2020年は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入が国内で歴代1位になり、人気は依然衰える気配がありません。そんな物語の聖地巡礼にオススメの場所のひとつが「神谷太刀宮神社」です。パワースポットでもありますので、ぜひ行ってみられてはいかがでしょうか?
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『鬼滅の刃』と聖地巡礼
『鬼滅の刃』は、人食い鬼に家族を惨殺された竈門炭治郎が、唯一生き残ったものの鬼に化した妹を人間に戻す方法を探すため、鬼滅隊の仲間と一緒に鬼と戦う物語です。
作者の吾峠呼世晴氏が福岡県出身のため、物語の中に九州の神社や自然、鬼伝説と重なるような部分が幾つかあるようですが、京都にも、最終選抜前の修行の時に炭治郎が真っ二つに斬った岩に似ている巨石が!
聖地巡礼をしたい!と思っているファンの皆さまに候補の一つに挙げていただきたいスポットをご紹介します。
神谷太刀宮神社(かみたにたちのみやじんじゃ)とは
京都府京丹後市久美浜町にあり、京都府指定文化財に指定されています。
車でのアクセスもしやすく無料駐車場があり、京都丹後鉄道久美浜駅からは徒歩約5分の場所にあります。神谷太刀宮神社は、祭神の丹波道主命が身に付けていたという宝剣「国見の剣」を祀っているそうで、久美浜町という地名の由来になっているという説もあるそうです。厄除けと方位除けのご利益があり、10月上旬には大きなお祭りが行われます。
市道からもよく見えますが、本殿へ続く参道の前に石の鳥居があります。1707年に造られたそうです。
境内は広く、市道をはさんで東側と西側に9つの神社がありますので、全てを参拝してご利益をいただき、更に『鬼滅の刃』の物語感も味わってみたいものですね。
いよいよ巨石へ
本殿がある場所とは市道を挟んだ向かい側にあるこちらの石段を上り、右側にあるのが高さ約5m、周囲は約10mもの巨石。その大きさに目を奪われ、もう少し歩みを進めると岩の間に割れ目が現れて圧倒されます。よく見ると岩の上から木が生えていて岩の下から根が出ています。
こちらの巨石が『鬼滅の刃』に登場する岩に似ていると自治会長がSNSにアップしたことで話題になり、テレビやラジオで放送されるようになったそうです。いまや休日などに、多くの人々が訪れます。
巨岩の割れ目がどうしてできたのかは解っていないそうですが、しめ縄をかけて祀られています。物語でもしめ縄がかけられていたので『鬼滅の刃』の世界観を彷彿とさせますね。この辺りが磐座(いわくら=信仰の対象となる岩)といわれる場所で、周りにも大きな岩が沢山ありますよ。
信仰の場所であると同時に、季節の移り変わりを感じられる場所でもあるそうで、豊作を願う儀式が執り行われることもあります。2020年には宮司さんがコロナ終息のご祈願もされたそうです。
地元では「磐座保存会」が発足し、当番制で神社や岩についての説明をしてくださいます。巨石近くの八幡神社本殿の隅には炭治郎が着ている市松模様の羽織と模造刀が置いてあり、ファンにはたまらないサービス。
アルコール消毒も置いてありコロナ対策もされていますよ。
大人用と子ども用の羽織があるので、ここはなりきりましょう♪あなたのお気に入りの呼吸や必殺技を披露してくださいね(笑)
筆者の甥は、玩具の日輪刀を持って行ってジャンプ!一刀両断の雰囲気が出ていますね♪
また八幡神社拝殿には、孔雀の彫り物がしてありますので探してみて下さい。
もう一つの見所!パワースポットの「ヒールストーン」
もう一つ、ぜひ訪れていただきたいのが「ヒールストーン」。巨石近くの石段を上りきったところにあるお社の前にある石で、夏至の日に東側2km先にある兜山から昇る朝日を岩石の割れ目から受ける岩です。触ってもいいそうですのでパワーを受けてくださいね。
筆者が訪れた時に当番されていた磐座保存会の方が指差されている方角が東です。
夏至の早朝に撮影された陽が当たるヒールストーンと兜山から差し込む朝日の写真を見せてくださいました。昔はその陽の射す角度によって農作業の適期、狩猟や木の実の採取などの判断をされていたそうです。
ちょうどこちらの位置が自然の神々が宿る中心的な場所で、物凄くパワーを感じられる場所になります。凛とした空気に変わり、身が引き締まる思いがしました。
東西南北に視界が開けて、昔から自然崇拝の対象であったことが垣間見られます。北の延長線上には北極星が見られるそうですよ。巨石が意図的に配置されていたことがよくうかがえます。
おわりに
これからじわじわ人気が出そうな神谷太刀宮神社!京丹後は冬には蟹料理、夏には海水浴で人気の場所です。その際は一足伸ばして『鬼滅の刃』の世界観に浸ってみてくださいね。
また以前、京丹後の蟹宿について記事にしたことがありますので、こちらもご参考になさってくださいね。
- 神谷太刀宮神社
- 天橋立・舞鶴・宮津・丹後 / 神社 / パワースポット / 穴場観光スポット
- 住所:京都府京丹後市久美浜町1314地図で見る
- 電話:0772-82-0029
- Web:https://www.kyotango.gr.jp/sightseeing/699/