ライン川の支流、モーゼル河畔の町トリーアは、ドイツ最古の町。ドイツワイン発祥の地で、世界的ブランドのモーゼルワインの一大生産地でもあります。ドイツの中でも歴史的な価値が高いトリーアの観光スポットをご紹介しましょう。
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トリーアとは?
ドイツの南西部、ルクセンブルクとの国境近くにある町です。起源は古代ローマ時代まで遡り、ローマ皇帝のアウグストゥスが建都した植民都市です。
当初は、ライン川方面防衛の役割でしたが、4世紀には、ドイツ西部の行政の中心地となり、人口はおよそ7万人、第二のローマと呼ばれるほど繁栄しました。アルプス以北に残るローマ時代の大規模建造物の中では、最良の保存状態といわれる建造物などもあり、町並みを散策しているだけでも、素敵な場所です。
以下にご紹介する6選のうちハウプトマルクト広場以外は、ユネスコ世界遺産に登録されています。
【1】ポルタ・ニグラ (Porta Nigra)
旧市街の北に位置し、旧市街への入口となるのがポルタ・ニグラ。ラテン語で黒い門という意味です。建設当時は、町を取り囲む城壁も造られましたが、現在は門だけが残ります。門の大きさは高さ30m、幅36m、奥行きも22m。その大きさと威圧感、迫力に圧倒されます。
有料(6€/約945円)で、らせん階段を登り、塔の上にあるテラスに出ることもできます。
- ポルタ・ニグラ
- ドイツ / 遺跡・史跡
- 住所:Porta-Nigra-Platz, 54290 Trier Germany地図で見る
- Web:https://www.trier-info.de/portanigra-info
【2】ハウプトマルクト広場(Marktbrunnen)
ポルタ・ニグラをくぐり、5分ほど直進すると広がる、旧市街の中心ともいえる場所。周辺には、特徴のある美しい建物が建ち並び、マーケットも開催される賑やかなスポットです。
広場の中央には、頂上に赤色の十字架をのせた石柱が立っています。これは、958年に市場開設権が、この町に与えられたことを記念して造られました。
- マルクト広場(トリーア)
- ドイツ / 公園・動植物園 / 広場
- 住所:54290 Trier, Rhineland-Palatinate, Germany地図で見る
- Web:https://www.trier-info.de/hauptmarkt-info
【3】トリーア大聖堂(Trierer DOM)
広場を抜け左手に進むと、トリーア大聖堂と聖母教会が並んでいます。別名、聖ペテロ大聖堂とも呼ばれ、ケルン、マインツと並ぶドイツ三大大聖堂の一つに数えられています。
長い年月をかけて修復や増築がなされ、ロマネスク、ゴシックなど、さまざまな建築様式が混在しているのが特徴です。大聖堂内も重厚かつ壮大な佇まいで、神聖な空気に包まれています。地下には、また違った雰囲気の礼拝堂があり、見学できるので時間があれば見学をお勧めします。
- トリーア大聖堂
- ドイツ / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Domfreihof 2, 54290 Trier, Rhineland-Palatinate, Germany地図で見る
- Web:http://www.dominformation.de/