古き良き街並みを残しながらも、新たに開発されて若者の集いの場となっているイスタンブールの新市街カラキョイにある、どこか懐かしさを感じるKarabatakというカフェをご紹介します。
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カラキョイってどんなところ?
ボスポラス海峡が大陸をヨーロッパとアジアに二分するトルコ最大の都市イスタンブール。ヨーロッパ側の大陸は、金閣湾によってさらに旧市街と新市街にわかれています。旧市街から金閣湾に架かるガラタ橋を渡ったところにあるエリアがカラキョイです。
トラムの駅やフェリーが発着する埠頭、数多くの飲食店が軒を連ね、とても賑やかなエリアではありますが、海峡に面しているため窮屈な雰囲気はありません。新たに建てられたビルもありますが、昔ながらの建物を改装して営業しているお店も多く、新市街にいながらも、昔ながらの雰囲気を味わいながらおしゃれなカフェなどに出会えるエリアでもあります。
水鳥を意味するカフェ「Karabatak」
今回は、ボスポラス海峡でもよく見かける、イスタンブールを象徴する「水鳥」を意味する「Karabatak」というカフェをご紹介します。
自然あふれる外観がなんとも美しい
今回ご紹介するKarabatakも、昔の建物を改装して造られた、カラキョイでいま最も話題のカフェのひとつです。
この建物は、昔は金属工場として使用されていましたがその後荒廃しました。2010年に改装が始まり、翌2011年にカフェとしてよみがえりました。古い建物の良さを引き立てる植物が生い茂る外観がなんともおしゃれで、思わず写真を撮りたくなります。昔は工場だったとは思えない外観で、どこかノスタルジックな感じを残しています。
店内の様子
店内はほどよいライトアップが心地よい空間です。よく見てみると、壁は昔のまま。ところどころ新しく改装されていますが、レトロな雰囲気を醸し出しています。
カフェなのにカウンターはまるでバーのようなデザインです。インテリアやテーブル、椅子など、ひとつひとつに古き良き要素が盛り込まれているのがわかります。
お店の外から見るとわかりにくかったですが、店内からみる色ガラスの装飾が、より一層レトロな雰囲気を演出してくれています。外の植物、店内の雰囲気とよくマッチしていて、なんとも絵になる図です。
気になるメニュー
Karabatakは食事のメニューも豊富です。クロワッサンやサンドイッチ、ケーキ類、トルコ式の朝食など小さいお店ながら数々の品ぞろえがあります。もちろん定番のコーヒーなどのカフェメニューもあります。
値段は近隣のカフェに比べると少し高めの印象ですが、カラキョイでも1、2を争う歴史ある建物で過ごすことができるカフェタイムと考えれば、妥当な価格です。
おわりに
カラキョイは昔ながらの街並みの良さを残しながらも少しずつ開発が進み、新しいカフェやレストランがどんどんオープンしているエリアです。数あるカフェのなかでも、特にKarabatakは古き良き雰囲気を店内はもちろんお店の外からも感じ取ることができるカフェです。カラキョイを訪れたら、街の散策はもちろん、どこか懐かしさを感じるKarabatakでゆっくりを時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
価格は2019年1月現在(1TL約20円)