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【チリ】港を見おろすカラフルタウン!バルパライソ

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:191ヶ国

2022年3月8日更新

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写真:toshel

南米チリの太平洋側に位置する世界遺産都市「バルパライソ」は、急な斜面の丘陵にへばり付くように家々がひしめき合っています。それらの壁はカラフルに彩られ、散策の楽しい街です。

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南米チリ第二の都市バルパライソ

バルパライソ(Valparaíso)は、首都サンティアゴから120kmの太平洋に面したチリ第二の大都市です。

スペイン植民地時代、バルパライソはわずか2、3軒の家や教会があるだけの小さな村でしたが、スペインからの独立後にマゼラン海峡やホーン岬を経由して南米大陸を廻る船の経由地となり、重要な主要港となりました。

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貿易港、軍港として発展し、ヨーロッパの移民も多く受け入れてきたこともあり、丘の上の美しい街並みにはコロニアル様式の建築物が目立ちます。

バルパライソは現地の言葉で「天国の谷」という意味です。天国の谷(バル=谷、パライソ=天国)。その名の通り、少しの平地以外は切り立った丘が多くの谷を形成しています。

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世界遺産のカラフルタウン

入り江を囲むように丘の斜面に立ち並ぶ家々は、カラフルな単色や描かれたデザインに溢れています。

  • 写真:toshel
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「バルパライソの海港都市とその歴史的な町並み」として、2003年に世界遺産に登録されました。

  • 写真:toshel

カラフルタウンになる以前は、とても治安の悪かったバルパライソですが、家々をカラフルにデザインしていくようになり、雰囲気はガラリと変わったよう。

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電柱にまで絵が描かれていますよ。

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これらのデザインが芸術なのか否かは議論の余地あり、ただの落書きと思われるものもありますが、それも含め、眺めながら散策するのも楽しい街です。

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ケーブルカー「アセンソール」

バルパライソには、港を囲うように40以上の丘があります。

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急な斜面ばかりが目立ち、そこを登っていくバスはスローで歩いた方が早いほど。

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丘陵がいくつも連なり、あまりにも急坂ばかりですが、ご安心を。「アセンソール」と呼ばれるケーブルカーが数か所設置され、丘の上下を繋いています。昔ながらの木作りで、50度を越える傾斜を重力のみで昇降します。19世紀から市民の足として利用されています。

  • 写真:toshel
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バルパライソの見どころ

ノーベル受賞の「パブロ・ネルーダ邸宅」

丘の中腹には、チリの国民的詩人で1971年にノーベル文学賞を受賞した「パブロ・ネルーダ」の住んでいた邸宅があります。

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一般に開放されており、内装を見学できるほかオシャレなオープンカフェがあり、ここから眺める太平洋の眺めが最高です。

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パブロ・ネルーダ邸宅
チリ / 建造物
住所:Pablo Neruda Valparaíso地図で見る

オシャレなカフェ「エスプリ・サント」

いくつかの丘には可愛いカフェやレストランが点在しています。太平洋に面しているためか、シーフードレストランが多い印象です。筆者のオススメは、エスプリ・サント(Espritu Santo)。こじんまりしたカフェで、食事時になるとすぐに満席になります。

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料理は本格的なシーフードで、チリワインに合いますよ。

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エスプリ・サント
チリ / カフェ・喫茶店 / ランチ
住所:Hector Calvo, 392 - Cerro Bellavista, Valparaís地図で見る

平地にある歴史地区

丘を降り、港湾に面した街の中心部は歴史地区です。ソトマヨール広場にはクラシカルな建物が並び、丘陵とは雰囲気が一変して、まるでヨーロッパのようです。

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こちらの銅像は、チリ海軍最大の英雄といわれるプラット艦長です。

  • 写真:toshel

歴史あり、アートありと一日歩いていても飽きないバルパライソ。もし、チリのサンティアゴに行かれることがあれば、少し足を延ばしてみられることをオススメします。

ソトマヨール広場
チリ / 広場
住所:plaza sotomayor Valparaiso地図で見る

バルパライソへの行き方

日本からチリへの直行便はないため、アメリカかメキシコを経由し、首都サンティアゴの国際空港へ行きます。チリの首都サンティアゴのアラメダ・バスターミナルから長距離バスに乗り、2時間弱でバルパライソに着きます。

  • 写真:toshel

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地球旅~現在191ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

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