皆さんは、企業の保養所に対してどのようなイメージをお持ちですか?宿泊料金は安いが料理は質素で、施設は老朽化しているとお思いの方もいるかもしれません。でもそれはもう過去の話。料理やサービスに力を入れている施設もあるんです。今回は、早くから口コミで高評価を得ている、和歌山県白浜町の保養所「JRくろしお荘」をご紹介します。最後に白浜の観光スポットも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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関西のリゾート「南紀白浜」にあるJRくろしお荘
JRくろしお荘は、関西のリゾート地、和歌山県の南紀白浜にある、保養所です。名前から想像できるかもしれませんが、こちらはJR西日本の保養所なのです。静かな湾に面した宿では、美味しい料理や掛け流しの天然温泉を楽しめるため、社員だけでなく一般の方にも、年間を通じて利用されています。
チェックインして館内で過ごそう
チェックインしたら、館内でくつろぎましょう。大型旅館と比べると、あまり広くはない館内ですが、楽しく快適に過ごせるよう、工夫されていまよ。
客室
標準的な客室は、8~12畳の和室となっていますが、4階と最上階の5階には、和洋室の特別室が用意されています。リビングやベッドルームも備えており、ちょっと特別な日や、大人数での宿泊に良いでしょう。どの客室も、静かな田辺湾に面しており、窓から見えるシュロの木が、南国気分を漂わせています。
和室では、布団を畳に敷いて就寝しますが、寝心地の良さに定評のある、高反発マットレスを下に敷いてくれるので、ベッド派の方も、気持ちよく眠ることができそうです。
館内の施設
こじんまりとした館内ですが、ロビーにはゆったりとくつろげるソファーや、自販機も用意されています。また、フロントそばには、小さいながら地元白浜や和歌山の特産品を販売する、お土産コーナーもあります。
館内で楽しく過ごすための工夫もされています。一階ロビー横の、鉄道展示室「ぽっぽルーム」では、和歌山県内を走る紀勢本線などで、かつて使われていた駅名標や古い写真も展示されています。
鉄道のプラモデルもあり、鉄道ファンはもちろん、大人から子どもまで楽しめる内容となっています。さすが鉄道会社の保養所ですね。
ロビーには、紀勢本線を走る特急「くろしお」にかつて設置されていた、パンダの形をした座席「パンダシート」もあるので、お子様との記念撮影を楽しんでみてください。
その他、プレイルームやまんがコーナーもありますので、夕食後などに立ち寄ってみてください。
大浴場で掛け流しの天然温泉に浸かろう
南紀白浜は、1,350年余りの歴史ある温泉地で、兵庫県の有馬、愛媛県の道後とともに、日本三古泉と呼ばれています。JRくろしお荘では、近くの源泉からパイプで温泉を引いており、お湯を循環させない「源泉掛け流し」で提供しています。
浴室は二つあり、一つは内湯のみ、もう一つは内湯と露天風呂です。内湯の浴槽からは、ほのかに硫黄の香りが漂う柔らかな湯が、静かにあふれています。白浜の湯にゆったりと浸かり、旅の疲れを癒してください。
露天風呂は白湯ですが、檜風呂なので、木の良い香りが楽しめます。男女交代制なので、夜と翌朝に入れば、両方のお風呂が楽しめますよ。
豪華な料理を味わおう
夕食のおすすめは「くろしお会席」
JRくろしお荘では、地元の食材を使った豪華な料理も提供しており、宿泊客からも好評です。一番人気は、「くろしお会席」の宿泊プランです。こちらの会席は、伊勢海老、あわびと、和歌山県のブランド肉「熊野牛」を贅沢に使用しており、価格以上の価値があります。
食材は、季節に合わせて造り、サラダ、焼き物などに調理されます。造りの盛り合わせは鮮度も良く、和歌山の海の幸を堪能できます。
品数も多く、海の幸、山の幸が存分に味わる内容となっています。成人男性の筆者でも、充分満足できるボリュームで、味付け、盛り付けにもこだわりが感じられるものです。
朝食も品数豊富
夕食と比べると、朝食は大きな特徴はないものの、焼き魚にお浸し、冷奴、サラダ、みそ汁と品数は多く、ご飯が進みます。写真には写っていませんが、筆者が宿泊したときには固形燃料で調理するベーコンエッグもありましたので、朝はしっかり食べたいという人も、満足できるでしょう。