ドイツ
ドイツ観光
ロマンティック街道には古城や中世の街並

北から南までドイツを縦断!夜行寝台列車Alpen-Sylt-Nachtexpress⭐︎

取材・写真・文:

福岡在住

2020年9月24日更新

562view

お気に入り

写真:a s a

2020年7月に運行を開始したAlpen-Sylt-Nachtexpressは、北海に浮かぶドイツ最北端の島ズィルト島から南ドイツのミュンヘン、さらにオーストリアのザルツブルクまでを結ぶ夜行寝台列車です!その予約方法から車内まで、一度は体験したい寝台列車の魅力をご紹介⭐︎

この記事の目次表示

Alpen-Sylt-Nachtexpressとは

  • 写真:a s a

本記事でご紹介するAlpen-Sylt-Nachtexpressは、2020年に運行を開始した新しい寝台列車です。

かつてドイツ寝台列車の代名詞であった”CityNightLine(シティナイトライン)”が、2016年に引退して以降、ドイツ国内をメインに走る寝台列車としては、4年ぶりの登場です。

総運行距離は1,000kmに及び、ドイツ最北の島Sylt(ズィルト)島と、南ドイツのバイエルン州を通過し、オーストリアのザルツブルクまでを運行します。上記写真に写る電車の側面に描かれたロゴにもあるように“海から山へ“がコンセプトになっています。

運行スケジュール・予約方法

運行スケジュール

この寝台列車は夏秋のシーズン限定運行で、南行き/北行き、各路線週2回の運行となっています。また、ルート上全ての駅で乗り降り可能なわけではなく、“乗車専用駅“と“降車専用駅“が定められているので注意が必要です。

【南行き
運行日:木曜日・土曜日
乗車可能駅:Sylt (Westerland), Niebüll, Husum, Hamburg-Altona, Hamburg-Hbf
【北行き
運行日:金曜日・日曜日
乗車可能駅:Salzburg, Freilassing, Traunstein, Prien am Chiemsee, Rosenheim, München-Pasing, Augsburg, Donauwörth, Nürnberg, Würzburg, Aschaffenburg, Frankfurt (Main)-Süd.

※2020/21年の冬シーズンも運行が決定!上記の夏期スケジュールとは異なるため、詳細は公式HPにてご確認ください。

客室&料金

客室の種類は1つのみとなっており、料金設定も至ってシンプル。基本的に1つのコンパートメントを、1名占有または同行者とのシェアになるので、他人と同室になる心配はありません。

1名利用向けのシングルチケット(99EUR/約12,180円〜)、2名利用向けのデュオチケット(199EUR/約24,500円〜)、3〜6名の友達や家族と利用向けのフレンズ&ファミリーチケット(399EUR/約49,000円〜)となります。※混雑状況によって料金は変動します。

チケット予約方法

予約はAlpen-Sylt-Nachtexpress公式HPから可能です。運行会社はドイツ国鉄とは全く別の鉄道会社なので、ドイツ国鉄サイトからは予約ができないのでご注意ください。

気になる乗車方法・車内をご紹介!

乗車前

  • 写真:a s a

今回筆者は、ドイツのハンブルクからオーストラリアのザルツブルクまでを約12時間で走る、南行きの列車に乗車しました。

乗車日の前日に、予約をしたメールアドレス宛に乗車に関するインフォメーションが届きます。その際に自分の車両・部屋番号を確認でき、さらに車両編成やプラットホームの案内も添付されているので、当日安心して駅へ向かうことができます。もちろん当日に、必ず現地の駅にて最新情報を確認することもお忘れなく。

寝台客室内(コンパートメント)

  • 写真:a s a個室内の様子(昼)
  • 写真:a s a個室内の様子(夜)
  • 写真:a s a

部屋は6名用のコンパートメントとなっています。乗車時は座席スタイルになっていますが、車内スタッフからのチケット確認後、ベッドタイプに組み立ててもらえます。各コンパートメントには、カーテンと鍵がついているので安心。

【コンパートメント内設備】
カーテン、鍵、ベットシーツ、ブランケット、枕、鏡、ハンドタオル、エアコン、歯ブラシ、Wi-Fi

その他車内サービス

  • 写真:a s a

列車内各車両には、トイレとは別に洗面台もあります。また乗務員が常駐しているコンパートメントでは、簡単なスナックや飲み物なども購入することができます。予約時に朝食ボックス(5EUR/約610円)の追加も可能。その際は翌朝スタッフが部屋まで持ってきてくれます。

