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ここも世界遺産!アメリカ独立宣言の起草者「トーマス・ジェファーソン」の歴史的な家【モンティチェロ】

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2018年11月5日更新

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写真:まき子

【Monticello(モンティチェロ)】は、トーマス・ジェファーソンの邸宅と歴史的に有名なプランテーションがあった場所で、ユネスコ世界遺産にも登録されています。ワシントンD.C.から車で2時間ほどのヴァージニア州「シャーロッツビル」にあり、とても自然豊か。邸宅内の有料ツアーや、当時プラテーションであった敷地の散策が楽しめます。

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「トーマス・ジェファーソン」ってどんな人?

世界遺産にもなった【Monticello(モンティチェロ)】をご紹介する前に、少しだけ【Thomas Jefferson トーマス・ジェファーソン】についてご説明しようと思います。

アメリカで【トーマス・ジェファーソン】といったら知らない人がいないほど有名なこの方は、第3代アメリカ合衆国大統領。「なんだ、3人目の大統領か」とピンとこない方もいるかもしれませんが、それだけじゃないんです。

アメリカ独立宣言の大元を書いた人

アメリカの首都ワシントンD.C.には【Thomas Jefferson Memorial ジェファーソン記念館】が建てられており、観光客にも大人気のスポットですが、この建物の中には「独立宣言」のフレーズがたくさん刻まれています。

なぜなら、アメリカ独立宣言の起草者がトーマス・ジェファーソン だから!改革者たちの中で一番若手だった彼が起草を任されたそうですが、その時はまだ32歳ごろというからびっくりです。

アメリカ二大政党「民主党 vs 共和党」の始まりを作った人

アメリカの政治といったら「2大政党!共和党 vs 民主党!」。アメリカ大統領選挙も何かとこの2大政党で盛り上がりますね。この対立の歴史を遡ると【トーマス・ジェファーション vs ジョン・アダムス】という2人の“喧嘩”に行き着きます。

ジョン・アダムスって誰?!といきなり出てきたこの方は、第2代アメリカ合衆国大統領。ジェファーソンと同じく独立運動で共に尽力した方です。でも独立した後、この2人は新政府のあり方を巡って意見が対立!それが、「民主党(ジェファーソン)vs 共和党(アダムス)」の2大政党を生んだと言われています。

でも政治家を退いた晩年には、この2人は和解し文通で旧交を温めていたそう。そして、奇しくも独立50周年の「7月4日 インディペンデンス・デイ(独立記念日)」に2人揃って天へ召されたという…なんだかドラマのような史実ですね。

トーマス・ジェファーソンの邸宅【Monticello(モンティチェロ)】に行ってみよう!

序章が長くなりましたが、そんなトーマス・ジェファーソンが、ヴァージニア州シャーロッツビルという“田舎”に建てた邸宅【Monticello(モンティチェロ)】をご紹介いたします!

  • 写真:まき子

ご覧の通り、この辺りは本当に“The 田舎”。ワシントンD.C.から車で2時間ほどの「ここは山しかない」というところに突如現れます。

  • 写真:まき子

山の中でも、この邸宅はちょっとした丘にあります。「モンティチェロ」という名前も「小さな丘」という意味なんだそう。

ところで、この邸宅の見た目、アメリカの硬貨に見慣れた方はピンときませんか?

5セント硬貨にも描かれている邸宅

そうです、アメリカの5セント硬貨の裏側に描かれている建物です。年代によってデザインが変わっているので、全てに描かれてはいないようですが、現代で5セント硬貨といったら、やっぱりトーマス・ジェファーソン、そんな建物がここにあるわけです。

“びし!”とした雰囲気で邸宅内ツアー

邸宅内は、ガイド付きのツアー(大人$29(約3,800円))で見学することができます。繁忙期にもよりますが、一度にだいたい20人くらいでしょうか。2,3Fは未公開で、見学できるところは1Fだけなのですが、それでも1時間はたっぷり過ごせます。

  • 写真:まき子

案内してくれるガイドさんが、これまた一人一人個性的!

筆者が訪れた際は「中は飲食禁止!ガムを噛んでる方、今すぐそこのゴミ箱へ。デジカメ、DVDはご遠慮ください。もちろん携帯写真もダメですぞ、電源はOFFに!」とテキパキ指示してくれ、1つ聞けば10教えてくれるような“先生”のような方でした。

なお、チケットに関しては、週末ともなるとたくさんの観光客が押し寄せ「整理券」を配られるので、WEB で予め購入するのがオススメです。

ジェファーソン自らが設計した邸宅

邸宅内での撮影は禁止ということで画像ではご紹介できませんが、特記すべきことは“この邸宅の設計、デザインはジェファーソンが自ら行った”ということ。

邸宅内を巡っていると、ジェファーソンは政治家だけではなく、建築家、発明家、測量士、科学者、音楽家、醸造家…などなど様々な分野に秀でていたことが分かります。なんと言語は7ヶ国語も話せたということで、残されている書籍も各国あります。

また、外観からはピンときませんが、中に入るととても明るいことが分かります。= 窓がとても大きい!邸宅内を回っていると、「その椅子に座って、まったり日向ぼっこをしたーい」と思ってしまうはず。

広々とした庭でまったり過ごしましょう♪

  • 写真:まき子
  • 写真:まき子

邸宅内ツアーが終わって外に出ると、素敵な庭が広がっています。この庭の設計ももちろん、ジェファーソン。今でも丁寧に手入れがされており、観光客にも解放されています。

  • 写真:まき子

ジェファーソンが生きていた頃からきっとあったであろうこの大木は、彼の様々な苦悩を見てきたんだろうと思います。

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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