【愛知県】『鬼滅の刃』聖地巡礼におススメ！日本で唯一の神を祀る桃太郎神社

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• 桃太郎神社のある「犬山」という地名に残る鬼退治の跡
• 桃太郎伝説の地、桃太郎神社
•    日本で唯一「桃の神」を祀る神社
•    人類学者、児童文学者、考古学者も訪れた桃太郎神社
• 桃太郎神社周辺の見どころ
•    珍スポット！コンクリート作家による物語・桃太郎の造形
•    岩くぐりと栗栖（くりす）園地
• まとめ

桃太郎神社のある「犬山」という地名に残る鬼退治の跡

今回ご紹介する「桃太郎神社」があるのは、愛知県犬山市。神社の名称の通り、桃太郎の伝説にゆかりがある神社ですが、犬山市には「桃太郎」の物語に登場する犬・猿・雉にまつわる地名が多く存在しています。

• 写真：Takako

たとえば、猿洞、猿瀧、猿渡、雉が棚、雉ケ峰、桃山、姥の懐など、犬・猿・雉がそろっています。そしてなんと、木曽川の上流には鬼が島の伝説地もあり、ここ犬山は桃太郎の生誕地として昔から注目を浴びているのです。

• 出典：www.openstreetmap.org桃太郎神社～鬼が島　約11㎞/@OpenStreetMap

地図を見ると、『桃太郎』の中に出てくる、鬼の住みか「鬼が島」は川の中州にあります。桃太郎が拠点としていたという桃山から近すぎず、退治のために仲間を募りながら歩いてゆくのにちょうどよい位置関係にあることがわかりますね。

桃太郎伝説の地、桃太郎神社

その桃太郎の名を冠する「桃太郎神社」には、桃太郎が無事に帰ってからの後日談が残っています。

• 写真：Takako

桃太郎は鬼退治の後、祖父母と幸せに暮らして天寿を全うすると、山に入り姿を消したとか。その山が桃の形となったことから「桃山」と呼ばれるようになり、そのふもとに建てられた神社が、桃太郎神社のはじまりということです。

日本で唯一「桃の神」を祀る神社

• 写真：Takako

桃太郎神社のご祭神は、大神実命（おふかんつみのみこと）といいます。日本人の始祖ともいえるイサナキが、火の神を生んだことで亡くなってしまった最愛の妻イサナミを連れ戻すために、姉が止めるのも聞かずに会いに行きました。

しかし死んでただれたイサナミを見て「きたなし」といって逃げ帰ったため、最愛の夫に恥をかかされ怒ったイサナミがイサナキを追うために遣わせたのが「シコメ（醜女、鬼）」です。そして『鬼滅の刃』の物語は、この「火の神」や「鬼と化したイサナミ」をモチーフにしているといわれています。

その後、イサナキは桃の実を投げてシコメをやっつけました。鬼をやっつけたことで功績をあげた桃の神が、「大神実命」と命名されたことが古文書にもしっかりと記されています。桃太郎神社は、鬼退治の功労者・大神実命を祀る日本で唯一の神社なのですね。ちなみに桃は、世界でも魔よけや長寿の効果があるとされているのですよ。

人類学者、児童文学者、考古学者も訪れた桃太郎神社

こうした事実を知って、人類学者スタール博士、児童文学者巌谷小波（いわやさざなみ）、考古学の鳥居博士など、多くの研究者が物語の発祥地とされる桃太郎神社を訪れています。

桃太郎神社周辺の見どころ

珍スポット！コンクリート作家による物語・桃太郎の造形

• 写真：Takako
• 写真：Takako

珍スポットとして有名になった境内の「桃の鳥居」などは、コンクリート造形作家浅野瑞雲によるもので、昭和20年代に神社を訪れる子どもたちが喜ぶようにと設置されたのだとか。ちなみに桃太郎神社は、子供の守り神としても知られています。

コンクリートで再現された鬼や鬼退治の様子、宝物を運んで凱旋する様子などを愉しめるほか、鬼の金棒や、鬼の子のミイラなどが展示された宝物館もあります。

岩くぐりと栗栖（くりす）園地

• 写真：Takako

桃太郎神社の境内では、岩くぐりも試せます。また神社は木曽川に面しており、奥宮方面から日本ライン（岐阜県美濃加茂市から愛知県犬山市に及ぶ木曽川沿岸の峡谷）が見渡せます。

• 写真：Takako

河岸には栗栖園地が広がっており、市民の憩いの場となっています。桜の季節になると、境内に隣接した桃太郎公園は賑わいを見せ、県民に愛されている神社だということが伺えます。

• 写真：Takako

まとめ

車で移動する『鬼滅の刃』聖地巡礼ルートとして、桃太郎神社～鬼が島～明治村（距離約25㎞）がおススメです。明治村では『鬼滅の刃～無限列車編』を彷彿とさせる機関車に乗車できたり、人気の高い女性鬼殺隊士・胡蝶しのぶの蝶屋敷にある治療所にも似た、赤十字病院があるなど、アニメの面影がたどれるようになっています。