意外かもしれませんが、ヨーグルトの発祥の地はトルコだということをご存知でしょうか。トルコに来て、ヨーグルトをスーパーで買うのはもったいない!イスタンブールでヨーグルトを食べたいときには、アジア側の街、カンルジャがおすすめです。
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トルコではヨーグルトはデザートではない!
ヨーグルトと聞くと誰もがブルガリアやギリシアを思い浮かべるかもしれませんが、実は意外にも発祥の地はトルコ。世界中で広く使われている「ヨーグルト」という言葉も、トルコ語のヨーウルト(yoğurt)に由来しているのです。
発祥の地というだけあり、トルコでは日常の様々な場面でヨーグルトが登場します。例えば、肉料理と一緒に好んで飲まれるのがアイランという塩味のヨーグルトドリンクです。また日本ではデザートや朝食に登場するイメージがあるかもしれませんが、トルコでは料理にも多用されています。ドネル・ケバブの上にたっぷりの溶かしバターとヨーグルトをかけて食べるイスケンデル・ケバブや、極小の水餃子のようなマントゥにもたっぷりかかっており、トルコの食生活には欠かせないことがよくわかります。
カンルジャに行ってみよう!
レストランでトルコ料理とともに食べたり、スーパーで買ってみるのもいいですが、イスタンブールを訪れたらカンルジャで食べるのがおすすめです。
イスタンブールはボスポラス海峡が大陸をヨーロッパとアジアに分かつ街です。カンルジャはアジア側のベイコズという地域にある海峡沿いのエリアです。
こぢんまりとしたエリアですが、オスマン帝国時代には富裕層がヤルという別荘を好んで建てた場所で、1800年代には、ムスリムに次いで多くのギリシア人やアルメニア人といった異教徒たちも住んでいたことでも知られています。
目立った名所などがないぶん旅行者も少なく、現在は地元の飾らない穏やかな雰囲気が漂う和やかなスポットになっています。
そんなカンルジャの名物がヨーグルト。カンルジャの埠頭付近には海峡を見渡せるようなレストランやカフェがいくつかあり、どの飲食店でも決まってカンルジャ名物のヨーグルトを食べることができるのです。
カンルジャのヨーグルトの名店「カンルジャ・イスマイルアー・カフヴェスィ」
埠頭から最も近く、ボスポラス海峡を間近に見ながらヨーグルトを食べることができるカフェが「カンルジャ・イスマイルアー・カフヴェスィ」。木製のインテリアがベースとなっている店内の穏やかな空間は、ここカンルジャの雰囲気にまさにぴったりです。
窓際の席に座れば、ボスポラス海峡を目の前にして食事を楽しむことができます。
ヨーグルトを注文してみよう!
ヨーグルトにはサイズが2種類あり、ソースなしのもの、ハチミツやジャムをかけたものやトルコアイス付きのものがあります。カンルジャのヨーグルトは、きめ細かい粉糖をかけて食べることでも有名で、粉糖はヨーグルトを注文すれば必ずテーブルに運ばれてきます。カンルジャのヨーグルトは発酵食品独特の酸味がなくそのままでも十分美味しいですが、粉糖をかけるとさらにまろやかになり、デザート感覚で食べることができます。
ヨーグルトの値段は小さいサイズは8TL(約120円)から、中くらいのサイズは12.5TL(約188円)からとお手軽なので、カフェでコーヒーを飲む感覚で気軽に立ち寄ることができます。
おわりに
トルコには魅力的な食べ物がたくさんありますが、トルコ発祥のヨーグルトは、トルコを訪れたら必ず食べておきたいもののひとつです。イスタンブールを訪れたら、ぜひカンルジャまで足を運んび、対岸のヨーロッパ大陸を眺めながらヨーグルトを味わってみてくださいね!
- カンルジャ・イスマイルアー・カフヴェスィ
- イスタンブール / カフェ・喫茶店
- 住所:Kanlıca Barış Manço Caddesi No:4 34810 Beykoz/İstanbul地図で見る
※価格は2021年3月現在(1TL約15円)