旅情溢れる時間が魅力

  • 写真:a s a
  • 写真:a s a

夜に電車に乗り込み、電車の中で就寝し、朝を迎える時間はなんといっても旅情たっぷり。寝台列車が存続が難しくなってきている日本では、なかなか味わうことのできない旅のロマンがあります。

特にこの列車は、北⇄南ドイツを運行するので、夜が明け全く違う雰囲気の景色が味わえることでしょう。

Alpen-Sylt-Nachtexpress
ドイツ / 乗り物
住所:Hamburg-Hbf(乗車駅の1つ:ハンブルク中央駅)地図で見る
Web:https://www.nachtexpress.de/

この記事を書いたトラベルライターから一言

  • 写真:a s a

今ではなかなか貴重な寝台列車の旅は、列車旅行好きとしてもとっても新鮮でした!特に、私が乗車したルート(ハンブルク→ザルツブルク)では、北ドイツらしい雰囲気の場所から、一晩明けて、南ドイツ&アルプスの雰囲気に変わっていく様子がとてもワクワクしました!値段もリーズナブルで、宿泊+移動で考えてもかなりコスパの良い手段なのではないかと思います⭐︎(Asako!)

ドイツの旅行予約はこちら


ドイツのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

ドイツのホテルを探す

ドイツの航空券を探す

ドイツの現地アクティビティを探す

ドイツのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【ドイツ】『進撃の巨人』のモデルの街、ネルトリンゲンを巡る旅

ミュンヘンから、電車で2時間ほど北上したところにある都市「ネルトリンゲン」。隕石が落下した跡にできたこの街は、日本でおなじみの漫画『進撃の巨人』のモデルとなった...


【ドイツ】定番だけ厳選したベルリンのおすすめ観光地11選+みどころ

ドイツの首都ベルリン。実際に3年間住んだ経験を元に、旅行者におすすめなベルリンの定番観光地を11件厳選し、 各地のみどころと共に紹介します!

【ドイツ】鉄道ファン必見☆!フランクフルトで蒸気機関車に乗ろう!

フランクフルトのマイン川沿いで、レトロな蒸気機関車に乗れる事をご存知ですか?限られた週末だけ運行している蒸気機関車に乗って、一味違うマイン川沿いの景色を楽しんで...

格安列車FlixTrain(フリックストレイン)でドイツをお得に列車旅しよう!

ヨーロッパの格安バスで人気のFlixBusが、2018年より始めた新事業FlixTrain(フリックストレイン)。限られた都市間の運行ですが、上手に使えばかなり...

【ドイツ】フランクフルト名物アップルワイン電車で楽しむ市内観光♪

フランクフルトの名物のアップルワインが、路面電車の中で楽しめるってご存知ですか??“アップワイン電車”こと“Ebbelwei-Express”に乗って、フランク...

この記事を書いたトラベルライター

“きゅん”っと来るものが旅の原動力+*
福岡県出身。なんとなくでドイツ語を始め、初めての海外渡航でドイツへ行ってヨーロッパに感動!就職と同時に上京し、数年後に1年間ドイツ勤務。なんとなくから始まってどこか切っても切れない縁があるドイツが大好きです。基本的には列車旅行がメインです。きゅん!とした気持ちをきっかけに旅してます♪

意外と知らない?ドイツ・フランクフルトで味わうべき名物5選!

日本からの直行便もあり、ドイツだけでなくヨーロッパ各国への玄関口ともいえる都市フランクフルト。フランクフルトに滞在する人も、移動の拠点とする人も、乗り継ぎで利用...


独特な雰囲気がたまらない!北ドイツの世界遺産の町リューベック

北ドイツを中心としたハンザ同盟都市の中心として400年以上歴史を支えてきた商業都市リューベック。赤レンガ造りの建物が街に独特な雰囲気を醸し出す旧市街は、ユネスコ...


【ポーランド】週末が狙い目!?美しい世界遺産ワルシャワの街歩き

ポーランドの首都ワルシャワは、日本からの直行便もあるアクセスしやすいヨーロッパ都市のひとつ。そんなワルシャワの街歩きと、観光するなら週末がちょっとお得なポイント...

スペイン最古の列車“ソーリェル鉄道”でマヨルカ島の世界遺産の大自然を走る

マヨルカ島を走る、スペイン最古の木造列車といわれる''「ソーリェル鉄道(Ferrocarril de Sóller)」''。世界遺産のトラムンタナ山脈の風を感じ...

絶対行きたい☆ドイツ生まれのニベア専門店"NIVEA Haus Berlin"

ドイツで生まれたスキンケアブランドで、今や日本ではもちろん世界中でも定番のNIVEA(ニベア)。その専門店"NIVEA Haus(ニベアハウス)"には、日本未発...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります