2021年8月からシーズン1が日本で公開される『新オスマン帝国外伝』は、オスマン帝国時代のトルコ・イスタンブールのトプカプ宮殿にあるハレムを中心に描かれているドラマです。シーズン1の登場人物に関連する、イスタンブールのスポットをご紹介します。
この記事の目次表示
【1】トプカプ宮殿
1603年、アフメト1世の即位から始まるドラマの舞台となっているのは、イスタンブール旧市街の宮殿岬にあるトプカプ宮殿。この宮殿は、1453年にコンスタンティノープルを陥落させ、東ローマ帝国を滅ぼしたメフメト2世が建設を始めたものです。
スルタンやその家族が住んだり、オスマン帝国の政治や文化の中心として栄えた宮殿で、現在は博物館として一般公開されています。
【2】旧宮殿(涙の宮殿)
スルタンが代替わりして用無しとなった側女や、前スルタンの母(ヴァリデ)は、トプカプ宮殿ではなく、旧宮殿に送られて余生を過ごしました。現役時代を終えた女たちが過ごすこの宮殿は、別名「涙の宮殿」とも呼ばれていました。
この宮殿は、トプカプ宮殿建設前にメフメト2世が現在のベヤズット広場に建てたものですが、現存しておらず、跡地にはイスタンブール大学が建てられています。トプカプ宮殿からは徒歩20分ほどの距離です。
【3】ルメリ・ヒサル
クリミア半島を中心に存在した国家、クリミア・ハン国はオスマン帝国の従属国でした。ドラマでは、クリミア・ハン国のシャーヒン・ギライやメフメト・ギライが、イスタンブールのヨーロッパ側にあるルメリ・ヒサルをオスマン帝国内での拠点として生活している様子が描かれています。
ルメリ・ヒサルは、コンスタンティノープルを陥落させるためにメフメト2世がボスポラス海峡沿いに造らせた要塞です。要塞の中は迷路のような構造になっており、高い塔からはボスポラス海峡やアジア側の大陸を見渡すことができます。
【4】イェニ・モスク
ハレムの最高権力者であるヴァリデ・スルタン(母后)の地位を知らしめるため、サフィエ・スルタンは、旧市街のエミノニュにイェニ・モスク建設を計画しました。しかし息子のメフメト3世が崩御しヴァリデ・スルタンの地位を失うのと同時に、モスクの建設も一時中止に。
サフィエが建設を開始したモスクは、のちの母后、トゥルハン・スルタンによって完成しました。このモスクはオスマン帝国初のヴァリデ・スルタンによるモスクとして知られています。
- ヒュンキャル・カスル (イェニ・ジャーミー)
- イスタンブール / モスク
- 住所:Rüstem Paşa Yeni Cami Cd. No:3 34116 Fatih/İstanbul地図で見る