2017年で、創建400年を迎えた築地本願寺。歴史ある築地本願寺で、「寺とプロジェクト」と題して、様々な取り組みが行われています。その先駆けとして、2017年11月にオープンしたのが、「築地本願寺カフェTsumugi」です。こちらのカフェでは朝食メニューが大人気。今回は、「築地本願寺カフェTsumugi」の魅力と朝食メニューをご紹介します。
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「築地本願寺」とその歴史
築地本願寺は、1617(元和3)年、第12代宗主准如上人によって、浅草横山町に坊舎が建立されたのが始まりです。当時は「浅草御堂」と呼ばれていました。その後、諸堂舎が整備されるにしたがって本願寺の別院としての役割を担うこととなり、1625(寛永2)年、本願寺の別院として江戸幕府から公認されました。
しかし、1657(明暦3)年、「明暦の大火」と呼ばれる大火事で坊舎が焼失してしまいます。幕府の区画整理のため、もとの場所への再建がかなわず、替え地として用意されたのが、八丁堀の海上でした。そこで、本堂再建のために海を埋め立てて土地を築きました。それが「築地」という地名の由来となっています。
再建されたのは1679(延宝7)年で、「築地御坊」と呼ばれるようになりました。しかしその後、1923(大正12)年、関東大震災にともなう火災により再び本堂を焼失してしまいます。
現在の本堂は、1934(昭和9)年に再建されたもので、インドの古代仏教建築を模した外観ながらも内部は伝統的な真宗寺院の造りとなっています。
平成に入って、2011(平成23)年、本堂および大谷石を積み上げた外周の塀が国の登録有形文化財に登録、2012(平成24)年、正式名称が「本願寺築地別院」から「築地本願寺」と改められました。そして、2014(平成26)年には、本堂・石塀・三門門柱(正門・北門・南門)が国の重要文化財に指定されたのです。
- 築地本願寺
- 銀座・有楽町・築地 / 寺
- 住所:東京都中央区築地3−15−1地図で見る
- 電話:03-3541-1131
- Web:http://tsukijihongwanji.jp/
お寺の中にカフェがオープン!築地本願寺カフェTsumugi
寺とプロジェクトの先駆け!築地本願寺カフェTsumugi
2017年、創建400年を迎えた築地本願寺が「開かれたお寺」を目指すべく、「寺とプロジェクト」と題して様々なプロジェクトを進めています。
その先駆けとして、2017年11月18日にオープンしたのが築地本願寺カフェTsumugiです。
築地本願寺の敷地内にあるインフォメーション棟の1階にあるこのカフェは、全国にカフェやバーを展開しているPRONTOが運営しています。「訪れていただく方に心の安らぎ、寛ぎの時間と空間を提供したい」という築地本願寺からの要請に応える形で出店することになりました。
PRONTOが運営している「Tsumugi」は、この築地本願寺カフェを含め6店舗で朝8時からオープンしているのはこの店舗だけ。1階にはオフィシャルショップ、2階にはブックセンターが入っています。
シンプルで落ち着いた店内
店内は明るい光が差し込むガラス張りで出来ており、大きな窓からは本堂や境内を一望できます。
座席はテーブル席とカウンター席があり、一人でも気軽に利用することができます。
大注目!カフェで一番人気の朝食メニュー
築地本願寺カフェTsumugiで一番人気なのが、朝8時から11時まで提供されている朝食メニュー。
朝食メニューは全部で3つあります。
- ふわふわに泡立てた温かいスチームドミルクを注いで頂く、京都産あられと宇治抹茶の和グラノーラ~カプチーノ風~(ホットミルク添え) (税込918円)
- 築地場外市場にある甘口昆布の佃煮・つぎち松露のたまご焼き・サラダ・焼き鮭・十三穀ご飯・味噌汁・お茶がセットになった、築地のお寺の朝ごはん(税込810円)
- 一番人気のある、16種類のおかずと味噌汁・お粥のついた18品の朝ごはん(税込1,944円)
築地のお寺の朝ごはんと18品の朝ごはんには、日本茶が付いており、温茶か冷茶を選ぶことができます。
日本茶の淹れ方の説明書も置いてあるので、それに沿って美味しいお茶を堪能することができます。
圧巻のおかず!一番人気の名物「18品の朝ごはん」
朝食メニューが大人気のTsumugiですが、中でも一番人気なのが18品の朝ごはんです。
何故18品なのかというと、阿弥陀如来の四十八願の根本の願、第18願(本願)にかけてなんだとか。
これだけあると何を食べているのか気になるところですが、お盆の上に料理名が書かれた紙が乗っているので確認しながら頂くことができます。今回は、筆者がいただいた18品全てご紹介します。
一番上左から、南高梅梅干し・湯葉いくら・出汁トマト・築地江戸一甘口昆布の佃煮・季節のフルーツ・抹茶ゼリー。
二段目左から、つきぢ松露の卵焼き・揚げ茄子大豆そぼろ・里芋田楽・豆腐の柚子あん・こんにゃくの白和え・海苔明太。
最後の段は左から、お粥・タコの塩麹和え・鴨の山椒焼き・築地紀文のお魚とうふおぼろ湯・じゃこ味噌・みそ汁となっています。
朝からこれだけのおかずを食べられて、セットのお粥とお茶はおかわり自由なのです。早起きしてでも食べに行きたくなる朝食です。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は築地本願寺カフェTsumugiの朝食メニューをご紹介させていただきました。早起きしてでも行きたくなる朝食メニューばかり。
オープンに合わせて行くと比較的すぐに入ることができます。東京観光に来た際は、観光だけではなく、朝食から楽しんでみてはいかがでしょうか。
- 築地本願寺カフェ Tsumugi
- 銀座・有楽町・築地 / モーニング・朝ごはん / カフェ・喫茶店
- 住所:東京都中央区築地3丁目15番1号 築地本願寺インフォメーションセンター棟内地図で見る
- 電話:03-5565-5581
- Web:https://www.cafe-tsumugi.jp/