ドイツ
ドイツ観光
ロマンティック街道には古城や中世の街並

【ドイツ・ハイデルベルク城】旧市街も素敵!廃墟なのに美しい古城

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2020年8月4日更新

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中庭で一番存在感のある【フリードリヒ館】

  • 写真:まき子

中庭の中でも一際目立つのが「Friedrichsbau フリードリヒ館」。プファルツ選帝侯フリードリヒ4世にちなんで名付けられました。

彼はそれはそれは豪遊を好み、お金を使った挙句、国の財政を破綻させたそうです。そんなお金の使い方をしたから、こんな目立つ豪華な建物が建てられたのですね。皮肉なことに、今となってはこのフリードリヒ館が古城の目玉となっています。

面白い日時計のある【ガラスの広間塔】

  • 写真:まき子

「フリードリヒ館」の向かって右側には、日時計のついた細長い塔があります。よく見ると、とても面白い日時計が!3階にあったヴェネツィア・ガラスで飾られた鏡の広間にちなんで「Gläserner Saalbau ガラスの広間塔」と名付けられています。

テラス【アルタン】から見下ろせる城下町は素晴らしい景色

  • 写真:まき子

「フリードリヒ館」のすぐ裏側には「Altan アルタン」と呼ばれるテラスがあるのですが、ここからはネッカー川やネッカー渓谷、そして一面赤い屋根の旧市街が一望でき、とても素晴らしい景色に感動します!

Altanは古いアラビア語で「朝夕の赤」を意味するそう。朝日と夕日に、ますます赤く映える城下町の光景はきっともっと素晴らしいことと思います。

  • 写真:まき子

テラスからは、一際目立つ教会も見えます。これは「聖霊教会」と言われ、旧市街の中心地でもあります。(この教会については後述します)

世界最大級の【ワイン樽】は必見!

アルタンのすぐ隣、かつ「王の広間」すなわち宴会場の隣には、ワインの大樽のために建てられた''【大樽棟】があります。「大樽といっても所詮ワインの樽でしょ…?」と甘く見てはいけません。。。

  • 写真:まき子

ほんっとーに大きい!!写真に写っている人と樽の大きさを見比べて見てもわかると思います。この樽は今のワインの大きさ(720ml)でいうと約30万8千本分もが入るそう!樽の上からも見えるよう、階段が設置してあります。

また、樽の向かい(写真の左下)にある「ペルケオ」という人形には面白いエピソードが。実在したイタリアから来た道化で、城主が大樽の監視を命じたワイン好き…というよりワイン以外の飲み物を口にしない人だったらしく、1日15本以上はワインを飲んでいたとか。そして晩年、医者に「水も飲みなさい」と言われて飲んだら、翌日に亡くなってしまったそう。

  • 写真:まき子
  • 写真:まき子

ワイン樽のすぐ隣の部屋には綺麗でなワインショップがあり、試飲もできます。大樽を見た後のワインの味、雰囲気もあってついつい色々買い込んでしまいそうです。

アクセスと入場料

ハイデルベルク城へのアクセスは「歩き・車・ケーブルカー」の3通りあります。

足腰に自信がある方は歩いて登ってみてください。急勾配ではありますが、旧市街の中心地から徒歩20分くらいで行けます。また観光バスであれば「エリザベスの門」のすぐ近くまで行けます。

もし「車もバスも乗れない…」という方には「Bergbahn Heidelberg ケーブルカー」 がオススメ!旧市街の中心にある「市庁舎」の南に延びる「Burgweg ブルク通り」の広場から乗車する事ができます。

ケーブルカーは入場料金に含まれています!

嬉しいことに、ハイデルベルク城の入場料 €7(約880円) にはケーブルカー往復料が含まれています! このチケットで今回ご紹介した城内を見学する事ができます。もしお城にある建物内部の見学をしたい場合は、別途 €5(約630円)でガイドツアー を申し込んでください。

帰りは歩きも◎

行きはキツイ上り坂なのでケーブルカーが良いかもしれませんが、もし時間のある方は、帰りは歩きで旧市街地まで下るのもオススメです!中世ドイツの雰囲気を存分に楽めます。

ハイデルベルク城
ドイツ / 建造物 / 城・宮殿
住所:Schlosshof 1, 69117 Heidelberg地図で見る

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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