トルコ最大の都市イスタンブールをアジアとヨーロッパに分かつボスポラス海峡では、クルージングを楽しむことができます。1年中楽しめますが、暑くも寒くもない秋や春は絶好の季節!クルーズ中の見どころ、チケット入手方法や注意点などをご紹介します。
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ボスポラス海峡クルーズに参加する前に
初心者はショートクルーズがおすすめ!
北の黒海から南のマルマラ海までを流れるボスポラス海峡沿いには、イスタンブールの観光名所がずらり並んでおり、クルーズ中は船から優雅に観光することができます。
クルーズにはロングクルーズとショートクルーズがあり、ロングクルーズはほぼ丸一日かけて黒海の方へ北上します。ショートクルーズはフェーティフ・スルタン・メフメト大橋辺りで折り返し、所要時間約2時間ほどで出発地に帰ってくることができるので、初心者にはこちらがおすすめです。
どちらの場合もイスタンブールのヨーロッパ側、旧市街のエミノニュ(Eminönü)埠頭でチケットを買うことができます。
旅行会社などで事前に予約もできますが、行き当たりばったりでも大丈夫!1時間に1本の頻度で出航していますが、シーズン中は満席になったら即出発!という便も多々あります。スタッフは観光客慣れしているので英語も通じます。ショートクルーズは12TL~(約216円)、ロングクルーズは25TL~(約450円)です。
事前に用意しておくもの
クルーズ中は海風に吹かれっぱなしなので、気温が高い日でも体感温度がかなり低くなることがあります。不安なかたは上着を用意しておくと安心です。
また船内で飲み物の販売がない場合もあるため、おやつや飲み物を持参しておくのもおすすめです。エミノニュ埠頭には、スィミット(Simit)というゴマ付きパンやサバサンドなどの屋台も多いのでとても便利です。
いざ出航!ボスポラス海峡クルーズの見どころ
座る席にもコツがあります。船は最初にヨーロッパ側、Uターンしてアジア側を進んでいきます。そのため、進行方向に向かって左側に座ると海峡沿いの見どころをより間近に見ることができます。
1.イスタンブール現代美術館
エミノニュを出発し、まず見えてくるのがイスタンブール現代美術館 (Istanbul Modern Müzesi)です。
カラキョイ(Karaköy)の貨物船発着所の近くにある、倉庫を改装してつくられた美術館です。美術館2階には展望が素晴らしいカフェが併設されています。
- イスタンブール現代美術館
- イスタンブール / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Meclis-i Mebusan Cad., 34433 Beyoğlu/İstanbul地図で見る
- Web:http://www.istanbulmodern.org/
2.ドルマバフチェ・モスクとボーダフォン・アリーナ
次に見えてくるのが1855年に完成したドルマバフチェ・モスク(Dolmabahçe Camii)と、2016年4月に完成したばかりのボーダフォン・アリーナです。サッカーチーム、ベシクタシュJKのホームスタジアムでもあります。
さすが新市街というだけあって、イスタンブールの新旧両側面を一度に見ることができます。
- ドルマバフチェ・モスク
- イスタンブール / 社寺・教会
- 住所:Ömer Avni Mh 34427 Beyoğlu/İstanbul地図で見る
- ボーダフォン・アリーナ
- イスタンブール / アウトドア・スポーツ
- 住所:34427 Beyoğlu/İstanbul Vişnezade Mah., Dolmabahçe Cad.34357 Beşiktaş/İstanbul地図で見る
3.ドルマバフチェ宮殿
ドルマバフチェ・モスクと同一の設計家によるドルマバフチェ宮殿(Dolmabahçe Sarayı)は、クルーズ中最大の見どころのひとつです。
オスマン帝国時代の政権がトプカプ宮殿からこのドルマバフチェ宮殿に移ったあと、1922年に最後の皇帝が退去するまで政治の中心として栄えました。ヨーロッパから取り入れたバロック様式とオスマン様式の折衷が見事な宮殿です。トルコ共和国の初代大統領、アタテュルクもこの宮殿で執務にあたり、ここで亡くなりました。
4.ベシクタシュの埠頭
ヨーロッパ側にある埠頭の中で、最も利用される交通の要所でいつも多くの船が停泊しているのがベシクタシュ(Beşiktaş)の埠頭です。
ロングクルーズは、この埠頭からの便も出ています。
5.第一ボスポラス大橋
第一ボスポラス大橋はトルコ共和国建国50周年の1973年に完成しました。全長は1,510メートルで、夜になるとキレイにライトアップされます。