尾花沢市

冬景色を楽しむ温泉街といったらここ!山形・銀山温泉と旅館「永澤平八」を満喫しよう!

取材・写真・文:

茨城在住
訪問エリア:28都道府県

2021年12月16日更新

9,613view

お気に入り

写真:あやか

山形県尾花沢市にある大正ロマンの湯の町、銀山温泉。ノスタルジックな町並みが広がる温泉街は、NHK連続テレビ小説『おしん』の舞台となったことで一躍脚光を浴び、その名が全国的に広がりました。四季折々の景色を楽しむことができますが、その中でも冬は絶景と言われ外国人観光客も多いです。今回は、深い雪にすっぽりと覆われる冬の銀山温泉と旅館「永澤平八」の魅力をご紹介します!

この記事の目次表示

「銀山温泉」とその歴史

山形県の北東部、尾花沢市にある銀山温泉は、江戸時代初期の大銀山として栄えた「延沢銀山」の名称に由来しています。

  • 写真:あやか銀山温泉街の入口

明治時代の銀山温泉は、奥州街道より約12km入った山間部にあり、当時は幅の狭い悪路で、尾花沢からは丸1日もかかるような場所でした。延沢銀山の衰退後、人口は激減しましたが、当時の人々は湯治客相手の湯端宿屋や小商いを行って生活していたのです。

大正時代に入ると、かやぶき屋根の木造平屋や、二階建ての旅館が並ぶ湯治場などもできましたが、大正2年(1913年)、銀山川の大洪水でほとんどの温泉宿が流されてしまいました。その後、温泉の湧出量が少なく、川水が進入し温度も低いため、温泉の利用は伸びませんでした。しかし、大正10年(1921年)、銀山川の水を利用した発電所が作られ、その後の復興の足掛かりとなっていきました。

昭和元年(1926年)には、源泉のボーリングで高温多量の湯が湧出し、各旅館は一斉に洋風の木造構造に建て替えや橋、沿道の整備も行い、ついに尾花沢より自動車で30分で到着できるようになったのです。

延沢銀山遺跡は昭和60年(1985年)に国の史跡に指定され、翌年の昭和61年(1986年)には、「銀山温泉家並保存条例」を制定し、風情ある旅館を保存し観光復興に生かすこととしました。平成11年(1991年)には新幹線の延伸により観光客の数が増え、今もなお伝統を生かした温泉街として、国内だけでなく海外からの観光客にも愛され続けています。

冬の銀山温泉の魅力とは?

四季折々の景色を楽しむことができる銀山温泉街ですが、その中でも一番人気の季節が冬です。

  • 写真:あやか冬の昼間の銀山温泉街
  • 写真:あやか冬の昼間の銀山温泉街

関東の雪と違って、山形の雪はとてもさらさらしており、大人でもはしゃいでしまいます。

  • 写真:あやか銀山温泉街の雪

1日中いつでも「雪降る銀山」の景色を楽しむことができますが、特に夜のしんしんと降る雪と温泉街のガス灯の優しい灯りのコラボレーションはとてもロマンティックです。

  • 写真:あやか冬の夜の銀山温泉街
  • 写真:あやか冬の夜の銀山温泉街

深い雪にすっぽりと覆われた冬の銀山温泉は絶景と言われ、外国人観光客にも人気の温泉街なのです。

大正ロマンの湯の街、銀山温泉街に宿泊しよう!

のんびり、ゆったり寛ぐなら旅館「永澤平八」

銀山温泉街に観光に来たら、散策はもちろんのこと温泉街の旅館に泊まることをお勧めします。安く泊まれるといったことはありませんが、日々の疲れを癒しに是非旅館に1泊しましょう。

温泉街にある旅館は全部で13。どの旅館に泊まろうか悩むかと思いますが、今回紹介するのは、旅館「永澤平八」です。

  • 写真:あやか旅館「永澤平八」入口

のんびり、ゆったり寛ぐをコンセプトにしたこちらの旅館は、客室8室と銀山温泉街の旅館の中でも少なめな方ですが、何をするでもなく、コンセプトの通りのんびり過ごすならこちらに宿泊して間違いなしです。

館内もとても落ち着いた雰囲気となっています。

  • 写真:あやか旅館「永澤平八」館内
  • 写真:あやか旅館「永澤平八」館内

お部屋は、静かな山側と銀山温泉街を眺めることのできるお部屋があります。

今回筆者が宿泊したのは、もちろん街並みを眺めることのできるお部屋。

  • 写真:あやか8畳の和室
  • 写真:あやか窓側

8畳の和室で、木造旅館が川を挟んで立ち並ぶ銀山温泉の風情を眺めることができます。

  • 写真:あやか旅館「永澤平八」のお部屋から見た昼間の銀山温泉街
  • 写真:あやか旅館「永澤平八」のお部屋から見た夕方の銀山温泉街

地元食材を中心にした和食膳を楽しもう!

