写真:まき兵庫県神戸市で美味しい洋食が食べられるお店の一つ、東灘区にある「御影公会堂食堂」をご紹介します。ランチメニューはもちろん、登録文化財でもある「御影公会堂」について詳しくご紹介していきます。
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御影公会堂とは
神戸市立御影公会堂は1933年に開業した地下1階、地上3階の建物です。当時は神戸初の大型ホールがある文化施設だったそうです。
現在は市民の交流や憩いの場所としても親しまれています。
電車で行って少し歩いても良いですが、建物の南側と北側に無料駐車場が完備されているので車でのアクセスも便利です。ただ、イベントの関係で駐車場は満車になることもあるそうです。
御影公会堂食堂とは
御影公会堂の開業と同時に「御影公会堂食堂」が地下にオープンしました。1945年に3度の大空襲にあい、御影公会堂も外壁と地下以外は焼け落ちてしまいました。1953年に再建された折に御影公会堂食堂も再開しました。その後、阪神大震災にも遭いましたが現在まで当時の味が守り伝えられています。
店内も建物同様にレトロな雰囲気で大理石やタイルが所々に使われていて曲線が特徴的な造り。
優雅にクラシック音楽を聴きながらいただくランチはどれも絶品で、開業当時は珍しいメニューが食べられるハイカラなお店だったのだろうな、と想像できます。
地下であることを忘れるくらいカーテン越しの陽の光にも癒される、落ち着きのある空間が広がります。
食堂内には昭和8年頃の御影公会堂・御影公会堂食堂や英語とフランス語が併記されているメニューの写真が飾られていて、創業90周年記念手ぬぐい(1,000)円も販売されています。
御影公会堂食堂で食べられるメニュー
バリエーション豊かな美味しそうな洋食メニューの中で、筆者達がオーダーしたメニューをご紹介します。
各種メニューはテイクアウトもできますので、詳しくはお店へお問い合わせください。
黒毛和牛のビフカツ(単品:1,750円)
一番の人気メニューで日によってはオープンして間もなくの時間に売り切れることもあるそうですので、絶対食べたいと思ったら電話予約しておくと安心です。また当日の注文は1グループ2食以内しか注文ができません。それ以上注文したい場合は電話予約をしておきましょう。
ビフカツは、約5mm厚さの牛肉を2枚重ねたものに衣を付けて揚げてあります。衣はガリっと音がするくらいかたいため、牛肉のやわらかさが際立ちます。
ドミグラスソースも時間をかけて作られているのが感じられ、香味野菜がふんだんに使われているためか見た目よりも軽い味わいです。
有頭エビフライ(単品:1,350円)
繊細に時間や火力を調整して揚げてある美しいエビに見惚れてしまいます。ちょうど良い火の入りかたで衣はサックリ、エビはやわらかくホロっとした舌触り。お好みでタルタルソースとレモン汁でいただきます。
オムライス(単品:950円)
なんてお上品な見た目なのでしょう!表面はツヤツヤで内側は所々半熟状になっている卵で綺麗に巻かれているケチャップライスの所々には鶏胸肉・玉ねぎ・マッシュルームが。
なめらかなトマトソースの甘味と酸味が際立ち、全ての食材の相性も抜群で優しいお味にまとめられているので、スルスルと食べ進められます。
オムハヤシ(セットメニュー:1,550円)
単品では1,250円ですが、こちらはセットメニューにしました。まずサラダとスープが提供されます。福伸漬けはオムハヤシに添える用です。
新鮮野菜が数種類盛り付けられているサラダはガラスの器も冷えていて、スープはカボチャ・人参・玉ねぎ・セロリなどの旨味が見事に調和した、濃厚でありながら後味はサッパリとしたお味。
ハヤシソースの香ばしい香りや味わいの奥深さにも驚きを隠せません。少し歯ごたえを感じるように火が通っている玉ねぎと、牛肉のしっかりとしたコクの中にまろやかさと爽やかさが感じられます。
ちなみにスープとサラダが付いているお得なセットメニューは、次の4種類があります。
- オムライスセット(1,200円)
- オムハヤシセット(1,550円)
- ハヤシライスセット(1,400円)
- ビーフカレーセット(1,200円)
また、ドリンクはコーヒー・紅茶(HOT/ICE)、オレンジジュース、メロンソーダ(各480円)があり、お食事後のコーヒーと紅茶は、各300円で注文できます。
御影公会堂の見どころや「火垂るの墓」との関連
御影公会堂食堂へは、正面玄関からだけではなく、建物西側の階段を下りて向かうこともできます。
御影公会堂食堂の向かい側には御影郷土資料室があり昔の様子がよくわかりますし、柔道の祖として有名な嘉納治五郎記念コーナーもあります。
正面玄関を入ると、ホールには旧御影町に寄付をした白鶴酒造7代目社長嘉納治兵衛氏が。ぜひ探検気分で建物内外を歩いてみてくださいね。
アニメ映画の「火垂るの墓」では1945年6月5日の神戸大空襲のことが描かれていますが、主人公の清太と妹の節子が目指すのが御影公会堂の裏にある二本松です。隣を流れる石屋川沿いには火垂るの墓の記念碑が建てられていますので、天候が良ければお食事の後に川沿いを散策してみるのもオススメです。
おわりに
いかがでしたか。御影公会堂の魅力や御影公会堂食堂のお料理の美味しさは伝わりましたでしょうか♪
時には90年以上前からある歴史ある建物で、観光気分も兼ねながら当時の味や雰囲気も味わいつつゆったりとお食事を楽しまれてみてはいかがでしょうか。












































