ガイドブックには、美術館の情報や電車の路線図は載っていても、横断歩道を渡る時のマナーやスーパーでの買い物に必須のアイテムについてはなかなか載っていませんよね。そんな訪れる前に知っておくと何かと便利なロンドンの豆知識を、現地人がいくつかご紹介します。
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街中編
横断歩道を渡る時のマナー
ロンドンの街を歩いていると、あらゆる場所で見かける黄色いボールがついたシマシマのポール。
通称「ゼブラクロッシング」といい、このポールのある横断歩道では「歩行者優先」が徹底されています。歩行者がいる場合には、車は必ず一時停止して道を譲らなければなりません。
とはいえ、いくら「歩行者優先」といってもそのまま渡るのはロンドンではマナー違反。一時停止してくれたドライバーには、軽く手をあげて「ありがとう」の気持ちを伝えるのがグッドマナーです。
ドアの開閉時に気を付けたいこと
デパートなどのドアを開ける際、次の人がやって来るのが目に入る場合には、その人がドアのところに来るまで手でドアを押さえているのがローカルルールです。逆にしてもらった場合には、「Thank you」と伝えましょう。
また、「Thank you」と言われた場合に、つい「You're welcome」と言ってしまいそうになりますが、恩着せがましくならないように目礼程度にしておくのがロンドン流。もちろん、レディーファーストもお忘れなく!
たばこのルール
ロンドンでは、屋根のあるところではすべて禁煙。逆に言うと、屋外であればどこでも喫煙OKなんです。歩きたばこをしている人も多いので、歩道にはかなりの数の灰皿が設置されています。
乗り物編
電車
日本では当たり前の「まもなく○番線に、○○行きの電車がまいります。」という入線アナウンス。ロンドンでは、こういった音声でのアナウンスなしに電車が入線してくる場合がとても多いです。入線直前になるとホームの電光掲示板に「TRAIN APPROACHING」という表示が出ますので、それを参考にしましょう。音なく入線してくるので、ホームの端を歩く時はくれぐれも気を付けて。
また、次の停車駅のアナウンスがない場合も多々あるので、慣れないうちは、乗り過ごし防止のためにも車内の窓からホームの看板をチェックしておくとよいかもしれません。
バス
日本では、停留所に人がいれば必ず停まってくれるバス。ロンドンでは、乗る意思を示さないと停まってくれません。バス停で乗る意思を示している人がおらず、さらに降りる客がいない場合、バスは止まらずそのまま通過してしまいます。自分が乗りたいバスがきたら、手を道路に対して垂直に出して乗る意思を伝えましょう。
タクシー
タクシーが止まったら、"乗り込む前に"助手席側の窓から行き先をドライバーに告げます。つい先に乗ってしまいそうになりますが、ドライバーの了解が出るまで乗り込むのはNG。
ドアは自動で開きませんしトランクもないので、たとえ大きな荷物を持っていたとしても、自分でドアを開けて後部座席に荷物を載せることになります。
- 出典:www.flickr.comLondon Taxis, photo by (Mick Baker)rooster
エスカレーター
基本的にエスカレーターの右側に立ち、左側は歩く人用に空けておきます。特に地下鉄のエスカレーターの速度は結構速めなので、乗り遅れや転倒にはくれぐれも注意してくださいね。
その他あれこれ
人前で鼻をすすらない
寒いとついやってしまいがちな、鼻をすする動作。ロンドンの人たちは、この音をとても嫌います。そのかわり、人前で鼻をかむのはOKとされていますので、すすらずに堂々とかんでしまいましょう。
スーパーにはエコバッグを
お土産やちょっとしたスナックを買うのに便利なスーパー。買ったものを入れるビニール袋は有料のところがほとんどなので、一度買ったビニール袋を再利用するか、エコバッグを携帯していくと便利です。
スーパーごとでオリジナルのエコバッグが販売されているので、その場でゲットしてそのまま自分用のお土産として日本に持ち帰るのもよいかも。
泡立たない石けん類
日本とは違ってロンドンの水は硬水なので、日本製の石けんやシャンプーはあまり泡立ちません。日本から重たい思いをして持っていくよりも、ホテルのアメニティを使うか、ドラッグストアで現地調達するのがオススメです。
チェーン展開しているSuperdrugやBootsは、トラベルサイズ商品の品ぞろえがよいので行ってみる価値あり。
楽しいロンドン旅行を!
知らなくても十分旅行はできますが、知っていると旅がより豊かになるような情報を選んでみました。これから訪れる方にとって、少しでもお役に立てば幸いです。