旅館といえば、どんなお料理が出てくるのか楽しみな方も多いと思います。「永澤平八」の夕食は、地元食材を中心とした和食膳をお部屋に運んでくれます。

  • 写真:あやか夕食 和食膳 全体

この和食膳の中で特におすすめなのが地元の逸品である尾花沢牛のステーキ。口に入れた瞬間すぐ溶けてしまう美味しさなのです。(当日の仕入状況によって、米沢牛または山形牛になることもあり)

  • 写真:あやか夕食 和食膳 尾花沢牛のステーキ

朝食は、館内にある広間にて提供されます。夕食と同じく、地元の食材を使用した和食で朝からお腹いっぱいになること間違いなしです。

  • 写真:あやか朝食 和食

朝食が終わったあとは、ラウンジにてコーヒーのサービスもあります。

  • 写真:あやか旅館「永澤平八」ラウンジ

寒い朝にはとても嬉しいサービスです。どこに宿泊しようか迷っている方は、是非旅館「永澤平八」を選んでみてはいかがでしょうか。

銀山温泉 旅館 永澤平八
尾花沢市 / ホテル / 旅館
4.6 (16件の口コミ)
料金(目安):16,200円〜31,000円
宿泊時間:14:00〜11:00
住所:山形県尾花沢市銀山新畑445地図で見る
電話:0237-28-2137
Web:https://www.nagasawa-heihachi.com/

次のページを読む

尾花沢市の旅行予約はこちら


この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【2024】温泉街が有名な人気温泉地TOP18!旅行者が行っている温泉街・温泉地ランキング

有馬温泉や下呂温泉、草津温泉など、全国各地にある散策が楽しい温泉街が有名な温泉地を、トリップノートの9万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在...


食べ歩きが楽しい!東北のグルメな観光スポット15選

レトロな温泉街で食べ歩きできる「銀山温泉」や、牧場グルメが満喫できる「小岩井農場」、賑わいある雰囲気の中に多彩な味が揃う「舘鼻岸壁朝市」など、食べ歩きを楽しみた...

1月の国内おすすめ旅行先33選!お正月旅行にもぴったりな観光地特集

寒さ厳しい1月は、雪や氷の絶景が全国各地で見られるシーズン。冬の夜に映えるイルミネーションイベントもまだまだ楽しめます。1月のお正月旅行や週末旅行におすすめの国...

【2024】風情あふれる日本のレトロな街並みランキングTOP27!

ひがし茶屋街や倉敷美観地区、花見小路通などをはじめとする日本の風情あるレトロな街並みを、トリップノートの9万2千人を超えるトラベラー会員(2024年1月時点)が...

【2024】東日本の人気温泉TOP39!旅行好きが行っている温泉地ランキング

群馬の草津温泉や山形の銀山温泉、宮城の秋保温泉をはじめとする東日本エリアの温泉地を、トリップノートの9万3千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年2月現在...

この記事を書いたトラベルライター

旅する歴女
東京生まれ、東京育ち。
茨城県の県北エリア在住。

田舎暮らしをしながら、
好きなこと(文章を書く)をして、生きています。
旅と読書と人の話を聞くことが好き。

◆経歴

介護職(訪問介護員)
  ▽
歴史編さんの調査員
  ▽
地域おこし協力隊(2021年4月〜現在)

◎2017年1月〜現在:ライター
https://ayaka17blog.com/

【栃木】鬼怒川温泉エリアをのんびり観光!1泊2日モデルコース

「東京の奥座敷」といわれる鬼怒川温泉。今回この記事では、実際に筆者が体験した、鬼怒川温泉の1泊2日のモデルコースをざっくりの時間と共にご紹介します。時間がなくて...


1日で満喫できる!尾道・しまなみ海道【生口島】のおすすめ観光プラン

しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を繋ぐ全長約60キロメートルに及ぶ西瀬戸自動車道の愛称です。瀬戸内海にある6つの島を9本の橋で結び、美しい景観やグルメ...


【栃木】車がなくても満喫できる!那須と宇都宮餃子を楽しむ日帰り観光プラン

東北新幹線や東北自動車道が通じており、都心からも日帰り可能な那須エリア。雄大な自然に囲まれ、夏は涼しく避暑地としても有名で、美術館や牧場など観光名所も沢山ありま...

【鬼怒川温泉】駅周辺で買える!オススメお土産5選&お土産店のご紹介

「東京の奥座敷」と呼ばれる関東有数の温泉地、鬼怒川。鬼怒川温泉駅周辺にはいくつものお土産屋さんがあります。今回この記事では、実際に筆者が購入して良かったお土産を...

世界遺産と広島グルメを半日で楽しむ!時間付きモデルコース

2つの世界遺産を持つ広島県は、中国地方有数の観光地ですね。見どころも多く時間がたっぷりないとまわることができないとお思いの方も多いでしょう。本記事では、世界遺産...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります