自然に恵まれた朝来(あさご)市で一番オススメのランチといえば、「やさい厨房 邑居(ゆうきょ)」!地元の食材を生かしたお料理を、古民家のゆったりした空間でいただくことができます。ぜひ近くの観光と合わせてお楽しみくださいね。
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「邑居」について
「邑居(ゆうきょ)」は、地元の但馬牛や但馬地方の新鮮野菜、敷地内で栽培しておられるハーブなどを使ったランチが人気のお店。「邑居(ゆうきょ)」とは、「田舎に暮らす」という意味だそうです。
現在ご年齢が80歳近いオーナーは奈良で洋食レストランを40年以上営まれたのち、空気と水の美味しさに惚れ込んで奥様のご実家である朝来市に移住。新たにお店をオープンし、10年以上が経つそうです。
ランチメニュー
メインディッシュは次の4種類から選べ、お値段は全て1,800円になります。
- 但馬牛のビーフシチュー
- 但馬牛のハンバーグ
- 厳選牛タンのタンシチュー(その時々で厳選されているそう)
- おとめ豚のカツレツ(宮崎産)
他に、食前酒・但馬の新鮮彩り野菜サラダ(自家製ドレッシング)・自家製彩々ピクルス・但馬のコシヒカリごはん・食後のドリンクが付きます。
テーブルセッティング
箸置きは、山に落ちていた木を磨いて手作りされたそうです。ジャズが流れる店内で、お箸でいただくのも乙なものです。おもてなしの心が伝わってきて、ほっこりとした気分を味わえます。
食前酒
この日の食前酒は「ザクロ酢」でした。上に浮かんでいるクコの実がカワイイ♡酸味が強いので、少量ですが飲み干すと食欲がグンと増します。
「但馬の新鮮彩り野菜サラダ(自家製ドレッシング)」と「自家製彩々ピクルス」
どちらもガラスの器に盛り付けられ、涼し気な印象です。
美しく盛り付けられたサラダはメイン料理に負けないくらいの存在感!自家製ドレッシングが新鮮野菜の持ち味を引き立てています。隠れて見えませんが、一番底にはカレー味のもやしがたっぷり敷き詰められていて味のアクセントになっています。
ピクルスも、ゴーヤ・長芋・れんこん・セロリ・人参・きゅうり・エリンギなど実に多くの野菜が使われています。酸味と甘みのバランスがよく、一層みずみずしく感じます。
なおこちらの「但馬の新鮮彩どり野菜サラダ」は「春から夏へ」のメニュー。「秋から冬へ」は、「岩津ねぎと但馬野菜のしゃぶしゃぶひとり鍋」になります。岩津ねぎのとろける柔らかさと甘味は葱の概念が覆るほど美味しいので、一度は味わっていただきたい地元野菜です。
メインディッシュの一例
但馬牛のビーフシチュー
メインディッシュは、但馬のコシヒカリご飯と食卓に並びます。やはり同じ産地のお米とお肉は合いますね。一緒に味わうとたまらない美味しさ!
地元選りすぐりの食材がお皿を賑わせ、噛みしめるとホロっとほどける濃厚な旨味のあるお肉にお口も身体も大満足♪奥深い味わいのデミグラスソースは、2日間に分けて弱火でコトコト4時間以上煮込んであるそうですよ。
但馬牛のハンバーグ
ハンバーグもご自慢のデミグラスソースがベースになっていて、お肉の味わいを引き立てています。さすが但馬牛だけあって旨味が強くジューシー!特に一口目で、その美味しさに驚かれるはず。
食後のお飲み物
珈琲(ホット/アイス)・紅茶(ホット)・ハーブティーから選べます。
オススメはハーブティー!ドライハーブがブレンドされていて、更にフレッシュハーブからも爽やかさが感じられ食後の満足感が更にアップします。
「デザート付き」ランチ
プラス440円でデザートのワンプレートを付けることができます。この日は、レアチーズケーキとさつまいものキャラメリゼでした。日によって変わりますので、どんな一皿か聞いてみてくださいね。メインディッシュが終わる頃にお腹と相談して、追加することもできるようです。
お店の場所や雰囲気など
国道312号線を挟んで朝来サービスエリアの反対側、山や田畑に囲まれたのどかな場所にあります。奈良のお店から愛用されている看板を目印に向かってください。オーナーがおっしゃるには、電話番号入力では古いデータが表示されることがあるそうですので、カーナビには住所を入力したほうが良いようです。お店の奥に駐車場がありますので、進行方向そのままにお店の奥に進んでくださいね。約7台駐車可能です。
築約100年のお家が改築されただけあって玄関が広く、靴を脱いでお部屋にあがります。全てテーブル席になっており席同士の間隔も広くとってあるので、不思議と落ち着く空間になっています。
古い家具や昔の調度品に懐かしさを感じる方もいらっしゃるかも。筆者も和ろうそくや鉄瓶、足踏みミシンに目が釘付けでした。
お会計の近くには、自家製やさいたっぷりゆうきょのドレッシング(540円)、ジンジャースライス(810円)、しょうがシロップ(700円)など7種類ほどのオススメ商品が販売されています。どれも身体に良さそうな物なので、お気に入りが見つかるかも。
2020年10月現在は次女さんも手伝っておられ、2021年には大分県で「ごはんとおやつと暮らしの道具店Coquette(コケット)」というお店をされている長女さんも帰って来られて一緒にお店をされるのだそう。ますます興味深いお店になりそうな予感がしますね♡
おわりに
「空気と水に惚れ込んだ」とおっしゃるように、空気と水の美味しさに加えて経験豊富なオーナーの技術で食材の美味しさが引き出され、彩り鮮やかな食卓から自然の素晴らしさがひしひしと伝わってきます。ゆるやかに過ぎていく時間も愛おしく感じ、心も穏やかになります。オーナーご家族に見送られてお店を後にする頃には、すっかり元気がチャージされていることに気が付くはずですよ。
人気店でお席の数も限られていますので、ご予約されておくことをオススメします。