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魅力的なスタジアムで観戦!アメリカ・ボルチモアのMLB球場【カムデン・ヤーズ】

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2018年4月6日更新

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写真:まき子

【MLB(メジャーリーグ)】というと、つい日本人プレイヤーがいるチームを追っかけがちですが、せっかくアメリカに行ったら近くのスタジアムに足を運んでみましょう!知らない選手ばかりでもいいんです。スタジアムの雰囲気を楽しむことこそ醍醐味!生でその場の空気を感じるのは格別です。今回ご紹介するのは、東海岸、メリーランド州の大都市「ボルチモア」にある球場【カムデン・ヤーズ】。このスタジアムは他にはない面白さがあります。そんなスタジアムにまつわるコトや、スタジアムでの楽しみ方をご紹介します!

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【Camden Yards カムデン・ヤーズ】とは?

  • 写真:まき子

正式名が【Oriole Park at Camden Yards オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ】…ちょっと長いので、通称【Camden Yards カムデン・ヤーズ】と呼ばれるこのスタジアムは、MLBはア・リーグの東地区に所属する【Baltimore Orioles ボルチモア・オリオールズ】のホームです。

同地区には日本人プレイヤーもたくさんプレイしてきた「ボストン・レッドソックス」や「ニューヨーク・ヤンキース」といったチームも所属しているので、「ボルチモア・オリオールズ」のチーム名に聞き覚えのある方もいるのではないでしょうか?

  • 写真:まき子

カムデン・ヤーズがオープンしたのは1992年。約46,000人が収容できるスタジアムで、オープンすると一気にボルチモア・オリオールズの試合の観客動員数は増加したそうです。以来、地元ボルチモアや近郊の人たちに愛されているのですが、どうやらカムデン・ヤーズが人気なのは、ただ収容人数が多いだけではないようです。

カムデン・ヤーズの魅力は一体何なのでしょう?!

煉瓦造りの倉庫街に一体化した“野球のためだけ”のスタジアム!

あなたが行ったことのあるスタジアムを思い浮かべてみてください。街のど真ん中にありましたか? すぐ隣に電車は走っていましたか? そこは “野球のためだけ” のスタジアムでしたか?

  • 写真:まき子

カムデン・ヤーズに着くとまず目に入るのは、真隣にある “ぬりかべ” のような大きな煉瓦造りの建物。これは 元倉庫の「Baltimore & Ohio Warehouse(ボルチモア&オハイオ・ウェアハウス)」で、なんと全長 310m !今は球団事務所やレストラン、スポーツバー、ギフトショップなどが入っていますが、カムデン・ヤーズが建てられる前からある倉庫です。またすぐ側には電車も走っており、駅もあります。

おもしろいことに、カムデン・ヤーズはこのような 周囲の環境と一体化 しているんです。

「昔ながらの野球場」だからこそ地元に愛される球場に!

今ほとんどのスタジアムはちょっと郊外に広い場所を確保して建てられていますが、そもそも、野球が普及し始めた昔のアメリカでは、野球場は 狭い都市の空き地 を活用して建てられていたそうです。

カムデン・ヤーズは、そんな “昔の野球場のあり方” を重視し、ボルチモアの都心部という狭い場所に周囲の煉瓦造りの建物に馴染むよう、“目新しさ” ではなく “昔ながらの野球場” をコンセプトに造られました。

  • 写真:まき子

狭い場所に設計するから形もいびつで 左右非対称このサイトの写真 を見るとわかると思うのですが、フィールドはレフトの方が少し広くなっていて、観客席もライトは隣の倉庫を隠してしまわないよう低く造られていると同時にフェンスもあります。

なので、このスタジアムは “左打者はホームランが出にくい” と言われていますが、そんなことより、街と一体化したスタジアムができた!という事が地元の野球ファンに大絶賛だったのだと思います。

オープンした1992年には優れた建築デザインとして アーバンデザイン賞 も受賞。ちなみに 広島東洋カープの本拠地「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」も、カムデン・ヤーズ のデザインを参考にしたとか。

野球のためだけの球場!

野球場でアメフトの試合があったり、サッカー場で陸上競技が行われたり、今は「スタジアム」という施設で色々な競技が行われるのが一般的ですね。分かりやすいのが日本の東京ドーム。カムデン・ヤーズができる4年前の1988年にオープンしましたが、コンサートまでも行われ、野球以外にもたくさんの目的で使われます。

東京ドームはアメリカの メトロドーム という 多目的スタジアム を真似して建設されたそうで、メトロドームをお手本にした多目的スタジアムは今では一般的です。

そんな中、あえて野球のためだけのスタジアムをボルチモアの街のど真ん中に造った ので、地元市民も行きやすく、より野球が盛り上がるようになったのですね!

余談ですが、カムデン・ヤーズのすぐ隣には、NFL(アメフト)の「Baltimore Ravens ボルチモア・レイブンス」のスタジアム「M&T Bank Stadium」もあります。

  • 写真:まき子

NFLファンならご存知の 伝説のQB ジョニー・ユナイタス の銅像も!NFL(アメフト)とMLB(野球)のスタジアムがこんなに近くに並んでいる場所は、そうそうありません。

ゲーム前はカムデン・ヤーズと倉庫の間を楽しもう!

せっかくスタジアムに行くなら開戦時間ギリギリではなく、ぜひ1〜2時間くらい前に来て、周囲を楽しみましょうー!

  • 写真:まき子

特にカムデン・ヤーズは倉庫との間の通路を歩くのがとっても楽しいのです! どこから見ても、球場と隣の倉庫に違和感がないのもステキです。

  • 写真:まき子

この通りは多くの人たちで賑わっています。もくもくと煙が立っている場所も…なんだ?!と近寄ってみると…

  • 写真:まき子

こんな大きなリブが屋台でジュージューと焼かれています!すごい!規模がやっぱりアメリカンですね〜。

  • 写真:まき子
  • 写真:まき子

ビアスタンドもあちこちに。せっかくここで飲むなら、バドワイザーのようなどこでもあるビールではなく、ここならではの地ビールを飲んでみてください。ここメリーランド州の 「Wild Goose」「Backfin」「Clipper City」 は美味しいです!

スタジアムの中も楽しもう!

  • 写真:まき子

外の雰囲気を楽しんだら次はスタジアムの中もいっぱい楽しみましょう!カムデン・ヤーズは先ほども書いた通り “昔ならではの造り” ということで鉄筋がむき出しではありますが、別に古臭さはなく、逆にそれがまたイイ感じなんです。

  • 写真:まき子
  • 写真:まき子

観客席から見える電光掲示板も、古き良き時代を思わせるようなデザインで、スタジアムや周囲の雰囲気にマッチしています。

スタジアムならではの練習風景

  • 写真:まき子
  • 写真:まき子

ゲーム開始の1〜2時間前であれば、選手の練習姿も見ることができます。ゲームももちろん楽しみなのですが、やっぱりスタジアムに来るならテレビでは見られない練習中の選手を見るのも貴重なひとときです。

観戦しながら食べたり飲んだり♪

  • 写真:まき子

アメリカのスタジアムと言ったら、やっぱりホットドック と ビール ?!(人によって違うかもしれませんが!)

ホットドックはパンにソーセージが挟まっているだけの状態で渡されるので、玉ねぎやピクルス、ケチャップ、マスタードなどのトッピングは、すぐそばのスタンドで好きなだけ盛ります。こんなファーストフードであればだいたい$4(約500円)ほどです。

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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