関東圏から気軽に行ける温泉の一つとして、有名なのが箱根です。朝、都内を出発すると、箱根に着くのがお昼くらい。観光の前にランチを食べたいな…そんなときにおすすめなのが、今回ご紹介する湯葉丼のお店「直吉」です。
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湯葉丼のお店「直吉」について
直吉は、箱根湯本駅から徒歩3分という、とてもアクセスがいい場所にあるお店です。ここの名物は何と言っても湯葉丼。メニューを見てみると、「湯葉丼」「湯葉丼+湯葉刺しセット」「湯葉丼ご膳」という3つしかなく、ストレートに湯葉丼で勝負をしているお店であることがわかります。今回、筆者は湯葉丼ご膳をいただきましたので、以下で詳しくご紹介します。
お店は早川沿いにあり、大きな窓からは早川が見えます。水の流れや緑を、目や耳で楽しみながらお食事をいただける、とてもいい雰囲気のお店です。
なぜ、箱根で「湯葉丼」?
湯葉といえば綺麗なお水があるところでいただけるもの。この箱根もそんな場所です。箱根の清らかな水の起源は、北条氏が関東一円を治めていた頃にまで遡ります。北条氏には佐保姫という美しい姫がいましたが、その姫のために化粧水用の綺麗な水を家臣が探したところ、箱根の中腹で清水を見つけたとのこと。
これが現在の箱根の太平台に流れる名水「姫の水」で、直吉では箱根山から湧き出た水をふんだんに使って汲み上げ湯葉を作っているそうです。
湯葉丼ご膳(2,300円)について
湯葉丼ご膳では、「豆乳ストレート」「湯葉丼+湯葉刺しセット」「デザート」をいただけます。前述のように「湯葉丼」ほぼ一品で勝負しているお店なので、注文から食事が提供されるまでの時間は非常に短かったです。
豆乳ストレート
市販の豆乳に比べると「超濃厚」な豆乳。超濃厚だけれどもスッキリとした喉越しで、とても美味しいです。
湯葉丼+湯葉刺しセット
湯葉丼(写真左上)は、小さな土鍋であつあつで出されます。これを丼に入っているご飯にのせていただきます。湯葉を優しい味わいのだし汁と卵で煮てあり、口に入れた瞬間、出汁のまろやかさと湯葉のふんわりとした香りが楽しめます。本当に熱いので猫舌の方は要注意ですが、美味しいので食べられてしまうはずです。
湯葉刺し(写真右下)は、舌触りがとても滑らかで、豆乳の味・香りを存分に楽しめる逸品。お豆腐(写真左下)は、一見量が多そうに見えますが、つるんと食べられて箸が進みます。
隠しきれていない「箱根のかくし味」が超おすすめ
湯葉丼プラス湯葉刺しセットのトレーの真ん中に、小鉢でちょこんと乗っているもの…よくあるただの「昆布の佃煮」ではありません!ものすごくインパクトに残る美味しさでした。
こちらは実は、お会計のレジの近くに陳列して販売されている「箱根のかくし味」というもの。
木耳と糸こんにゃくを旨口醤油で丁寧に炊き上げ、魚卵を加えて和えたもの。ふんわりと紫蘇の実の香りが香ってくる癖になる味で、お土産に最適です!
デザート
デザートは、「豆腐ぜんざい」「湯葉ぜんざい」「豆乳まめ寒天」の3つから1つを選べます。今回筆者は湯葉ぜんざいを選びました。温かい小豆の中に湯葉が入っていて、小豆の甘さと湯葉のシンプルな味わいが絶妙にマッチ。このデザートだけでもまた食べに来たいと思える一品です。
この他にも「一品料理」として、一番搾り湯葉刺し(700円)、板わさ(650円)やげんこつ揚げ(650円)もあります。
「直吉」に行く際の注意
1)予約は受け付けていません
電話・ネットでの予約は受け付けておらず、お店に出向いて番号を発券してもらうシステムです。筆者が訪れたのは、コロナの状況がちょっと落ち着いていた時期(2021年11月中旬)の12時過ぎ。40分ほどの待ち時間と言われましたが、だいぶスムーズに進んで25分くらいで席に着きました。コロナの前は本当に混んでいる時だと2時間待ち、という時もありました。
番号が呼び出された時に不在にしていると、キャンセル扱いになってしまうので注意しましょう。
2)持込による飲食は一切不可
お菓子・飲み物・お弁当などの持ち込み飲食は不可なのは当たり前ですが、小さな子の離乳食も飲食不可です。小さな子供がいる家族連れの方は、お子さんのお食事の時間帯も気をつけてください。
最後に
旅行に行ったらせっかくならその土地にまつわる素敵なものをいただきたい、という方にぴったりの湯葉丼がいただける「直吉」をご紹介しました。箱根に行かれる際には是非、行ってみてくださいね。