写真：Zon世界遺産に登録されている「イスタンブール歴史地区」内にある「スルタンアフメット地区」はイスタンブール観光の中心エリアです。定番観光スポット以外にも、実はココは見逃せない！というスポットを5つご紹介します。
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観光の中心地「スルタンアフメット」
トルコ イスタンブールを訪れる旅行者が必ず立ち寄るスルタンアフメットには、イスタンブールの目玉スポットがたくさんあります。ブルー・モスクの愛称で親しまれているスルタンアフメット・ジャーミィをはじめ、アヤソフィア博物館やトプカプ宮殿、地下宮殿など有名な見どころが集中しています。
写真：Zonスルタンアフメット・ジャーミィ
これらの定番スポット以外にも、スルタンアフメットに来たのならチェックしておきたい観光スポットを5つご紹介します。どのスポットもスルタンアフメット・ジャーミィから5分以内です！
1.お墓とは思えない華やかさ！「スルタンアフメット1世廟」
スルタンアフメット・ジャーミィの敷地内に隣接するように建てられているのがスルタンアフメット1世廟です。モスクのように大きくはありませんが、ドーム型の屋根が特徴的です。
- 写真：Zonスルタンアフメット1世廟
オスマン帝国14代目の皇帝(スルタン)アフメット1世のお墓で、建築家はスルタンアフメット・ジャーミィと同じメフメト・アーが手掛けました。棺の量と内装の美しさに驚かされます。
- 写真：Zonスルタンアフメット1世廟 スルタンとその家族の棺
花模様の壁面、そして青地に白のカリグラフィーがいかにもオスマン帝国らしい内装です。トプカプ宮殿で見られるような美しいタイルにも注目です。
- 写真：Zonスルタンアフメット1世廟 内装の細部にも注目
- 写真：Zonスルタンアフメット1世廟 内部のタイルも美しい
一番奥の中央にはアフメット1世の棺があり、最も豪華な装飾が施されています。その棺の周りには、彼の妻であるキョセムや、アフメト1世の子息、16～17世紀のスルタンであるオスマン2世、ムラト4世の棺も並んでいます。
- 写真：Zonスルタンアフメット1世の棺
モスクではありませんが神聖な場所なので、女性は入り口でスカーフを借りて髪を隠してから見学しましょう。
- スルタンアフメット1世廟
- イスタンブール / 建造物
- 住所：Sultan Ahmet Mahallesi Kabasakal Cad. No:2 34122 Fatih/Istanbul地図で見る
2.ウィルヘルム2世からの贈り物「ドイツの泉」
スルタンアフメット1世廟のすぐ隣にあるのが、ドイツの泉です。
- 写真：Zonドイツの泉
ドイツの皇帝ウィルヘルム2世が1898年にイスタンブールを訪問したことを記念して、ドイツから寄贈されたものです。8本の大理石の柱に支えられたドームの裏には美しい金の装飾があります。
3.なんと約3,500年前の作品！「テオドシウス1世のオベリスク」
スルタンアフメット・ジャーミィの西側は、ビザンツ帝国時代に競馬や戦車競技が行われていた場所で、いまはヒッポドロームという広場になっています。トルコ語ではAt Meydanı(アト・メイダヌ)＝馬の広場といいます。この広場に存在感たっぷりに建っているのが、テオドシウス1世がエジプトの神殿から持ち帰ったといわれるオベリスク(記念碑)です。
- 写真：Zonテオドシウス1世のオベリスク
このオベリスクは元々は紀元前1490年のトトメス3世の時代に神殿に建てられたものなので、トトメス3世のオベリスクともいわれます。テオドシウス1世は3つに分割してコンスタンティノープル(現イスタンブール)に運ばせたといいます。約3,500年も前のオベリスクであるとは思えないほど、きれいな状態で残っています。
- 写真：Zonテオドシウス1世のオベリスク 細部
- 写真：Zonテオドシウス1世のオベリスク 細部
現存しているのは一番上の部分で、その土台部分はテオドシウス1世が造らせたものです。台座部分はよくみると、戦車競技を観戦する皇帝の姿が刻まれているのがわかります。
- テオドシウス1世のオベリスク
- イスタンブール / その他スポット
- 住所：Binbirdirek Mh. 34122 Sultanahmet/Fatih/İstanbul地図で見る
4.蛇はどこへ・・・？「蛇の柱」
同じくヒッポドロームにあるのが、蛇の柱です。あまり目立ちませんが、柵の中にある細いらせん状の柱のようなものです。
- 写真：Zon蛇の柱
コンスタンティヌス1世は、古代ギリシアの都市国家デルポイにあるアポロ神殿からこの柱を持ち帰らせ、競馬場の中央に設置しました。元々は柱の頂上部に3匹の蛇の頭に支えられた金のボウルがありましたが、第4回十字軍の最中に破壊され、いまはその柱部分のみを広場で見ることができます。
5.やっぱりお土産探しは楽しい！「アラスタ・バザール」
スルタンアフメット・ジャーミィのすぐ裏手にある、穴場ともいえるバザールがArasta Bazaar(アラスタ・バザール)です。ガイドブックには隣エリアのグランド・バザールが紹介されていることが多いため、アラスタ・バザールは観光客も比較的少なめなので、ゆっくりと見て回ることができます。
- 写真：ZonArasta Bazaar ゲート
- 写真：ZonArasata Bazaar 一本道のバザール
また迷路のようなグランド・バザールとは違い、アラスタ・バザールは一本道なので迷子になる心配はありません。そこまで規模は大きくありませんが、飲食店のほか、トルコ絨毯やキリム製品、スカーフ、貴金属、香辛料、お茶の葉、ナッツなどを扱うお店がこの一本道に凝縮されているので効率良くお土産を探すことができます。トルコの有名なお菓子ロクムも山積みにされています！
- 写真：ZonArasta Bazaar キリム製品
- 写真：ZonArasta Bazaar ロクムというトルコの伝統的なお菓子
おわりに
スルタンアフメットにあるモスクや宮殿以外にも、こまごまとした見逃せないスポットをご紹介しました。どのスポットもスルタンアフメット・ジャーミィのすぐ近くにあるので、是非チェックしてみてくださいね！
