神戸
神戸観光
日本を代表する港町が魅せる異国情緒漂う街並み

【みなとのもり公園】ピクニック・スポーツ・イベントが楽しめて避難設備も完備!(神戸)

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:44都道府県

2019年11月18日更新

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インラインスケートやバスケなどの専用コートも!

  • 写真:まき子

上記にあるように中央の広場でも様々なスポーツが楽しめる上に、公園の西側(高架下あたり)には専用コートもあります。照明が消える22時くらいまでは無料で様々なスポーツを楽しめるんです。どのような感じなのか、コートの様子をご紹介します。

インラインスケート好きが集まる!

近年ではスケート禁止エリアが増えていますが、神戸はインラインスケートやスケートボード好きな人が集まる地域でもあり、この公園にも スケートパーク が設けられています。広大な敷地内でフリーラインスケート、インラインスケート、BMX、スケートボードを楽しんでいる人がいっぱい!

充実のスケートパーク【B3コート】

  • 写真:まき子

フェンスに囲まれているのは B3コート というスケートパーク。もちろん無料です。

  • 写真:まき子

ジャンプ台の設計などは、実際に滑る市民の意見も取り入れて作ったそうですよ!スケートボードだけではなく、インラインをしている人が多いのも特徴です。

【インラインホッケー】のコート

  • 写真:まき子

同じくフェンスに囲まれているこちらのコートは インラインホッケー のコート。ホッケーなのでフェンスも高く、ゴールも両サイドにちゃんとあります。

【インラインスローラム】のコート

  • 写真:まき子

スローラムとは、インラインスケートで直線状に並べたパイロンの間を縫うようにして滑る遊びです。…と書くだけだとイメージが湧かないかもしれませんが、ここで行われた インラインスローラムの大会 を見ていただければ、「おおーすごい!」と思うはず。小さいお子様から大人までインラインスケートを楽しんでいます。

広〜いタイルのフリースペース

  • 写真:まき子

ここは、ステンレス鏡のあるタイル敷きの広〜いスペース。

  • 写真:まき子

様々なスケートだけではなく、BMX、ダンスを楽しんでいる人も居ます。

バスケットのコートは2面

  • 写真:まき子

バスケット のコートも2面、ゴールが4つあります!ちょうど高架下で日陰も多く、多くの人が遊べるようになっています。

避難設備もバッチリ!

  • 写真:まき子

何度も書いている通り、みなとのもり公園 の別名は【神戸震災復興記念公園】ですが、ただの “記念公園” ではありません。公園の風景に馴染んで、ぜんっぜん目立たないのですが、気付けばあちこちに、阪神淡路大震災の経験が生かされた、避難所として活用できる設備があるんです!

こんなところに ''災害時の仮設トイレ'' が!

  • 写真:まき子

公園の北入口は緩やかな坂に緩やかな階段があります。実はここ、災害時には 仮設トイレ になるんです!

  • 写真:まき子

62基もの四角いマンホールには確かに「災害用トイレ」と記されています。個別に簡易テントを張り、プライベートも守られるトイレに大変身!というわけなのですね。

これは阪神淡路大震災の時、水とトイレ不足に悩まされた経験から設置されており、簡易テントも、この公園の備蓄倉庫(これも後ほどご紹介します)に常備されているんだそう。

背高ノッポさんは【ハイパーポールスプリンクラー】

  • 写真:まき子

あまり目立たないのですが、所々に立っている、高〜い細〜いポール、何だろう?と思っていたら、これは【スプリンクラー】。大震災では火事による被害も甚大だったのですが、長田区では公園の広い空間が、その火を食い止める役割を果たしたそうです。その経験を生かしたのだろうと思います。

自家発電と連動する【井戸】

憩いのベンチ、こんなところでピクニックするのも気持ちが良いわけですが、実はここ、ベンチの下は 自家発電で稼働する井戸 になっているんです。ここも、災害時の水不足の経験が生かされています。

また、阪神淡路大震災では、昔ながらの井戸ポンプも活躍したそうで、その教訓を生かし、井戸のすぐそばには 手動ポンプ もあります。

広い芝生の下は200tも貯まっている【地下貯水槽】

  • 写真:まき子

水不足対策はまだまだあります!広〜い芝生広場の下は【地下貯水槽】!なんと 200t も貯められているそうです。

と言ってもどれくらいかピンとこないですよね。例えばトイレに使うと考えると…日本人の水洗トイレは1回で大体5ℓ(5kg)くらいの水を使うそうです。ということは200t=200,000kgも貯水されていれば、40,000回くらいは流せます。1人1日3回トイレに行くと考えると、500人が20日くらいは困らない、ということですね。

【ソーラー風力照明灯】と【ラジオ付き照明灯】

  • 写真:まき子

太陽光と風力のハイブリッドで発電することができる【ソーラー風力照明灯】は、まるで公園のオブジェのよう。違和感が全然ありません。

  • 写真:まき子

公園内のあちこちにある街灯は ラジオ付き。自家発電と連動しており、灯りだけではなくラジオも放送してくれるので、災害時はこの公園に来れば、状況などを知ることができるのですね。

自家発電連動の【受変電施設】

  • 写真:まき子

受変電施設 は、大きなビルや工場でよく見かけますね。私たちが日々使っている電気は、電線を通って、小さな電圧で使えるよう変電されて来ますが、ビルや工場などでは、そんな小さな電圧では動きません。なので、発電所の高圧をちょうど良い大きさに変えてくれる、それが 受変電施設 です。

公園内にあるのは、簡単にいうと ミニ変電所。災害時、照明灯やトイレ、ラジオなどの装置を稼働させる役割を担っています。また非常用自家発電も200kw級の巨大なものがあります。

「展望の丘」の内側は【備蓄倉庫】

  • 写真:まき子

公園の南には、小高い丘があり、どんぐりの木もいっぱいあります。

  • 写真:まき子

頂上にはベンチもあり、そこからの眺めは気持ちがいい〜。

  • 写真:まき子

ですが、ここもただの丘ではないんです。山の中は【備蓄倉庫】になっているんです!先ほど紹介した災害用トイレのテントはもちろん、毛布など災害時に必要なものが蓄えられているんですね。

「JR貨物神戸港駅」の面影を残す【安全の鐘】

最後にご紹介する見所は、公園の西側にある時計と鐘、そして線路の一部がある【安全の鐘】です。

  • 写真:まき子

実は、この公園のある場所は、もともと JR貨物神戸港駅 だったんです。昔は神戸港からの貨物を取り扱う駅として神戸の象徴の1つでもありましたが、阪神淡路大震災で被災し、その後、2003年に廃止されてしまいました。

そのころの時計と鐘、線路をモニュメントとし、公園になる前の記憶として残してあります。時計は大震災のあった時間で止まっています。

最後に・・・

  • 写真:まき子

ただの「記念公園」にするだけではなく、いざという時に役に立つ設備も整えた公園、でもそんな設備に気が付かないくらい、居心地の良い、子供から大人まで、のびのびと遊べる公園です。毎週何かしらイベントもありますし、ぜひ気軽に訪れてみてくださいね。

みなとのもり公園
神戸 / 子供が喜ぶ / 公園 / 遊び場
住所:神戸市中央区小野浜町2 (JR貨物神戸港駅跡地)地図で見る
Web:http://www.eonet.ne.jp/~sya-oooo-rin/minamori/inde...

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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