写真:Zon世界遺産に登録されているイスタンブール旧市街。その中心ともいえるスルタンアフメトには、歴史的建造物が多く残されています。その昔、刑務所として使われていた場所がホテル、レストラン、カフェに生まれ変わったフォーシーズンズで、ティータイムを楽しむのはいかがでしょうか。
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旧市街スルタンアフメトとは
イスタンブールの旧市街の中心ともいえるスルタンアフメトは、まるで時間が止まったかのような歴史の宝庫です。ブルーモスク(スルタンアフメト・モスク)、アヤソフィア・モスク(旧博物館)、トプカプ宮殿など、オスマン帝国とビザンツ帝国の栄光を今に伝える建築物が立ち並ぶこのエリアは、世界遺産にも登録され、常に多くの観光客でにぎわっています。かと思えば、一歩路地を入ると、観光地とは思えないほど静かで落ち着いた空間が広がっており、ゆっくりとした時間が流れているのもこのエリアの魅力です。
イスタンブール旧市街についてはこちらの記事もご覧ください。
フォーシーズンズホテルの意外な歴史とは?
そんな歴史的エリアにありながらも、路地裏の鈴かな通りに建つのが、「フォーシーズンズホテル・イスタンブール・アット・スルタンアフメト」です。この建物には、他のホテルにはない特別な背景があります。実はここ、1918年から1969年までおよそ半世紀にわたって使われていた旧刑務所なのです。政治犯も多く収容されていたこの施設は、当時の面影を残しながらも、今では見事に改装され、世界中の旅行者を迎えるラグジュアリーホテルへと生まれ変わりました。中庭を囲むように設計された塔付きの建物は、どこか静かな重厚感があり、ただの豪華なホテルとは一線を画す独特の雰囲気が漂います。
ティータイムを楽しもう
その歴史あるホテルですが、実は宿泊客ではなくても、中庭にあるレストランやカフェを利用することができます。ミシュランの星付きレストランでは、トルコの食材をうまく活かしたトルコ料理やファインダイニングを楽しむことができます。天気が良いときはテラス席で食事を楽しむのも良いでしょう。
今回、筆者はカフェエリアでティータイムを楽しみました。注文したのは、深みのある味わいのトルコ紅茶(チャイ)、ミルクの甘みが心地よいラテ、そして繊細な盛り付けが心をくすぐる濃厚なチョコレートケーキです。
トルコの食事、とりわけ甘味は、日本人にとっては甘すぎるものも多く、現地で楽しむのが難しいこともありますが、こちらのカフェのケーキは味付けがとても繊細で、果物やソースの味がそれぞれ感じられる優しい味わいです。
ホテル全体の景色や中庭に咲く季節の花々、鳥のさえずり、空を飛び交うカモメたちの声を楽しみながら、優雅な時間を過ごすことができます。
おわりに
フォーシーズンズの魅力は、立地や格式だけではありません。かつての歴史を静かに感じながら、観光地のど真ん中の喧騒から逃れて、まるで別世界にいるかのような静けさに包まれる体験は、ここだけの特別なものです。観光の途中で足休めしたいとき、自分を大切にするひとときとして、このようなティータイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ハイシーズンは混み合う場合もあります。事前に予約することをお勧めします。

- フォー シーズンズ ホテル イスタンブール アット スルタンアフメット
- イスタンブール
- 住所:Tevkifhane Sokak No. 1 Sultanahmet, イスタンブール地図で見る
(価格は2025年6月現在 1トルコリラ約3.7円)





















































