優れた建築物を数多く輩出した明治時代。それらを保存しようと愛知県犬山市に「博物館 明治村」が誕生しました。村内はSLで移動するなど、明治世界へのタイムトリップが楽しめる場所。そんな明治村を楽しむコツをご紹介しましょう。
この記事の目次表示
簡単村内ガイド
100万平方メートルと言われる広大な敷地の明治村。じっくり見ていると1日で周るのは無理なので、予習をお勧めします。事前に見たい個所をピックアップして、大まかでも良いので、散策ルートを考えておきましょう。
村内は、自然豊かな場所に町並みが造られており、1丁目から5丁目まで存在します。重要文化財に指定されている聖ヨハネ教会堂をはじめ、芝居小屋の呉服座など歴史的に価値ある建築物を見放題なのですから、どれもこれも見学したくて、迷ってしまうことでしょう。
外観も内部も展示品も見逃せない!
村内にある建築物は何れも、実際に使用されていた建物ですから、本物ならではの重厚さや歴史を、そこかしこに感じます。各所に設置されている展示品類も当時を偲ばせるものが配されており、中には、明治時代に使われていた電話機や、ポーツマス条約が調印されたテーブル、あの鹿鳴館で使用された椅子など、貴重なもの、興味深いものが多数展示されています。
乗り物を乗りこなそう!
村内の乗り物は3種類あり、蒸気機関車(以下SL)に京都市電と村営バスとなっています。村内を走るSLのうちの1両SL12号は、明治時代に新橋=横浜間を走っていたもの。明治村内の東京駅(5丁目)=名古屋駅(4丁目)間を走ります。
市電は、明治村内の市電 名古屋駅(4丁目)=市電 品川灯台駅(3丁目)間を走ります。この市電も、明治43~44年にかけて製造された車両で、つり革や座席など、そのレトロな雰囲気が当時を偲ばせてくれます。
SLと市電は運行区間が限られていますが、ボンネット型の村営バスは、明治村内の1丁目から5丁目の幹線道路を運行しているので、これらの乗り物を上手に利用しながら、散策を楽しんでください。
入村チケットには、入村のみと乗り物1日券セットがありますが、乗り物に乗ることによって楽しさも倍増しますので、セットのチケット購入がおすすめです。
明治グルメを味わう
アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが設計した、5丁目にある帝国ホテル中央玄関の2階では、優雅な雰囲気の中、本日のケーキ&コーヒーセットが頂けたり、1丁目の大井牛肉店では、文明開化の象徴牛鍋を楽しむこともできます。
他にも4丁目にある「デンキブラン汐留バー」では、明治26年頃に東京・浅草の洋風バーで提供された、日本初のカクテルデンキブランが味わえるなど、珍しいグルメに出会えるのも明治村ならでは。もちろん、ファストフードのコロツケや、カレーぱん、落ち着いた和食店などもありますので、お好みで選べます。