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Upper Floor
2階で圧巻なのは、Room62~64の3つの部屋に展示される古代エジプトのミイラ。永遠の生命と来世での復活を信じていた古代エジプト人は、永遠の肉体が必要と考え、そのために70日間もかけてミイラを作りました。現在発見されているミイラの中でも、最も古い時代のものが多く、貴重な展示品です。人間のミイラのみならず猫のミイラまでそろっています。
⑧ジンジャー
古代エジプトのミイラが並んでいるRoom64の中で有名なのが、ジンジャー。頭部に残っていた頭髪が赤毛だったことから、ジンジャーという愛称になりました。これは、本来のミイラとは違い、ミイラ作りが始まる前のもので、砂に埋葬されたものが、水分が抜け、自然にミイラ化したものです。
⑨女神官ヘヌトメヒトの金箔の棺
隣のRoom63に展示されている、女神官ヘヌトメヒトの金箔の棺。これは、ラムセス2世時代の棺とミイラです。金箔が豪華絢爛なまでに使われ、棺の隅々までヒエログリフが描かれており、美術品のような美しさに、棺であることを忘れてうっとりしてしまいます。
コート・レストラン
展示品を見学後、明るい方向に足を向けると、コート・レストランがあります。開放的な空間で、本格的なお食事やアフタヌーン・ティー(15:00~17:30)が楽しめるので、お勧めです。
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- コート・レストラン
- ロンドン / カフェ・喫茶店
- 住所:大英博物館内, Great Russell Street, London WC1B 3DG地図で見る
- Web:http://www.britishmuseum.org/visiting/eating.aspx
リーディング・ルーム
Ground Floorに戻り、リーディング・ルームを見学しましょう。自然光がそそぐグレート・コートの中央に円形のドームがあり、その中が資料閲覧室となっています。もともと大英図書館として使われていましたが、図書館の機能が他に移され、2000年からは、閲覧室となって公開されています。
カール・マルクスにマハトマ・ガンジー、ウラジーミル・レーニンなど著名人が利用していたことで有名です。日本人では、夏目漱石がロンドン留学中に訪れていたそうです。ここは企画展や、時にはロケ中などで公開されない場合があります。
ミュージアムショップ
Ground Floorには、ミュージアムショップが3か所あります。コレクションを元にデザインされた折り畳み傘やエコバッグ、陶器やアクセサリー、人気のロゼッタ・ストーンやミイラをモチーフにしたグッズや文具など、多種多様なお土産が揃っていますので、ショッピングの時間も確保しておきたいですね。ちなみに、博物館のお土産NO.1は、ゴム製のスフィンクス型あひるちゃん(£5.50/¥774)だそうです。
見学の際の注意点
- 入館の際、セキュリティチェックがあり、持ち込み可能な荷物の大きさは40cm×40cm×50cmとなっています。規定以上の荷物は持ち込み不可で、スーツケースなども預かってもらえません。
- 写真撮影はOKですが、三脚使用やフラッシュ撮影は禁止です。
最後に
平日休日問わず、来館者が絶えない大英博物館ですが、開館直後や夕方、夜8時半までオープンしている金曜の夜は、比較的空いていると言われています。参考までに、筆者は平日15:30からの入場で写真のような混雑状況。レストランは待ち時間なしで入場できました。
ただし、ミュージアムショップは閉館間際になると、どんどん閉店準備を始めるので、じっくり見たい方は、もう少し時間に余裕を持った方がよさそうです。また、夏の館内は、かなり蒸し暑かったので調節できる服装をお勧めします。
- 大英博物館
- ロンドン / 博物館
- 住所:Great Russell Street, London WC1B 3DG地図で見る
- Web:http://www.britishmuseum.org