の中には、柔らかい白玉団子が2つ入っています。沢山食べた後でもスルリと食べられます。

お店の外観や雰囲気など

  • 写真:まきお店の出入り口
  • 写真:まきお店の外観
  • 写真:まき駐車場

山道を進んでいくと大きな駐車場が目に入ります。その駐車場の反対側に出入口があります。

  • 写真:まき出入り口(左側)とお会計(右側)
  • 写真:まきお部屋の一例
  • 写真:まき囲炉裏

ロビーは広く、田の字型の各部屋は暑い時期には簾、寒い時期には襖で仕切られていて個室感覚でくつろぐことができます。

  • 写真:まき
  • 写真:まき

日本情緒溢れる和空間が広がって、各窓からの眺めも素晴らしいです。探検気分で縁側やお庭などを歩いてみても楽しいですよ。

やまめの生簀

  • 写真:まき

お店の近くの生簀で、川から水をひいて沢山のやまめが養殖されています。これが新鮮さの秘密ですね。

おわりに

ゆったりと過ぎる時間の中で美味しいやまめのコースが味わえる「やまめ料理 阿瀬」をご紹介しましたが、いかがでしたか?今回ご紹介したお料理は7月中旬のものですが、季節ごとに小鉢の内容が変更されます。お忙しい毎日をお過ごしのかたこそ、ぜひこのようなお店で自然を感じながら心安らぐひとときをお過ごしになって、心もお腹も満たされてくださいね♪

やまめ料理 阿瀬
豊岡市 / 和食 / ご当地グルメ・名物料理 / 魚介・海鮮料理
住所:兵庫県豊岡市日高町羽尻上の山103地図で見る
電話:0796-44-0723
Web:https://yamame-ase.com/

次のページを読む

豊岡市の旅行予約はこちら


この記事で紹介されたスポットの地図

あなたにオススメの記事

最近人気の記事


食べ歩きが楽しい!関西のグルメな観光スポット12選

京都観光の際には一度は訪れたい「錦市場」や、点心の食べ歩きが楽しい「南京町」、外湯巡りと食べ歩きがあわせて満喫できる「城崎温泉」など、食べ歩きするのが楽しい、関...


【2024最新】全国の人気水族館TOP37!旅行好きが行っている水族館ランキング

沖縄美ら海水族館や海遊館、八景島シーパラダイスをはじめとする全国の人気水族館を、トリップノートの9万2千人の旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在)が実際に...

【2024】温泉街が有名な人気温泉地TOP18!旅行者が行っている温泉街・温泉地ランキング

有馬温泉や下呂温泉、草津温泉など、全国各地にある散策が楽しい温泉街が有名な温泉地を、トリップノートの9万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在...

関西の冬デートに!カップルにおすすめのお出かけスポット16選

さまざまなイルミネーションが楽しめる「なんばパークス」や、積雪日限定ライトアップのある「貴船神社」、ニホンスイセンが見られる「灘黒岩水仙郷」など、カップルの冬の...

【関西】50代夫婦におすすめのお出かけスポット14選!

美しい城郭や庭園が眺められる「彦根城」や、庭園が見事な寺院が多く立ち並ぶ「京都・大原」、苔むした石畳が続く神秘的な雰囲気を味わえる「熊野古道」など、50代夫婦に...

この記事を書いたトラベルライター

☆嬉しい!☆美味しい!☆幸せ!☆
おでかけと旅行が好き&美味しいものが好き&楽しいことも好き!
そんな私が主人と出会って、ますますそれらがエスカレートしちゃいました(笑)
25年以上、食に関する仕事をしていますので一番の得意分野はズバリ「グルメ」♪
皆さまに沢山の美味しいお店や素敵なスポットをご紹介できるといいな、と思います。
そして実際に足を運んでいただけたら、こんなに嬉しいことはありません♡
http://maki1118.blog.so-net.ne.jp/

【宝塚北サービスエリア】グルメ&見所、お土産13選!

宝塚北サービスエリアは、トイレ休憩だけを目的にするのは勿体ない!西日本最大級の店舗棟面積や駐車台数があると言われるだけあり、グルメやお土産なども充実しています。...


【明石】地元民がオススメする魚の棚商店街の歩き方徹底ガイド!

明石市民は「魚の棚商店街」のことを「うおんたな」という愛称で呼んでいます。明石在住40年以上の筆者が、明石ならではのお店が目白押しの「うおんたな」の魅力をたっぷ...


【滋賀県】「う嵐 (旧店名:う晴)」の絶品うなぎ料理!徹底解説

鰻は土用の丑の日に食べることが多いですが、天然の鰻は冬眠に備えて栄養を蓄え、安定して脂の乗っている冬もオススメ!季節を感じながらいただく国産鰻の繊細さに魅せられ...

兵庫県在住の神戸大好きライターがオススメする、日本の豚まん発祥の地【神戸】の豚まんベスト5!

豚まんは、1915年に中国から神戸へ伝わり、やがて全国へと広がった食べ物の1つなのをご存知でしょうか?神戸っ子には、それぞれにお気に入りのお店があります!ウスタ...

【滋賀】近江八幡を代表する有名店「ラコリーナ近江八幡」と「カネ吉山本」で買えるお土産10選

老舗菓子店「たねや」グループのフラッグシップショップ「ラコリーナ近江八幡」と、近江牛を販売する「カネ吉山本」は、近江八幡を代表する有名店です。これらのお店で買え...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります