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世田谷文学館
世田谷にゆかりのある文学者や芸術家を中心に、新しいものも含めた文学・文化を広く発信する拠点としてつくられた、東京23区初の地域総合文学館です。
文学館といっても純文学のようなものばかりではなく、漫画にイラストにからくり絵本など、いわゆる”サブカル”のような、広い意味での文学にまつわる展示を行なっています。
見どころ① 著名漫画家の名作がズラリ!
なんといっても特筆すべきは、現在活躍する著名な漫画家の個展がたくさん行われていること。これまで『20世紀少年』の浦沢直樹氏、『働きマン』『さくらん』の安野モヨコ氏などの個展が行われており、2021年3月からは「あしたのジョー」展が開催されています。
そしてそれぞれ毎回、ファンならたまらない演出がされているのも魅力的なポイント。原画展示では漫画の世界観が表現され、エントランスには写真撮影にぴったりなパネルが並び、中庭にもキャラクターがいたりします。
広く文学を発信するというだけあって、こうした作品の世界観の立体的な表現を楽しめるのが大きな見どころといえます。
見どころ② 文学的クリエイターの世界に浸る展示
漫画家以外にも、ファンタジックな世界観のイラストレーター・ヒグチユウコ氏、小説家・吉田篤弘氏による、現実かフィクションかわからないようなクリエイションで知られるクラフト・エヴィング商會など、独自の物語を感じさせるような、知る人ぞ知るクリエイターの展示も行われています。
そのどれもが緻密で細部まで手の込んだ作品ばかりで、閑静なこの地で、作品の世界に浸りながらじっくりと見ることのできる展示になっています。
こういった楽しみ方ができるのが、この世田谷文学館ならでは。あまり大々的な告知は行われていませんが、気になる展示や著名な漫画作品が登場する際には、ぜひ足を運んでみることをお勧めします。
世田谷文学館へのアクセス
公共交通機関なら、京王線の芦花公園駅から徒歩10分ほど。世田谷美術館とあわせて訪れるなら、小田急線の千歳船橋駅を経由する形で、バスで北上することもできます。
世田谷美術館と比較すると小規模ですが、サブカル好きなら確実に楽しめる、見どころが詰まったスポットです。
- 世田谷文学館
- 自由が丘・三軒茶屋・二子玉川 / 博物館
- 住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10地図で見る
- Web:https://www.setabun.or.jp/index.html
まとめ
どちらも、東京とはいえ郊外の地域密着型の美術館。その土地や風土の魅力がいかされた、見どころ満載のスポットです。休日に足を運んでみてはいかがでしょうか?